きみんちにも宇宙人、いるっ?
ロボットアニメっていっぱいあるよね。
例えばガンダム。
まず日本のロボットアニメっつったらガンダム思い浮かべる人が8割くらいだと思う。
その下にエヴァだとか、マジンガーZとかマクロスとかが続くんだと思うんだけど、今回はそれらを差し置いて僕の大好きなロボットアニメを語りたいと思います。
その名は『勇者エクスカイザー』
この名前を聞いて「あー知ってる!」って人、僕とお友達になりましょう。
そして全然知らない人! 人はね、誰でも知らないことはあるんだよ? これも何かの縁と思ってちょっと覗いていきなよお前さん!
たとえ名前を知らなくても、もしかしたらあなたが幼少期にお世話になったアニメかもしれません。特にアラサー
あらすじ・概要
平和な地球に、悪のエネルギー生命体・宇宙海賊ガイスターが人類の様々な宝を狙って潜入した!
思うままに破壊と略奪の限りを尽くすガイスター達を前に、同じく宇宙から現れた正義のエネルギー生命体・勇者エクスカイザーと仲間たちが立ちはだかる!
地球人の少年、星川コウタ君の家の車と融合したエクスカイザーと人間との触れ合いを描いたロボットアニメの誕生である!
子供向けアニメでもバカにできない
このシンプルな概要を見てもらえばわかると思うけど、このアニメ対象年齢がすこぶる低いです。
大体5~8歳くらい? なので話がとても分かりやすい。
ここで
「なんだキッズのアニメね」
とか思っちゃう夢を忘れた古い地球人はちょっと正座しろ。
これからこのエクスカイザーの魅力を念仏のように語り尽くして、終わったころにはこの作品を全話観ないとハゲ上がる呪文かけるからな。
『勇者エクスカイザー』のように、「○○勇者」という名前で始まる作品は全部で8つあります。
- 勇者エクスカイザー(初代)
- 太陽の勇者ファイバード
- 伝説の勇者ダ・ガーン
- 勇者特急マイトガイン
- 勇者警察ジェイデッカー
- 黄金勇者ゴルドラン
- 勇者指令ダグオン
- 勇者王ガオガイガー
これらを総称して「勇者シリーズ」と呼ばれています。たぶんこの中で一つくらいは耳にカスッたことがあるんじゃないかと思います。(※『勇者ライディーン』というタイトルのアニメがありますが、これらの派生作品とは関係ありません。あっちはBANDAI、こっちはTAKARA)
ちなみにゲームオリジナルとして『勇者聖戦バーンガーン』というのもあります。
この中で僕が完全に視聴したのは『勇者エクスカイザー』~『勇者警察ジェイデッカー』。その後のやつはまだ視聴途中です
んで!!
このエクスカイザーの魅力は3つあります。
- ロボットと人間のふれあい
- 合体・変形バンク
- ダイノガイスト様
この3つね。
1.ロボットと人間のふれあい
子供向けのアニメだけでなく、「しゃべるロボット」っつーのは結構存在します。
例えば『スターウォーズ』のC3POだとか、R2D2も一応しゃべってますね。あとは『ターミネーター』のサイボーグ達もしゃべります。
そんな感じでこのエクスカイザー並びに悪役たちもベラベラしゃべります。
というのも、アメリカで大ヒットしたアニメ『トランスフォーマー』はこの勇者シリーズの親戚みたいなもんで、出てくるロボットはトランスフォーマーから逆輸入したものもあります。トランスフォーマーの面々もよくしゃべるよね。若干しゃべりすぎなくらい(トランスフォーマーは元々日本産。詳細は割愛)
んでね、これに出てくるロボットたちがとにかく個性的!!
一人称が「私」とか「俺」とか当たり前だし、優しかったりケンカッ早かったり性格も様々。
中でも主役のエクスカイザーは別格。リーダーとしての気品と器、人間に対する大きな愛と敵に対する敢然とした態度は、あらゆるヒーローたちに見習ってほしい。
元々彼らは実体のない魂みたいな存在で、地球の乗り物などに乗り移って動いてんの。だから言ってみれば「身体のない人間」みたいな感じね。だから「ロボット」って一言では言いにくいんだこれが
そして声が! 声が! あの速水奨さんが声当てを担当しています。
耳を溶かすような甘く優しい声が、時に激しく雄叫びを上げたり……あの人の声はホント天からの贈り物なんでしょう。カッコイイ
この作品の主題は「本当の宝物」。
本当の宝物とは金品などの経済的価値があるものではなく、人と人との繋がりである「愛」や「友情」、そしてかけがえのない「命」だと説いています。
だからこそエクスカイザーは敵の生命を奪うことに固執しません。
「どんなに小さくとも「命」は宝だ! たとえそれが貴様のような悪党の命であってもだ!」
カッコよすぎじゃね!? 俺ラスボス相手にこんなこと言う余裕ないと思うわ
だからこそ親になったら子供と是非一緒に見たい作品であり、また見ている大人も考えさせられることが多い。名作だねぇ!!
2.合体・変形バンク
もうね、これヤバイよ。
ほんと、今まで色々なロボットアニメの合体やら変形やら見てきたけど、この年代でここまでの完成度を見せる合体・変形シーンも早々ない。
マジ大好き。どゎい好き
僕が好きなのはエクスカイザーの登場・変形シーンと2号ロボ・ドラゴンカイザーの合体シーン。全部好きだけどあえて挙げるならこんなモン
そして!!
これらの合体・変形シーンで絶対に外せないのは何でしょうか……?
そう音楽! ミュージック!
何を隠そうこの作品のBGM、すべてのロボットアニメの中でも最高水準だと僕は思ってます。
ビビるやろ? 「キッズ向けアニメのBGMが……?」とか思ってるやつは今すぐ高野山で1週間荒行したあと頭丸めて反省すべき。
Amazonで取り扱いしてることを知って即購入したわ!
もうホントヤバイんだからこの作品のBGM!
3.ダイノガイスト様
あのね、悪役です。ラスボスです
何の混じりっ気もない、悪いヤツです。
なんかさ、作品によっては「何かのきっかけで悪堕ちした悲しき悪役」みたいなのもけっこういるじゃん?
これそんなのまっっったくないから。マジ悪役
だからこそイイ! 悪としてのポジションを全うする姿はまさに悪役の神様。
ラストなど「エクスカイザーに捕まってしまうくらいなら俺がこの命を好きにさせてもらう!」と言わんばかりの壮絶な最期。
さすがダイノガイスト様! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!
子供向け番組でここまで悪役に魅力がある作品もないと思います。散り際まで完璧
原点にして頂点
本作は、ガンダムやマクロスなんかの「SFの中でのリアル路線の追求」という観点ではホント対極に位置する作品です。
たとえば空の雲の間から剣が現れたり、地平線の果てからどこからともなくサポートメカがヘルプに来たり、それはもう自由な作りになってます。
でもね、それが素敵。
僕はガンダムも好きなので決してリアル路線が嫌いというわけではないんですが、一生どっちかの作品しか観れないとなったら間違いなく勇者シリーズを選びます。そんだけ愛してる
そしてこの作品が生み出した偉大な発明に「サンライズパース」というものがあります。
↓こういうパースがついた描き方
アニメ『勇者エクスカイザー』より引用
別名「勇者パース」や「サンライズ立ち」なんて呼ばれたりしてます。
これがマジでカッコいい。初めて観たとき失禁するかと思った。(してません)
これは本作が起源なんだけど、最近だと派生型として『機動戦士ガンダムSEED』の「種ポーズ」がよく使われるよね。どっちもカッコイイ
勇者シリーズは正直どれも好きなんですが、本作と『勇者警察ジェイデッカー』は頭一つ抜けて愛がハンパないです。アラサーに突入した今でもチョコチョコ観返すくらいだもん
もうマジでみんなウチに招待して鑑賞会したいくらいだわ!! あ、つまみは柿の種がいいな! ポップコーンもあると嬉しいな!
みんなでワイワイしながら観たい! 寂しい!
話は分かりやすく・単純にカッコいい・音楽もいいと三拍子揃った『勇者エクスカイザー』
「最近のロボット物は話が凝り過ぎてて疲れる……」という人は本作で昔持っていた純粋な合体ロボットへの憧れを思い出してみてはどうでしょうか?
バンダイチャンネルで第1話無料配信中! とりあえず観とけ!
エンド