事故にあったあの日、真夜中に救急搬送された救急病院が自宅から車で1時間以上かかる場所だったので、その日のうちに近くの整形外科に転院しました。
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前回のお話はこちらです。
起き上がるどころか、顔を左右に動かすと強烈なメマイが襲ってきて、そのたびに吐き気もくるようで、本当に当時は辛そうでした。ただ、じっと動かずに、天井だけ見て静止していれば肩甲骨や背中は痛むものの、なんとか耐えられると言っていましたが、検査なんかで、そうそうじっとしていられず、そのせいで食欲もまったくありませんでした。
顔に車の窓ガラスが飛び散ったのか、顔がヒリヒリする、といってました。4トントラックから追突されたとき、シートベルトにガッチリ固定されたまま、ぐるぐるスピンしながら中央分離帯に激突して弾かれて2トントラックと正面衝突して。車の中にあった物が空中で散乱して、相方スケさんの首や手足はブランブランと激しく動いただろうと想像しました。
そんな目にあったんだから、激しいメマイや吐き気も当然といえば当然。ただ、この状態がよくなっていくのか。それがとても心配でした。このまま治らない可能性だってあるのです。何かにつけメマイがするようになってしまうと日常生活に支障があります。
元々、心配性なスケさんは、だんだん、ふさぎ込んでいきました。骨折の痛みとメマイと吐き気で顔やカラダを動かすのが辛いので、1日中、病室の天井を眺めていました。そう、病室の天井の柄って
こういうのなんですよね。
最初はいろんな顔に見える、と話していたのですけど。ある日、相方スケさんは力のない声で天井を見たまま、こう言いました。
あの天井の柄が「お経」に見える、と。
おい、待て、幽体離脱すんなよーーー!と身体を全力で押さえこみ、こら、まだ逝くなーー!!と言おうとしたら
イテテテテテテ
とスケさんが叫びました。ですよね。骨折してましたよね。
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そんな辛い日々を送っている中、救急搬送されて事情聴取ができてませんでしたので、電話でお話したい、と警察の方から私に電話がありました。スケさんは電話を持つことも顔を横にすることもできませんから、iPhoneをスピーカーにして耳元に置きました。
事故の状況をお話ください。
「はい。高速に乗る前にすごくお腹が減ったので、マクドナルドに立ち寄って、ビックマックとポテトとコーラを注文して食べました。それから高速に乗って、30分後くらいにめちゃくちゃ気分が悪くなって吐きそうになったので、危ないと思って左に寄せようと速度を落としました。それからの記憶は全くありません。気がついたら病院でした」
そうですか。では、今回の事故で、あなた自身が悪かったと思ったことはなんですか?
「えっと・・・そうですねぇ・・・ビックマックを普通サイズのマックにしなかったこと・・・ですかね」
え?そっちーーー?!って、電話の横で叫んでもーたやないかいっ。警察の方も苦笑してるやん。いや、まあ、あながち間違ってはないけどもやな。調子こいて、ビックマックを真夜中に食べるのは、いい事とは思えんが。
そして、滞りなく、電話で事情聴取が終わりました。
この整形外科の病棟の看護師たちは、かなりの乱暴揃いで、メマイを訴えるスケさんに、なかなか粗雑な扱いをしてくれました。病室が変わるときにも、ストレッチャーを使うと身体を動かすことになるから、ベッドごと移動ね!といいながら病室のドアにドカン!ロッカーの荷物は丸めてポイ。起き上がれないつーのに、食事はテーブルに放置。口癖は「人が足りないので」
スケさんは「僕が不細工だから、みんな冷たいのかな」と。
ええ、まあね、同じおっさんでも、福山雅治似とか西島秀俊似とかね、そーいうんだったら親切丁寧に扱ってもらえたかもね。うん、私も扱うけどね。いやいや、だからってねぇ。ですよねぇ。
現在はこの病院の外来でリハビリをしています。幸い不細工でも普通の対応をしてもらえるようです。
最後まで、お付き合いくださりありがとうございました^^
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