英語のネイティブ・スピーカーと、非ネイティブ・スピーカーの私の英語を比較するのも4回目となりました。これが誰かの役に立っているのか自信はありませんが、懲りずに継続してみます。
私は英語が話せなかった頃から、[英語をどう話すのか] の [どうやって] という部分に非常に興味を持ってきました。(もちろん今も)
その [どうやって] という部分を理解するために、私の英文作成の過程の分析と、英語のネイティブの英文との比較を利用していきます。
- -1私と英語のネイティブの英文を並べて比較
-2私は、どう英文を作成したのかという過程を細かく分析
-3英語のネイティブ・スピーカーを解析し、浮かんだ疑問への質疑応答
-4最終的に、どうしていくべきかを解説していきます。
日本語を実際に英文にすることで、具体的な英文作成方法を考える
利用するのは、以下の日本語です。
TITLE: [ボブ、今、どこに住んでんだ?]
John:ボブ、今、どこに住んでんだ?
Bob: 俺が住んでんのは、ABマートの近くの安いホテルだよ。
ここから歩いて、15分くらいかな~。
John:えっ、マジかよ!!、あんな治安の悪い所に住んでんのか!!
おい、授業終わってから、歩いて帰ったりしてないよな?
Bob :えっ?、歩いて帰ってるよ。近いし、結構、街灯がついてて明るいしさ~。
そんな危ない感じしないぜ~。
まぁ危なくなったら、俺の空手で追っ払ってやるよ。
空手なんて、全くやったことないけどさ~(ハハハ)
John:オー、ジーザス!!
ボブ、お前は、危険ってことへの認識が甘いぞ。
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John:お前は、何を根拠に、あの辺は危なくないって思ってんだい?
Bob :今まで、旅でつちかってきた勘かな~。
そんなに暗くないし、危なそうな奴を見かけたことないし。
点線より上は以前に説明しているので、今回は点線より下を英文にします。
その時の私とネイティブの英文と説明はこちらからどうぞ。
英語のネイティブと非ネイティブな私の英語を比較してみた3-解説付 - 英語を話すコツを考える
設定は、コロンビアの英会話スクールに通うボブと、生徒、先生、友達による日常での会話が中心になります。基本的に、生徒と先生は、仲良くなると友達感覚でため口で話しているので、formal な言い回しはほとんど出てきません。
授業が終わった後に、学校の前で冗談を言いあってるボブと、その友達の会話になります。
登場人物
1,Bob ,,, 学校に通う生徒(一番の目的は英会話習得より...友達作り)
2,John ,,, ボブのクラスの担当教師で、後のボブの友達。
では実際に英文を作成してみます
最初に英語にするのは、
1[お前は、何を根拠にあの辺は危なくないって思ってんだい?]
私の: Why do you think that area is not dangerous ??
Dave: Why do you think it's not dangerous ??
Andy: What made you think it wasn’t dangerous around there?
今回も Dave と Andy に協力してもらいました。(Dave はカナダ人、Andy はアメリカ人です)
私と Dave は [Why do you think ~] で、Andy は [What made you think ~] を利用しています。
私の英文作成の過程から解説していきます。私が英文の作成に活用するのは、英語の [基本文] と、[日本語を活かすという発想] です。
基本文を簡単に説明すると、
([主語 動詞 動詞に関連] までが、基本文の核)
英文は、[主語] [動詞] [動詞に関連] [接着剤 説明] という四つの枠組みで構成され、それら四つの枠組みは、状況に応じて個々に拡張したり、複数が拡張したりします。
[主語] ,,,, I/You/He/She/We/They/It/名詞
[動詞] ,,,, [~する] という意味を表すもの
[動詞に関連] ,,,, 基本、名詞/形容詞/me/you/him/her/us/them/it(正確には、動詞に関連するもの)
[接着剤 説明] ,,,, 前置詞/不定詞/動名詞/接続詞/関係代名詞/関係副詞 etc (正確には、接着剤効果のあるもの)
拡張とは、それが単独ではなく何かと一緒に利用されることで、[表現できる幅を広げていく] ことを意味しています。
基本文について詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
英語を話すために、英語の基本文という軸を持つ。 - 英語を話すコツを考える
私が最初に考えるのは、そのままの日本語だと英語にしずらいので、それを二つに分解するということです。
1, [何を根拠に、お前は~思っているんだ ?] と、
2, [あの辺は危なくないって] という二つに分解します。
一つの日本語の文を、そのまま一つの英文にしようと考える必要は全くありません。柔軟に考えて、自分が英文化しにくいと感じたら、英文にしやすい似た日本語にどんどん変換していきましょう。日本文自体を組み替えていくことは、英語を話すために重要な技術です。
そして、さらに [何を根拠に~思っているの] を、もっと簡単な日本語の [何を根拠に~思っているの] => [なんで、~って思っているの] に変換します。
[なんで、~って思ってるの ??] は、[Why do you think (that) 基本文?] という英文で表現できるので、=> [Why do you think (that)] + [あの辺は危なくないって] とできます。
すると、残りは、[あの辺は危なくないって] です。
[あの辺は危なくない] は、=>[場所 is not dangerous] で表現可能なので、=>[that area is not dangerous] にしようと思います。
それを、前の部分と合わせると、
=> [Why do you think that area is not dangerous ??] となります。
正確に言えば、=> [Why do you think (that) that area is not dangerous ??] ですが、[think] の後の接続詞 [that] は、大抵、省略されます。ここで利用すると、[that] が二回続いてしまうので省略するとも考えられます。
それに対して、Andy は、[~させる] という意味の [make] を活用して、[何が あなたをそう考えさせたの] と表現しています。文を構成する流れは、私や Dave と何ら変わりはありません。
Andy の英文で一つ疑問があるので聞いてみます。
[What made you think ~] の [made] と、 [It wasn't dangerous ~] の [wasn't] は、なぜ過去形なのでしょう?
その時、そこらへんを歩いていた時、その場所に住むことにした時の過去のことを指しているからです。
なるほど確かにそう考えれば、過去形という判断も腑に落ちますね。
3人の大まかな日本語を考えると、
私の: [お前はなんでそう思ってるの あの地域が危なくないって]
Dave: [お前はなんでそう思ってるの そこが危なくないって]
Andy: [お前にそう思わせたのは何なの あの辺が危なくないって]
3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、
Dave: [Why do you think 基本文の核 ?]
Andy: [What made you think 基本文の核 + around there?]
動詞 [think] の基本形態が [I think + 基本文.] という形で、その応用系として [Do you think + 基本文?] や、[Why do you think + 基本文?] 等の疑問形を作れると考えましょう。
次に、2[今まで、旅でつちかってきた勘かな~]
私の: Hum ,I trust my senses (that) I've developed so far .
Dave: You know what, I probably developed a sixth sense from all my travels.
Andy: Just a sense I’ve developed through my travels.
[a sixth sense(第六感)] って英語でも使うんですね。Andy は [(It's)] を省略して [(It's) Just a sense] としていますね。
まず私の英文作成過程を解説します。[今まで、旅でつちかってきた勘かな~] という日本語を見た私は頭の中で、=>[(私は)今まで、旅でつちかってきた勘を頼りにしている/信頼している] と変換することで全体像を明確にします。
日本語は、英語に比べて省略が多い言語なので、省略されている部分を顕在化すると英文にしやくなることもあります。
その日本語を、英語の基本文に対応させてみると、=>[私は頼りにしている(信頼している) 今まで旅でつちかってきた勘を] となります。
[私は 頼りにしている(信頼している)] を英語にするなら、
=> I trust 動詞に関連 ~(私は 頼りにしている ~を)
その他に、[I believe ~] でもいいかなとも思いますが、[I trust ~] の方が、ここではしっくりくる感じがするので [trust] にします。
そうすると後は足りていないのが、[今まで旅でつちかってきた勘を] という部分です。
それを見て私が感じるのは、そのままでは動詞に関連が [長いな] ということです。通常 [~を] を表現する動詞に関連が、最も簡単なのは、名詞が単独の時で、その次が [形容詞 + 名詞] の場合です。
今回の [今まで旅でつちかってきた勘を] はそれらの単純な形では表現できないので、他の手段を利用します。ここで私が利用するのは、接着剤の関係代名詞 [that]です。
関係代名詞 [that] は、[主語 動詞 + α] か、[動詞 動詞に関連 + α] という説明を付け足したい時に使う接着剤です。(関係代名詞については、まだ後になりますが数回に渡って説明予定です)
接着剤についてはこちらを読んでください。
なぜ英語が流暢な人の英文は長いのかを、接着剤とともに解説します。 - 英語を話すコツを考える
ここでは単純に、動詞に関連に配置された [名詞] を補足すると考えてください。
名詞 + [(that) 主語 動詞 + α] か、
名詞 + [(that) 動詞 動詞に関連 + α] という形を活用します。
そうすると、[I trust] の次に配置するのは、短い [名詞] ということになります。
付け足したい [今まで旅でつちかってきた勘を] を、短い名詞にすると、[(今まで旅でつちかってきた)勘を] にできます。
なので、=> I trust [勘を] ~ ということになります。
ここでの [勘] という単語を、どう考えるかですが、私なら、きっと [勘] を [感覚] と考えて [my senses] にします。
そうすると、=> I trust my senses ~
そして、そこに関係代名詞を利用して説明を補足するのですが、さらに [現在完了形] を組み合わせます。なぜなら、[今まで旅でつちかってきた勘] ですが、これは [今まで~してきた] と考えられるからです。
とすれば、=> I trust my senses + [that 主語 have 動詞の過去分詞 ~] なので、[今までに、旅でつちかってきた] の [つちかってきた] という部分を、[発展させてきた(developed)] にして、
=> I trust my senses + that I have developed ~ とします。
最後に、[今までに] ということを強調するために、[so far] を付け足します。[so far(今までのところは)] は、通常、現在完了形とともに利用されるものです。
それを合わせて、=>[Hum ,I trust my senses (that) I've developed so far .] とします。
ここでは私も含め3人とも動詞 [develop] を使って、[発展/発達させてきた] と表現しています。[develop] に限らず、実際に動詞がどういう場面で使えるのかを知る事で自身の表現の幅を拡げていけます。
2人の英文で疑問に思う部分があるのでに質問します。
ここでは、過去形より、現在完了形の方がしっくりくる気がするのですがどうですか?
どちらでもオーケーです。
[Just a sense] と、[I've developed] の間には、関係代名詞 [that] が省略されていますか?
その通りです。本当は [that] が入っていますが会話ではよく省略されます。
日常の中で、ある過去から現在まで継続している行為を表現する場合、[主語 have 動詞の過去分詞 動詞に関連 ~] という現在完了形が利用されます。なので、今回のように継続している行為を思い浮べたら、現在完了形と発想できるようになることが重要だということです。
3人の大まかな日本語は、
私の: [俺は信用している自分の勘を この旅で高めてきた]
Dave: [(あのね)自分が高めてきた第六感かな たぶん]
Andy: [勘だよ 俺がこの旅を通して高めてきた]
3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、
私の: [Hum , 基本文の核 + (関係代名詞) I've developed +α .]
Dave: [You know what, 基本文の核 + from all my travels.]
Andy: [基本文の核 + (関係代名詞) I’ve developed through my travels.]
続いて、3[そんなに暗くないし、危なそうな奴を見かけたことないし]
私の: It's not so dark and I've never seen anyone who looks dangerous.
Dave: It isn’t that dark and I haven’t seen anyone dangerous looking.
Andy: It wasn’t that dark, and I’ve never seen anybody who looked like trouble.
私が、この文のキーと考えるのは、[~を見かけたことないし] という部分です。
なぜなら、[そんなに暗くない] は、
=> It's not dark(暗くない)を発展させて、
=> It's not so dark(そんなに暗くない)と簡単に作成できます。
[~を見かけたことないし] ということは、ある過去から今までの間、[~している/~していない] ということなので、現在完了形を利用して、
=> I've never seen anyone
でも、これでは、まだ [危なそうな奴] という部分が欠けています。この形は、偶然にも、さっきと同じものです。先ほど、[my senses] を補足した部分が、ここでは、[anyone(誰か)] になっているということです。
ただ、少しだけ違いがあって、付け足すのは、関係代名詞 [who] + [動詞 動詞に関連] になります。
=> I've never seen anyone + [who 動詞 動詞に関連 ~]
付け足したいのが、[危なそうな奴] という意味なので、[~のような] => [主語 look(s) 形容詞] を利用して、
=> I've never seen anyone + who looks dangerous とします。
こうやって見ると関係代名詞の良さは、とりあえず簡単な短い名詞を用意して基本文を作成してから、説明を付け足せばいいやと発想できる部分にあるのではないかと思います。
説明を付け足す前提で、何か簡単な名詞を配置して、[基本文の核を先に完成させておく] ということです。これは英語という言語自体に、後から説明を付け足していくという性質があるとも言えますが。
二人とも、[that dark] と、[that] を [too/so] などの [とても~] という形容詞として使っています。[that] のこういう使い方を覚えておくと非常に便利です。
少しわからない部分があるので、2人に質問してみます。
[I have't seen anyone] の後には、関係代名詞 [who] の他に、動詞 [is]も省略されていると思うのですが、どうでしょう?
その通りです。正しくは、[I haven’t seen anyone who is dangerous looking.] です。
[looked like trouble] で、[問題のありそうな人] という意味でしょうか?
[anybody who looked like trouble] 全部で、[危なそうな人] という意味になります。
ここでは、現在完了形と、関係代名詞がともに利用されていますが、
I haven’t seen anyone / (who is) dangerous looking.
I’ve never seen anybody / who looked like trouble. と頭の中で分解できれば、現在完了形を使って基本文の核を作成し、足りない説明(どんな人なのか)を、関係代名詞で補足していると理解できるはずです。
ここでの3人の日本語はほぼ同じなので省略。3人の英文で基本文がどう使われているのかを見てみると、
私の: [基本文の核 + (関係代名詞) looks dangerous.]
Dave: [基本文の核1 and 基本文の核2 + (関係代名詞) dangerous looking.]
Andy: [基本文の核1 and 基本文の核2 + (関係代名詞) looked like trouble.]
どうやって英語を話せるようにするのか?
1、紹介した表現の中で良いと思ったものは、自分のものにできるように練習してインプットする。その時、必ず、自分なりの例文を作成して、その表現を身につけてください。また覚えた表現は、そこから派生可能な似た表現がないかを考えることで、表現の幅を拡げる工夫をしましょう。
2、3人の英文をマネるだけではなく、ここでの日本文を自分ならどう表現するかを考える。そういったことをコツコツ積み上げていくことで自分の中に英語の基盤をつくることをお勧めします。
英語を話すためには絶対にインプットが必要です。インプット増やしていくことで自分の基盤を強固にしていきます。その時にアウトプットしやすいような工夫をすることで、自分なりの軸を形成していきましょう。
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