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 米ニューヨークの金融街ウォール街近くに「恐れを知らぬ少女」と名付けられた像が設置され、人気を呼んでいる。株式市場を象徴する雄牛像「チャージングブル」に向き合って、腰に手を当てて立つものだ。2日までの展示予定だったが、ニューヨーク市は来年3月8日の国際女性デーまでの延長を決めた。

 約130センチの像は、米資産運用会社が国際女性デーに合わせて、企業経営陣の女性比率向上などを訴えようと設置した。全長約5・5メートル、重さ約3・5トンの巨大な雄牛像との対比が際立ち、女性の地位向上を求める象徴的存在として注目を集めるようになった。

 「金融業界こそ女性登用が遅れている」「宣伝目当て」との批判もあるが、像を残してほしいという声が高まり、ある陳情サイトでは約4万件の署名が集まっている。ニューヨーク市のデブラシオ市長は「少女の像は短期間の間に女性の地位向上に関する議論を盛り上げ、多くの刺激を与えた。諦めることを知らない少女らしく、当初の許可期間を超えて訴えを続けている」と評価した。

 また女性や性的少数者の権利を守る活動に取り組む歌手のシンディー・ローパーさんは、「少女たちは基本的権利を求めているだけ」と書かれたシャツを着て少女の像と並んだ写真を交流サイト、フェイスブックに投稿。ローパーさんは「この像のように世界中の女性や少女が誇りを持つことが、これまで以上に重要になっている」とのメッセージを朝日新聞に寄せた。(ニューヨーク=鵜飼啓