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こども園不正「見抜くの難しい」 姫路市、市会委で説明

神戸新聞NEXT 3/22(水) 10:05配信

 兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」で不適切な保育実態が明らかになった問題を受けて、同市は21日にあった市議会子育て支援対策特別委員会で、監査の状況などを報告した。議員からは市のチェック体制や再発防止策などについて質問が相次いだ。

【写真】1歳児に提供されたある日の給食

 市は、2月に県と実施した特別監査で分かった同園の保育実態を報告。定員を超えて園児を受け入れていたことや保育士数の水増し、少ない量の給食を提供するなどの法令違反を説明した。

 同園がずさんな実態を隠蔽(いんぺい)していたことに、市議は「他の園でもあるのでは。チェックをすり抜けられたらどうするのか」と市の体制に懸念を示した。

 これに対し市側は、運営状況の確認を重視してきたとしつつ、「園の提出した資料に虚偽があれば見抜くのは難しい」とし、限界を露呈した。

 再発防止策でも「公費で運営する認可保育所やこども園に対し、人員配置や給食の提供などを適切に行うよう文書で通知する」と述べるにとどめた。

 また、こども園の認定方法について市議は「認定まで一定の審査期間を設けて市も関与すべき」と指摘。しかし、市側は「基準を満たせば認定するよう法律に決まりがあり、自治体の裁量を行使するのは難しい」とした。

 一方、日本共産党市会議員団は同日、市に監査体制の強化などを求め、緊急の申し入れを行った。(金 旻革)

最終更新:3/22(水) 11:57

神戸新聞NEXT

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