好きな人との結婚はとても幸せな瞬間ですが、どんなに好きな人どうしであっても、結婚後も幸せに暮らしていくためには努力が必要です。夫婦円満の秘訣を探ってみましょう。
夫婦円満には意識すべき秘訣がある
まずは、生まれ育った家庭と、結婚後の家庭が異なることを知りましょう。
自分を育ててくれた家族との生活には、その環境ならではの“ルール”がありますよね。まったく意識していなくても、成長する過程のなかで「うちと違う。うちのやり方がふつうだと思ってた」と知ることになった経験がある方も多いでしょう。
したがって、結婚するということは、まったく異なるルールで生きてきた家族以外の“他人”との共同生活をするということです。お互いにこれまで過ごしてきた環境や“ルール”を当たり前のものと思っており、そうではない相手との暮らしのなかで違和感を覚えることもたくさん出てくるでしょう。
ふたりの人間がいれば、そこには社会が生まれるといわれます。独身時代にひとり暮らしをしていた方であれば自分だけの気楽な環境であった生活の場が、ときに窮屈な思いをすることもある“社会”になるわけです。そこでいい関係を継続していくためには、日ごろから意識すべき秘訣があるのです。
夫婦円満に暮らすための秘訣5選
ポイント1:会話をする
会話を大切にするのは最も重要な基本の秘訣です。以心伝心といけばいいですが、実際には話さないと伝わらないことは多いものです。「黙っていてもわかってくれるだろう」と慢心することなく、どんな気持ちや状態も言葉にして伝えることがとても重要です。
ふだんからささいなこともおしゃべりしていれば、そこから相手の日常や気持ちをうかがい知ることができます。そういうコミュニケーションがもてていないと、何かあっても大事なことを相談したりすることなどできないでしょう。また伝えたいと思っていることを必要以上に我慢しないことも大切です。
ポイント2:感謝とお詫びは言葉で伝える
どれだけ親しい間柄であっても、感謝の気持ちを言葉で伝えるのは重要なことです。ふだんの炊事、掃除、ごみ出しなども当たり前のことではありません。一緒にいられる日々を大切に思い、お互いに感謝の気持ちを持ち合うことは円満の大きな秘訣です。
同じように、申し訳なく思う気持ちもストレートに伝えましょう。ふたりいればどうしても喧嘩になってしまうこともあるでしょう。しかし、ギクシャクした状態を引きずるといいことはありません。何かあってもちゃんと謝れる関係であれば、信頼関係はより深まります。
ポイント3:思いやりの気持ちを持つ
いつも一緒にいるのが当たり前になってくると、いつの間にか「このくらいわかってくれて当たり前」「してくれて当たり前」となってしまうことがあります。これは気持ちを許しているからでもありますが、相手に甘えるあまり不機嫌などもぶつけてしまいがちです。
しかし、パートナーもひとりの人間、ふたりいれば社会です。相手の方の気持ちを考えて配慮することは、たとえ夫婦であっても不可欠です。朝は「おはよう」「いってらっしゃい」と挨拶したり、夜は「お疲れ様」とねぎらったりするのも大切なコミュニケーションになります。
ポイント4:お互いを尊重する
自分がそうであるように、パートナーもまた何かの考えや理由、目的があって行動しています。「どうしてそういうことをいうの?」と思うような言葉の背景には、相手の方なりの感情や理屈があるはずです。そうした気持ちを考えて尊重し、そのうえでいかにすり合わせればいいかを考えましょう。
そして、干渉しすぎないことも大切です。夫婦であっても、勝手に携帯電話をチェックしたり、行動をむやみに束縛するような言動など、相手の嫌がることはNGと心得ましょう。ふたりはあくまで“他人”、適度な距離を保つことが必要です。
ポイント5:スキンシップ
長く一緒にいると「空気のような存在」と称されることも増える夫婦関係ですが、文字どおり相手に接することはとても大事なコミュニケーションです。照れる気持ちもあるかもしれませんが、ちょっと手を添える、肩にふれる、腕を組んで外出する……お互いにふだんから「相手にふれる」という時間を大切にしましょう。
おわりに
会社や友人関係がそうであるように、夫婦も小さな思いやりの積み重ねがいい人間関係をつくります。上記以外にもさまざまな秘訣がありますが、ちょっとした行動ひとつで、パートナーの受け取り方や気持ちは変わります。
パートナーにはじめて出会ったときのことを思い出してみてください。いろいろなことを考えて、相手を思いやっていたのではないでしょうか。そうしてめでたく夫婦になれたのですから、努力を続けて、いい関係を続けてくださいね。
この記事を書いた人
川口十子
プロフィール
出版社の勤務経験を経て、フリーランスの校正者・ライターとして活動中。校正はビジネス書を中心に、ライター業では不動産関係から女性向け記事まで幅広いジャンルで執筆している。趣味はアンテナショップ巡りと写真撮影、今興味があるのは投資信託。