共働きが一番危険 老後破産にならないためにやるべきこと
公的年金への悲観が拡大する一方の昨今、「このままの働き方やお金の使い方で、本当にいいのか」「老後に十分な生活資金がなく、老後破産をおこすのではないか」と、先行きが見えない自分の人生に対して、不安を抱える人も少なくないだろう。
そこで、共著本『<貯蓄のプロ>と<ディグラム診断のプロ>が教える「夫婦のお金」の増やし方』を出版した家計再生コンサルタントの横山光昭氏に「老後破産夫婦」にならないために今すぐ打つべき手を聞いた。
◆年収が高いからといって、貯蓄できるとは限らない
貯蓄する上では、インカムを増やすことは必然と考えてしまいがちだが、一概にそうとも言えないと横山氏は指摘する。
「お金が貯まるかどうかは、年収だけでは決まりません。世帯年収が1000万円以上ある家庭でも、貯金がなかったり、家計が赤字になっていたりする家庭は珍しくありません。むしろ、『たくさん稼いでいるのだから、多少使っても問題ないだろう』と気が緩み、貯蓄できないというケースもあります。逆に世帯年収が400万円前後でも、きちんと堅実に生活をした結果、1000万円以上の貯蓄があるというご家庭も少なくありません」
せっかく稼いだとしても、その分のお金を考えなしに使ってしまっては意味がない。こうした傾向は、共働き家庭でも顕著だという。
「共働きの家庭だと、ダブルインカムになるので、普通の家庭よりも収入が高くなりますよね。その結果、『お互いが稼いでいるから、多少、無駄遣いしても大丈夫だろう』『仕事で疲れているんだから、少し贅沢してもいいよね』と、気が緩んで散財してしまうことも多いんです」
◆「人並みの水準」を求めてしまうとキリがない
また、お金が貯まらない夫婦の傾向として横山氏が指摘するのが、「すべてにおいて人並みを求めてしまう」という点。
「今の時代、どんなことでも『生活水準を人並みにしたがる家庭』は多いのですが、実はこれが落とし穴です。たとえば、『そんなに大きくなくてもいいからマイホームは欲しい』『車も国産車でいいから1台は持っておきたい』『年に1回は家族旅行に行きたい』など、それぞれで見ると分不相応ではない願望であっても、それぞれ人並みを求めいくと、どんどん出費が積み重なっていってしまいます。見栄は貯蓄の大敵。老後のことを考えるならば、『よその家もやっているから、うちもやらないと恥ずかしい』という考え方は捨てましょう」
老後破産という事態を防ぐためには、どんなことに心がけるべきなのか。横山氏は続ける。
「大切なのは『自分の消費傾向をいかに把握するか』だと思います。世の中にはたくさんの節約や貯蓄の方法がありますが、それがすべて万人に当てはまるとは限らない。ダイエットと一緒で、人にはそれぞれ合った貯蓄方法が存在します。それゆえ、『自分がどんなところで散財しやすいのか』『何にお金をかけがちなのか』といった自分の消費パターンを知っておくことは肝心です」
◆お金の使い方は、その人の人生を表すもの
そして、お金の使い方を考える上で、最も大切なことは「自分が人生で何を大切にしているのか」を突き詰めることだという。
「たとえば、『自分は子どもの教育にお金をかけたい』のであれば、子どもの学費や習い事にお金をかければいい。また、『どうしても家族旅行にはお金をかけて、思い出作りをしたい』というのであれば、それももちろんありです。大切なのは、軸を持って消費の取捨選択を決めること。自分が人生で大切にしているものがわかれば、『何にお金を使いたいのか』の優先順位が見えてきます」
老後資金についても同様だと横山氏は強調する。
「『将来が不安だ』と思うのならば、いまから生活を切り詰めて少しでも貯金を増やしていくことは大切です。でも、『子どももいるし、自宅もあるし、そこまで将来に不安がない』という人であれば、将来のリスクを気にするよりも、もっといろんなことにチャレンジしてもいいかもしれません。いまのあなたの人生は、これまであなたがどうやってお金を使ってきたかの結果です。お金の使い方は自分の人生の生き方と同じこと。いかにして納得してお金を使っていくかが、重要なポイントになっていくのではないでしょうか」
<取材・文/HBO取材班 撮影/難波雄史(小誌)>
【横山光昭氏】
家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。独自の貯金プログラムを生かし、リバウンドのない再生と飛躍を実現、これまで1万人以上の赤字家計を再生した。木原誠太郎さんとの共著書『<貯蓄のプロ>と<ディグラム診断のプロ>が教える「夫婦のお金」の増やし方』が大きな話題に
ハーバー・ビジネス・オンライン
参考元:ヤフーニュース
参照URL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170329-00134743-hbolz-bus_all
2017/03/29 18:31
特に地方は車が必需品で、収入の大半を持っていかれてしまう。
2017/03/29 18:44
でないと、お互いの財布をあてにして、気づいたときは、浪費体質になってしまうことが多いようです。 特に夫は、妻の稼ぎをあてにし、過度な飲酒、ギャンブルなど遊興費に費消しがちなようです。
2017/03/29 20:21
一番大きな出費を削れば良いこと。年収が高い人もしくは十分に備えのある人を除いて、普通に住宅を買わないこと。
こんなに災害の多い昨今、自宅はむしろリスク。
退職後、通勤の必要がなくなってからなら、駅までの距離もそう問題にならなくなるので、郊外の平屋の一軒家を貯金で買えば良い。
一人っ子も多くなって親の実家もある人が多いのに何でそう自宅を買いたがるのか理解できない。
2017/03/29 18:10
◯「共働き改革」
‥ということですか。笑)
2017/03/29 17:59
2017/03/29 17:59
子供がいないと自己資金と公的年金しか頼れない。子供が面倒見てくれるかどうかはともかく若くリスクを共有出来る可能性のある人がいるからリスクヘッジはできますね。そんなこと言うと借金抱えた子供に泣きつかれるかも知れないと言う人いますが。
2017/03/29 19:55
2017/03/29 17:10
2017/03/29 18:41
2017/03/29 20:01
逆に、知らないほうが金は貯まると思います。蓋を開けるまで分かりませんがね。
2017/03/29 19:01
「共働きするぐらいなら結婚なんかしたくないから」なんだよ。
家事も育児もマトモに出来ず、好きなことも楽しめず、
寝るためだけに家に帰るような日々を過ごし、
家庭も自分も荒れ放題になっていく・・・何のために生きてるのか分からなくなるぞ。
政府がその事実に気付かない限りは「若者の結婚離れ」は永遠に解決する事はないだろう。
まあ、政府にとっては「共働きを推奨すれば、働き手が増えるので、税収増が見込める」と思っているから、何の対策も講じないだろうなw
(実に浅はかな皮算用だ・・・)
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