歩行中死傷、7歳が突出…自転車は16歳が最多
過去5年間(2012~16年)に起きた歩行中の交通事故の死傷者数を、警察庁が年齢別に分析したところ、7歳の死傷者が突出して多いことが分かった。警察庁などは来月6~15日の「春の全国交通安全運動」期間中、子どもの安全を柱の一つとして事故減少対策に取り組む。
年平均で、7歳は1564.6人だった。次いで8歳1208.8人、6歳1098.2人が多い。
小学生について5年間の累計を学年別にみると、1年生8075人▽2年生7111人▽3年生5352人--と、進級するにつれて少なくなる。入学などで活動範囲が広がったことが7歳の死傷者増加につながり、次第に交通ルールを理解することで事故が減っているとみられる。死者数は女児26人に対し、男児は2.5倍の65人だった。
一方、自転車に乗っていた人の死傷者数の年平均は、16歳が5638.2人で最多。高校1年でみると、65%は登下校中に交通事故に遭っていた。高校入学で自転車通学が増えることが、背景にあるとみられる。自転車の男女別死者数は、中学生は男子19人、女子6人。高校生は男子52人、女子15人。【川上晃弘】