ここから本文です

兵庫・姫路のこども園、定員の2倍預かり 赤ちゃんも

神戸新聞NEXT 3/27(月) 7:30配信

 兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」の不適切保育問題で、同園が正規の園児に加え、市に隠して直接契約したり、不正に一時保育を行ったりして、1日当たり最大約80人の園児を預かっていたことが26日、市などへの取材で分かった。定員の2倍近くを少ない保育士で預かっており、市は粗悪な保育環境が常態化していたとみている。

遅刻は2日間の無給勤務などが記された“裏雇用契約書”

 市などによると、同園は正規の園児46人のほか、保護者と直接契約した22人を保育。人数より少ない給食を提供し、保育士数を実際よりも多く報告するなどしていた。

 既に定員超過の状態だったが、不正に一時保育も実施。必要な保育士数を確保せずに、最大で1日15人ほどを預かっていたという。

 市には一時保育専用の部屋があると虚偽の届け出を提出。一部の園児はほぼ毎日預かっており、市は2月の特別監査後に中止させた。

 国の基準は、保育士1人が担える0歳児は3人までと規定しているが、同園のある保育士は「0歳児だけで10人を一時預かり、1人で見ることが日常的にあった」と証言。「人手が足りない中でプレッシャーに押しつぶされそうだった」と話した。(金 旻革)

最終更新:3/27(月) 9:13

神戸新聞NEXT

Yahoo!ニュースからのお知らせ