プレスリリース
海洋生物レッドリストの公表について
水産庁は、海洋生物レッドリストの作成を実施し、以下の種についてレッドリストを取りまとめましたので公表します。
1.経緯
レッドリストとは、絶滅のおそれのある野生生物の種のリストのことで、専門家が生物学的観点から個々の野生動物種の絶滅の危険度を評価基準に当てはめて科学的・客観的に評価し、その結果をリストにまとめたものです。
我が国では、環境省が主に陸上動植物のレッドリストを作成しておりましたが、海洋生物については、一部の種を除き、これまで絶滅のおそれの評価を行っていませんでした。しかし、生物多様性国家戦略2012-2020、海洋基本計画等において、「海洋生物の希少性等の評価」に取り組むこととしたことを受け、水産庁は、平成24年度から海洋生物のレッドリストの検討を環境省と共同で開始しました。
その中で、水産庁が資源評価を実施している種や小型鯨類など合計94種については水産庁が評価を行い、水産庁が評価を行った種とクロマグロをはじめとする二国間協定やWCPFC、IWCなどの多国間協定の対象として資源評価が行われる種を除くその他の海洋生物については、環境省が評価を行うこととなりました。
2.評価結果の概要
水産庁では、「水産資源の希少性評価検討会」(参考資料4)を開催し、上記94種の絶滅のおそれの評価を環境省と共通の評価基準とカテゴリー(ランク)(参考資料2)を用いて行いました。評価結果は以下のとおりです。- 絶滅(EX):0種
- 野生絶滅(EW):0種
- 絶滅危惧1A類(CR):0種
- 絶滅危惧1B 類(EN):0種
- 絶滅危惧2類(VU):0種
- 準絶滅危惧(NT):0種
- 情報不足(DD):1種(ナガレメイタガレイ)
- ランク外:93種
- (ランク外:上記のカテゴリーに属さない又は評価を行うだけの情報が無い種)
-
(参考)評価カテゴリー(ランク)の概要
絶滅 (EX)
我が国ではすでに絶滅したと考えられる種
野生絶滅 (EW)
飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧
絶滅危惧1A類(CR)
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの
絶滅危惧1B類(EN)
1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの
絶滅危惧2類 (VU)
絶滅の危険が増大している種
準絶滅危惧 (NT)
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
情報不足(DD)※
評価するだけの情報が不足している種
※単に情報が不足しているのではなく、容易に絶滅危惧に移行し得る属性を有するが、カテゴリーを判定するに足る情報がないことを指す。絶滅のおそれの
ある地域個体群(LP)地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの
3.その他
DDと評価されたナガレメイタガレイについては、主に底びき網漁業で漁獲されますが、当該漁業は禁漁期や禁漁区の設定、漁獲サイズの規制等により管理されています。<添付資料>
参考資料1:水産資源の希少性評価結果(PDF : 93KB)
参考資料2:海洋生物の希少性評価における評価基準の適用の手引(PDF : 1,047KB)
参考資料3:海洋生物の希少性評価における評価の基本的事項(PDF : 286KB)
参考資料4:「水産資源の希少性評価検討会」委員名簿(PDF : 64KB)
(参考)
平成25年4月5日環境省報道発表「海洋生物の希少性評価の検討について(お知らせ)」
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16534
平成29年3月21日環境省報道発表「環境省版海洋生物レッドリストの公表について」
http://www.env.go.jp/press/103813.html
また、評価を行った94種の評価の詳細な流れは、以下のURLより御覧いただけます。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/20170321redlist.html
お問合せ先
増殖推進部漁場資源課
担当者:担当者:田上、贄田
代表:03-3502-8111(内線6810)
ダイヤルイン:03-3502-8487
FAX番号:03-3502-1682