先日、ブログ【おさいふプラス】を運営されているジンさんの記事で金銭感覚をテーマにした面白い企画をやっていました。
テーマをもとに記事を書かれた方のお金に対する向き合い方や考え方は三者三様で、自分はどうだろうかと考える良い機会にになりました。自分では普通だと思っていても、周りから見たらそうではない事もありますね。
記事を読んでしばらく経ったある日、私はレゴランドジャパン名古屋に訪れました。世界に展開する3大テーマパークの一つとして、東海地方に住む私の周りはとても話題になっています。
そこで、あまりにもケチだなと思う金銭感覚をした人に呆れてしまったのです。今回はそんなお金のお話です。
レゴランドで見た、あまりにもケチな金銭感覚
お土産が欲しいと言う子どもに対してケチな親
レゴ好きの子どもにとって、レゴランドジャパンはそれはそれは魅力的なテーマパークでして、普段家では使えないほど山盛りのレゴブロックで遊び倒し、レゴ仕様の車を乗り回し、レゴブロックの形をしたポテトを食べ、レゴに囲まれて1日過ごせる楽園です。
パークで遊ぶだけ遊んだらやっぱり目が行くのがショップで販売しているレゴブロックセット。普段立ち寄るショピングモールのおもちゃ屋さんでは見た事のない、パイレーツシリーズ特別仕様のレゴチェスなど、抱きつきたくなるような商品が所狭しと並んでいます。
とあるショップにも「これ買って欲しい!」と子どもが商品を手にとっておねだりをしているファミリーの姿がありました。そんな子どものおねだりに対して母親は「Amazonで買ったらもっと安く買えるんだよ」と言っています。
・・・。この楽園でそんなケチな…目を輝かせている子どもに対してそんなケチな事を言うのはどんな母親なのでしょう…
その母親は私、のこです。
娯楽にも予算を立てる?
私は娯楽用として毎月一定の金額を貯めています。例えば、毎月10,000円ずつ貯めたら年間120,000円を家族のやりたい事や旅行に使えるようにしています。
2016年はレゴランドの年間パスポート購入やキャンプ、鈴鹿サーキットへの旅行等に使いました。多少の増減はありますが、なるべく貯めてあるお金の範囲内で娯楽も楽しもうと思っています。
レゴランドに遊びに行く時も事前にガイドブックを参考にして、どのくらいのお金が必要になるのか予め確認して、パークで使う食事や飲み物、お土産やグッズを合わせてこのくらいの金額で収めたいなと頭の中で考えていました。
そしてレゴランドで遊びつくした1日の終わりに、子ども達に3,000円までなら二人で相談して好きな物を買っても良いよと話していたのです。
財源が豊富にある訳ではない我が家は、娯楽に使う資金も限られた中でやりくりする為に予算立てが必要です。何も考えずにポンポンと散財してしまったら、後からお米が買えなくなってしまいます。
合理的だけどやっぱりケチ
子ども達はあれも良いし、これも良いしとお店の中をぐるぐると回って、買ってもらう商品を探していました。「さ〜んぜんえん、さんぜんえ〜ん♪」と鼻歌まじりで歩き回りながら商品を手に取り選んでいるその姿はとても嬉しそうです。
最初に次男が「これが良い!」と持ってきたのが【レゴ (LEGO) ネックスナイツ メイシーのサンダーメイスバギー 70319】です。
バギーについている銃からピュンピュンとレゴを連続発射できる楽しそうな商品です。約3,000円なので予算の範囲内ですが、お兄ちゃんから「バギー1台しかないから取り合いになるよ」との意見があって一旦保留。
続いて長男が持ってきたのが【レゴ(LEGO) ニンジャゴー イナズマッハライド 70622】です。
値段は約3,000円で、今度はちゃんと2台に分かれています。
しかし…「青い方は僕ね!」「え、何で!?僕だって青が良い!」と言い合い、ジャンケンをして決めていましたが、負けた方は納得のいっていない様子。二人ともが納得できないのなら買えないよと一旦保留。
1,500円くらいの商品をそれぞれ1個ずつ選んで買う事も検討していましたが、結局話がまとまらず、そこで出たのが私の冒頭で述べた言葉「Amazonで買ったらもっと安く買えるんだよ」でした。
そして子どもにインターネットショップで買う場合にはこうなるよという例を説明しました。
- レゴランドだとこの商品は3,000円だけど、ネットショップならもっと安い値段で買える
- ネットショップなら同じ3,000円の値段でも、もっと大きな箱の商品が買える
- 帰って翌日の学校準備をしたら寝る時間なので、レゴで遊べるのは明日になる
- 今日ネットショップで注文すれば明日帰宅するまでに商品は届いている
- レゴブロックはどこで買っても同じ商品である
子ども相手にお母さん…ケチ!ケチ!ケチすぎて呆れる…。今回の出来事で、自分のとんでもなく高いケチ度合いが明らかになってしまいました。
何に対してお金を使うのかで変わる価値観
ポイントは何に対してお金を使うのかという点です。 1つは【楽しんだその場で買って帰るという体験に対する価値】、もう1つは【魅力ある本当に欲しい商品を手に入れるという価値】です。
楽しんだその場で買って帰るという体験に対する価値
大好きな家族とレゴランドで思う存分遊んで、とっても楽しんで、そのうえ家でも遊べるかっこいいレゴブロックのセットを買ってもらって、素敵なレゴランドのショップバックに入れてもらって、商品を手に持った腕をルンルンと振ってみんな笑って家に帰る。
こんな全力で幸せいっぱいの体験ができるのなら、他で安く買えるから等と言う小さな金額の違いなんて関係ない。今この時間を幸せにする事に価値があるのです。
魅力ある本当に欲しい商品を手に入れるという価値
少し工夫したら、レゴランドのライブショーで見たのと同じキャラクターのかっこいいレゴブロックで、家に帰ってからも遊べるなんてどれだけ嬉しいだろう。このレアなパーツがあれば家にあるあのレゴとも組み合わせてすごいのが作れるぞ!
妥協して選んだ小さなレゴで遊ぶよりも、少しの工夫で本当に欲しい満足出来るレゴを手に入れて、思う存分遊んで楽しみたい。本当に欲しい商品を手に入れることに価値があるのです。
さて、どちらも支払う金額は同じ3,000円です。家計に余裕があればレゴのお土産を買うだけの事に対して、こんなに真剣になって悩んだり考えたりする必要もないのかもしれませんが、あなたならどちらの価値に魅力を感じますか?
最後に
結局お土産をどうしたのかと言うと、Amazonで注文して翌日受け取りました。レゴランドのショップでこれが欲しい!とねだっても、予算を超えてしまっているよと言われてダメだった商品【レゴ (LEGO) ニンジャゴー ジェイのエレメント・ドラゴン 70602】でした。
定価5.378円ですが2,772円送料無料で購入しました。
レゴランドのショーで出てきたのとそっくりなドランゴンは口も足も羽も動いて、何やらピュンピュンと矢が飛び出します。飛行機には大砲も6連式の銃も付いていて、家の中で小さなレゴの弾丸が飛び回って、二人で交換しながら楽しげに戦闘ごっこをしています。
結果的に子どももとても満足して「買ってくれてありがとう!!!!!」と、ほっぺにチューの連打を浴びるほどでした。
自分の金銭感覚は倹約家ではあるけど正常の範囲内だと思っていましたが、よくよく振り返ってみるとやっぱり少し(どころか、かなり)ケチみたいです。
それは子どもとのお小遣い管理の方法【小学生のお小遣い|お駄賃と金額アップの取り決めと考え方】や日頃の言動にも表れていて、子どもも「お得」の言葉にとてもよく反応します。
私の思う「お得」とは、何でも安く買えたら良いと言う事ではありません。
同じ物を買うなら、安く買う為の方法を尽くして購入できた時を「お得」だと思っています。それは旅行などのサービスも同じです。
多少質が悪くても安いに越した事はないと思っていた時期も以前はありましたが、楽しむためにお金を使うときは本当に手元に置きたい物か、体験したい事か、食べてみたい物かどうかがまず判断の1番最初に来ます。
欲しい物を購入する為のお金が足りないのであれば、倹約できる所を探してお金を貯めます。そして使う時にはドーンと気持ち良く使いたいのです。
”倹約の先にある楽しみ”
残念ながら溢れ出るほどの財源が無い家庭なので、こうしたメリハリのあるお金の使い方をする事で、豊かな暮らしをしていきたいと思っています。
いかがでしたでしょうか。どれもこれも私がケチな事に対する言い訳です。