座りっぱなしだと寿命が縮む! あなたの健康を守る「究極の座り方」とは
以前、英米の医学研究者らによる「椅子に座りっぱなしの生活は寿命を縮める」という報告がセンセーショナルに取りざたされ、「長時間のデスクワークは健康に良くない」との認識が世界に広まった。一時は、イケアのスタンディングデスクが飛ぶように売れ、立ってデスクに向かうワークスタイルがもてはやされた。しかし、スタンディングデスクには「立ち仕事はきつい」という至極まっとうな問題点があり、ブームは間もなく収束した。
実は人間の身体は、座りっぱなしも、立ちっぱなしも、寝たきりもできない構造になっており、どの体勢でも長時間続けていれば、健康上の問題が出てくる。椅子に座っている姿勢は楽に感じるが、意外にも椎間板にかかる負担は直立姿勢の1.4倍だという。前かがみ姿勢の座り方だと、これが2倍近くになる。日本人は世界でもっとも座っている時間が長いそうで、平均すると1日に8~9時間座っているという。長時間にわたり前かがみ姿勢で座っていると、以下のような様々な健康上のトラブルに見舞われると、医療関係者たちは警告する。
●猫背が定着してしまい、椎間板ヘルニア、便秘、痔、胃もたれなどの病気にかかる。
●首の骨の自然なカーブがなくなるストレートネックになり、頭痛や手のしびれなどが起きる。
●背中の脊柱起立筋が疲労して血流が悪くなって、慢性腰痛もちになる。
さらに、半日以上座り姿勢を続けていると、まさにエコノミークラス症候群と全く同じ症状が生じて、最悪命にかかわることもありえる。座りっぱなしの健康リスクは、全く軽視できないものがある。
ただし、正しい座り方を知り習慣化することで、座りっぱなしからくる問題を軽減できる。以下、その方法を幾つか紹介したい。
●『バックジョイ』(Backjoy)
椅子に載せて使うプラスチック製の健康グッズで、その上に座るだけのお手軽設計。背中への負担を軽減するようにデザインされ、前かがみであっても、背筋を伸ばしていても、バックジョイが臀部の位置と一体化してより良い姿勢を保たせる。これにより腰痛や内臓への負担といったトラブルを防ぎ、背骨の自然なS字曲線も維持する。米国で開発され、本国では年間60万個の販売実績があり、日本では(株)ジュートが総販売元となっている。主に全国のLoFtや東急ハンズで販売されているが、直販サイトやAmazonからでも購入できる。
●「究極の座り方」(バスタオル有り)
KIZUカイロプラクティックグループの木津代表院長が発案した、バスタオルを使って正しく座るメソッドが「究極の座り方」である。ふつうのバスタオル1枚あればよいので、0円で済むメリットがある。
まずバスタオルを八つ折りにする。これを椅子に載せるが、高く盛り上がった側を椅子の背もたれに向ける。バスタオルが高く盛り上がった部分の端に、背を乗せる感じで座る。これでデスクワークに最適の座り姿勢が実現する。これには注意点がひとつあって、1時間おきにバスタオルを取りのき、少し時間が経ったらまた載せるを繰り返す必要がある。
●「究極の座り方」(バスタオルなし)
外出先でバスタオルを使えない場合は、以下の手順をとる。
1. 座った状態で意識的に背中を丸めて猫背になる。
2. 今度は逆に背を思い切りそらして、反り腰になる。
3. 1と2を何回か繰り返してから、猫背と反り腰の中間にあたる位置で姿勢を止める。
4. 両手でこぶしをつくり、背中の骨盤の仙腸関節(尾骨の少し両斜め上)にあてる。背骨が伸びる感覚があれば、完了。
バスタオルなしでの「究極の座り方」がうまくできない場合、座るときにあえて背もたれに臀部をあて、臀部で背もたれを擦りながら腰を下ろすとよい。
どの方法で座るのであれ、座った姿勢を「維持する」という発想はやめるべきだと木津院長は忠告する。時々、立って歩き回るなどして、座っていない状態を適宜生み出すことが、健康トラブルを防ぐ秘訣だという。
主要参考資料:
・『本当は怖いデスクワーク』(佐々木さゆり、日本実業出版社)
・『究極の座り方』(木津直昭、文響社)
文/鈴木拓也
@DIME編集部
参考元:ヤフーニュース
参照URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170401-00010006-dime-hlth&pos=4
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