東北の冬は美しい。
そう、つぶやかずにはいられません。
2月21日に公開された海外向けPR動画「Winter Lights in Tohoku, Japan 4K」(東北の冬)が、わずか1カ月ほどで860万回以上も再生されています。
字幕機能をONにすると、日本語と英語で地名を確認できます。
東日本大震災から6年。4分間の美しい映像の背景を取材しました。

出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K
銀世界と北国の情景
動画は、官民でつくる東北観光推進機構(本部・仙台市)が東北の四季の美しさを海外に発信しようと制作。
機構の調べでは、国内の行政や自治体の地域PR動画としては昨年12月公開の秋編(約900万回再生)とともに最も多い部類に入ります。

山形県の蔵王 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

青森県の八甲田連峰 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

岩手県の岩手山 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

秋田県男鹿市の海岸 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K
映像作家の永川優樹さん(@egawauemon )が撮影、BGMは齊藤弘樹さん(ウルヴズ・ユナイト・ジャパン)の作曲です。
“永川スタイル”とでも言うべき、音楽と4Kドローンで撮った高画質の映像の融合から目を離せません。
蔵王、八甲田、磐梯(ばんだい)、岩手といった東北の山々の銀世界を中心に、伝統工芸や地元の祭り、寺社仏閣など北国の情景を伝えます。

青森県弘前市の岩木山神社 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

岩手県八幡平市の平笠裸参り 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

宮城県の牡蠣小屋 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K

福島県の赤べこ 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K
言語に頼らない情報発信
東北観光推進機構は、秋編とともに8カ国(米、英、仏、独、豪、シンガポール、
実際にアクセス数の9割以上を、日本国外から獲得しました。
機構は、音楽と映像のみのノンバーバル(言語を介さない)構成にこだわったこと、高画質で撮影できる6Kシネマカメラやドローンを活用して余計な演出を加えなかったことが好評を得たとみています。
▼Autumn Colors in Tohoku, Japan 4K(東北の秋)
検索1位は津波の動画だった
「今まではYouTubeで『Tohoku』と検索すると津波の動画がトップに来ていて、インバウンド市場にとって大きなネガティブになっていた」(永川さん)
PR動画の公開前は、宮城県多賀城市の津波映像が1位だったそうです。
今回の秋・冬編の2本がそれぞれ900万回前後も観られたことで、検索順位を塗り替えました。
インターネット上の評判が現実に反映しやすくなった現代で、検索結果の改善は大きな意味を持つでしょう。

永川さんの今年3月25日のTwitter投稿
永川さんは、これまでに群馬県の草津温泉や山陰地方のプロモーション映像を手掛けて大きな反響を呼んでいます。
機構の担当者が、福岡県在住の永川さんに依頼した時を振り返ります。
東北の美しい風景をありのままに表現でき、海外への配信実績もある方として永川さんに依頼しました。
永川さんは昨年4月に熊本地震を経験された際に、東日本大震災で東北地方がいかに大変だったかを改めて感じられたそうです。
観光復興の一助となればとの思いで、オファーを快く引き受けていただきました。

岩手県八幡平市の平笠裸参り 出典元:Winter Lights in Tohoku, Japan 4K
コメント欄には、英語などで「広告動画なのに最後まで観てしまった」「音楽の名前を教えて」など称賛の声が集まっています。
今後は、春編と夏編を公開する予定です。
※PR動画とTwitterのキャプチャ画像は、東北観光推進機構と永川優樹さんの許可を得て掲載しています。
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