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栃木雪崩、引率教諭所属の大田原高校を家宅捜索 県警

2017/3/31 10:16
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 栃木県那須町のスキー場で登山講習会に参加した県立大田原高校山岳部の生徒ら8人が死亡した雪崩事故で、栃木県警は31日午前、講習会の責任者だった教諭が所属する県立大田原高校を関係先として業務上過失致死の疑いで家宅捜索した。同教諭は講習会の現地責任者を務めており、教諭らの危険性の認識や安全管理の不備の有無などについて捜査を進める。

家宅捜索のため、栃木県立大田原高校に入る捜査員ら(31日午前、大田原市)=共同

 同日午前9時15分ごろ、県警の捜査員約20人が校舎に入った。県警は30日に那須温泉ファミリースキー場とその近辺を現場検証。雪崩が流れ落ちた距離は160メートル以上にわたることが判明した。

 県教育委員会の説明などによると、講習会は県高校体育連盟登山専門部が主催。県内7校の生徒らが参加し25~27日の3日間開催した。27日は降雪のため当初予定の「茶臼岳」(同町)への登山を中止し、代わりに那須温泉ファミリースキー場第2ゲレンデ付近で、雪をかき分けて歩く「ラッセル訓練」を行っていたが、午前8時半ごろ雪崩が発生。巻き込まれた同校生徒7人、教諭1人が死亡した。

 焦点となるのは講習をラッセル訓練に変更した判断の是非と、安全管理体制だ。

 現場責任者の高体連登山専門部委員長、猪瀬修一・大田原高教諭は27日午前6時ごろにほかの引率教諭2人と電話で協議し、登山中止とラッセル訓練の実施を決定。猪瀬教諭は29日の記者会見で「スキー場の雪崩が起きやすい場所を避ければ、絶対安全と思った。経験則で判断した」と説明した。

 ただ当時は同町に雪崩の注意報が発令されていた。日中に解けた雪が夜間に凍結し固くなっていた上、一晩で30センチを超える積雪があり、専門家は凍結した古い雪の上を降り積もった新雪がすべる「表層雪崩」が起きやすい条件だったと指摘している。

 生徒らは遭難時に備えたビーコン(電波受発信器)を所持していなかった。雪崩発生時、現地本部にいた猪瀬教諭は緊急連絡用の無線器を車内に放置し、身につけていなかったことも判明。警察・消防への通報や救助要請の遅れにつながった可能性もある。

 県警は猪瀬教諭らが所属する同校などへの家宅捜索を通じて、講習内容を変更した経緯や、安全管理体制を捜査。教諭らが雪崩の危険性を予見できたかどうかや、事故を防止する措置が十分だったかどうかを中心に調べを進めるとみられる。

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