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Playing Favourites: Chee Shimizu

  • 東京が誇る屈指のディガーが、優れた日本産のアンビエント、ポップ、ブギー、ロックをAaron Coultateに向けて選ぶ。

    Chee Shimizuは所有するレコードの大半を販売している。東京の静かな郊外、下井草で妻のカナコと暮らす彼の自宅には、約5000枚のレコードが棚を埋めている。床に木を敷き詰めた居心地の良いこの邸宅には、音楽が溢れている。キッチンのカウンターはターンテーブル、CDJ、Bozakのミキサーやスピーカーといった機材で占有されている。小さなバルコニーに出ると地平線にスカイツリーの上部が飛び出しているのが見え、近くに立つ木に隠れて新宿の高層ビルが覗いている。

    誠実で温かい心を持つ45歳のChee Shimizuは、2008年よりOrganic Musicを運営してきた。いつか実店舗を持つことが目標だそうだが、現在はオンライン・ショップとして運営されている彼の店は、他では手に入らない音楽を扱う無比のレコード・ストアとして国内外で尊敬の眼差しを集めている。Organic Musicが生まれたのは数年前、グラフィック・デザイナーの仕事が減ってきていたころだった。「日本が不景気だったんです」と彼は言う。「カナコと結婚していて、彼女にレコード・シップをやるべきだと言われたんです。そしてレコードをディグして、ショップをオープンするための資金を貸してもらった」。これは彼の人生にとって大きな転機となったという。「彼女に人生を救われました」

    Chee Shimizuは、埋もれたダイヤのような珠玉の音楽を見つけ出す審美眼を持つ。彼が2013年に出版した本、『obscure sound: 桃源郷的音盤640選』はさながらレコード愛好家たちに捧げたミシュラン・ガイドであった。紹介されているレコードはジャンル別けされているが、それは一般的な音楽ジャンルではなく、「meditative(瞑想的)、「floating(浮遊する)」、「mellow(メロウ)」、「pensive(哀愁のある)」、そしてもちろん「organic(オーガニック)」といったキーワードごとになっていた。同書の出版後、Gigi Masin、Savant、Finis Africae、Lena Platonos、Suso Sáizらの作品が多数リイシューされていることから、同書がいかに先見の明に富んでいたかがわかる。

    数年前から80年代の日本の音楽の再評価が世界的に盛り上がっているが、それには驚いたとChee Shimizuが言う。2016年には、そういった流れを意識した動きに彼も関わっており、 日本産のオブスキュアな音楽にスポットライトを当てるレーベル、JapanismをHMVと共同で立ち上げている。Colored Musicの7インチのリリースをもってローンチした同レーベルは、その後1985年のAragonのレア作をリイシューし話題を呼んだ。さらに彼は、日本コロムビア傘下のBetter Daysの音源を集めた2枚組コンピ『More Better Days』の監修をつとめ、最後はDip In The Poolのシンガー甲田益也子のリミックス集をリリースし、忙しい一年を締めくくっていた。

    Chee ShimizuにはアムステルダムのOudekerksplein通りにあるRed Light Recordsと長い付き合いがある。Tako Reyengaなど、このレコード店のスタッフと頻繁にヨーロッパでディグをしており、同ショップと深い関わりを持つレーベル、Music From Memoryでは、コンピレーションの監修もしている。さて、今回のPlaying Favourites特集では、日本の1980年代のポップ、ロック、アンビエントの中から、彼の現在のお気に入りを教えてもらった。












    細野晴臣
    Mercuric Dance
    1985



    これは今大好きな1枚です。このアルバムの曲を聴いていると、自然界をイメージします。例えば太陽、海、風、土、空気、それに地球、水星、金星とか。聴くと、動物になったような気分になります。細野さんは天河大弁財天社に捧げてこの作品を作ったそうです。とてもスピリチュアルですね。SHeLTeRのサウンド・システムで聴くと本当に素晴らしいんですよ。

    SHeLTeRは想い入れのあるお店だそうですね?

    とてもスペシャルな場所ですね。東京の音楽シーンはとても成熟していて。もしかしたら世界で最も成熟しているかもしれません。日本人はとても真剣に物事に取り組みます。音楽ジャンルであれ、食べ物であれ、なんでも興味を持ったらとても深く掘り下げようとします。そしてそれが行き過ぎてしまうと、とても面白いことになるんですけど、その一例がSHeLTeRなんです。

    細野晴臣は日本の音楽シーンにおいて多大な影響力を誇る人物だと思いますが、あなたにとっては坂本龍一と同じ、崇拝すべき対象ですか?

    間違いなく、そうですね。細野さんは最も重要な日本のミュージシャンだと思います。日本にテクノを持ち込んだ張本人です。初めてYellow Magic Orchestraを聴いたときは、僕は7歳か8歳でした。当時、「ライディーン」が日本で大ヒットしていて、皆知ってましたね。それがテクノとの出会いです。今でも彼らの音楽は大好きです。

    このレコードは『obscure sound』で取り上げました??

    いいえ。でも何枚か細野さんのアルバムは取り上げてますね。『Paraiso』、『Philharmony』、『Paradise View』、 横尾忠則との『Cochin Moon(コチンの月』とか、細野さんがプロデュースしたアルバムなどを数枚。

    本を出したいと思ったきっかけは?

    アイディアを思いついたのは僕ではなくて、出版社のほうからやらないかと話を持ってきてくれたんです。完成には半年かかりました。レコードを選んで、文章を書いて。

    全てのジャンルに“マスターピース”があるのは、あなたのアイディアだったのですか?

    違うんです!出版社の方が読んだとき、「紹介している音楽の大半はなかなか見つけられないものばかりなんで、各カテゴリーで1枚、比較的CDで見つけやすい作品を選んでマスターピースとして紹介しましょう」と提案されて。それで、Chick Coreaの『Return To Forever』とか比較的見つけられるものを選んだんです。

    ショップをOrganic Musicと名付けた理由は何だったのですか?

    僕はDon Cherryがとても好きなんです。とても尊敬しているし、彼の音楽とか生き方に影響されているんです。彼のビジョンに共感できることが多くて。彼のレコードには何枚か「organic music」と書いてあるのがあることに気がついたんです。3枚くらいのLPですかね。そのうちの1枚は『Organic Music Society』というタイトルです。そのレコードの音楽とかメッセージがとても平和的なんです。彼の奥さんのMokiが『Organic Music Society』のジャケットのアートワークを手がけていて。ヒッピーっぽいんですけど、大好きなんです。あと、僕は仏教にすごく関心があって、僕の人生の一部なんです。しかし最初は、「オーガニック」っていう言葉にはある種のイメージが伴う気がして、躊躇していたんです。オーガニック・フードとか、菜食主義とか。僕はベジタリアンじゃないし、お酒もお肉も好きなんで、そういう意味でのオーガニックではないんですけど。でもOrganic Musicって…なんかしっくりくる気がするんです。



    Water Melon Group
    Moon Flower
    1995



    素晴らしいジャケですね。

    トロピカルなジャパニーズ・ミュージックですね。細野さんの音楽のようなサウンド、味がします。細野さんが70年代後半にこういった夏っぽい音楽をやっていたことで、こういった音楽の土壌ができあがったんだと思います。これは85年のレコードですね。この屋敷豪太というドラマーはとても上手いんです。多分、今はロンドンに住んでるんじゃないですか?日本では有名なドラマーです。Simply Redのバンドメンバーでもありました。

    こういった日本の音楽は多いような気がします。Seaside Loversなどとも近いですね?

    そうですね。でもそっちはもっとジャズ・フュージョンっぽいです。このグループのリーダー、中西俊夫はMartin DennyとかLes Baxter、あとアンビエント・ミュージックといったものに自分のスタイルを加えたことをやっていて、そのおかげでとてもオリジナルな作風になったんだと思います。









    いしだあゆみ
    私自身
    1977



    『Our Connection』は細野晴臣が作ったレコードのなかでも大好きなLPです。いしだあゆみは日本の有名な女優です。細野さんはたくさんの日本のポップ・スターと仕事をしたんですよ。これは細野さんのバンド、Tin Pan Alleyと一緒にプロデュースしたものです。たとえただの仕事として引き受けた依頼だったとしても、このプロダクションが本当に素晴らしくて大好きですね。佐藤博はご存知ですか?

    キーボーディストですか?

    はい、彼もこれで演奏しているんですよ。日本の有名なミュージシャンが結構参加してるんですよね。山下達郎、吉田美奈子、矢野顕子とか。日本のポップはプロダクションのレベルが高いんです。

    こういった日本のポップ・ミュージックは子供の頃から聴いていたのですか?

    子供のときは、新曲を聴くために友&愛というレンタル・レコード屋さんに行ってました。それが80年代の日本の面白かったことなんです。Blockbusterで映画を借りるような感じでレコードを借りることができたんですよ。ロックとかジャズ、80年代のダンス・ミュージックとかを借りていて、UKのニュー・ウェイヴに興味を持って。でも最初に興味を持った音楽はDavid Bowieでした。日本のポップ・ミュージックも聴いてたんですけど、自分でレコードが買えるようになったころは、『Let’s Dance』を買いましたね。

    3つ上の兄がいるんですけど、兄はCulture Clubとか聴いてました。そして父はJohn ColtraneとかMiles Davisなど、ジャズを持っていて。だから自然とそういったものを聴いて育ちました。あとTVのコマーシャルにも影響を受けました。とある化粧品ブランドのCMでBowieの“Blue Jean”と“Without You I'm Nothing”が使われていたんです。TVを見ていて、「これはなんだろう?」って思いました。とつぜん、音楽のイメージが変わったんです。まだ12歳くらいの子供だったんですけど、爆発したようにとつぜん音楽に強い関心を抱くようになって。いとこがSex PistolsとかSparks、Roxy Music、Style Councilとかのレコードをたくさん持っていて、全部くれたんです。すごく興奮して全部聴いてましたね。



    桜田淳子
    わたしの広告
    1976



    素敵なブギー・ディスコ・チューンです。以前Dr. NishimuraとJonny Nashと一緒にやったDiscossessionというパーティーのメンバーである友人のZeckyに教えてもらった1枚です。彼は数年前に交通事故で亡くなってしまったんですけど、このレコードは亡くなる前に彼に教えてもらったんです。Zeckyはこの曲が大好きでした。

    このレコードは80年代前半くらいでしょうか?

    1976年ですね。こういったちょっと安っぽい曲って好きなんです。これは東京の蜂という箱でプレイしたことがあります。友人に誘われて、彼がやっていた平日のパーティーで回したんです。一晩中スウィートな和モノばかりかけました。どういった反応があるかわからなかったんですけど、皆楽しんでくれました。

    あなたのスピーカーで聴くと、素晴らしいですね。

    高い周波数が好きなんですよ。手作りのスーパー・ツイーターを使っていて。何年も前に自作したものなんです。中低音をしっかりと鳴らしたいなら、スーパー・ツイーターはとても重要なんです。耳で聴こえない音域だとしても。オーバートーンの世界ですね。スーパー・ツイーターから発される音が耳で聴こえなくても、それがあることで低い音が変わるんです。より豊かでフルなサウンドになるんです。広角レンズみたいな。SHeLTeRにはスーパー・ツイーターがあって、この何倍も良いものですよ!




    笠井紀美子
    ちょうど一時間
    1975



    ジャズ・シンガーである笠井紀美子がロック・ミュージックに挑戦したアルバムです。彼女のもうひとつのアルバムの『Butterfly』はもうちょっと有名で、Herbie Hancockのカバーが入ってます。今だとちょっと値が張るかもしれないです。

    このレコードはいつ手に入れたんですか?

    何年も前に持っていて、それから売ってしまって。で、また購入しました。

    そういったことはよくあるのですか?

    いつも自分のレコードは売っているので、そうですね、よくあります。田舎の家には800枚くらいレコードがあって、そこにあったんですよ。多分20歳くらいのときに買ったんじゃないですかね?だから、25年以上前ですね。

    この家にあるレコードのうち、何枚がOrganic Musicで売られているのですか?

    ごくわずかを除いて、所有するレコードのほとんどを売ってます。もし誰も知らない、超レアな1枚を持っていても、キープするのはせいぜい半年とか1年くらいですね。

    では、“コレクター”というわけではないのですね?

    コレクターではないですね。ただ音楽を聴くために買ってます。昔、28とか29歳ぐらいのころは、1万枚くらい持ってました。とても小さい家に住んでいて、レコードの奴隷になっている気がして、それはもうやめようと思って。レコードをたくさん売り払いましたね。それ以来、なるべく5000枚以下に収めるようにしています。

    それは賢明ですね。

    物を所有しないと気が済まない、という気持ちはないんです。レコードを所有することに喜びはとくに感じません。ただレコードを聴くことが楽しいんです。棚に大量のレコードがあるのに、それがただ埃をかぶっているだけだとしたら、とてつもない空間と時間の無駄だと思います。でも、自分の店で売ってないけど、保管してるレコードはあります。20代の頃にDJで使っていたトランス、テクノ、’90sハウスの12インチとか、聞かなくなったLPとか。今ではゴミみたいなレコードですけど、捨てられないんです。どうやって売るか考えているというか。この音楽を聴きたい人がどこかにいるんじゃないかと思っていて。人々がレコードを聴けるようにするのが喜びです。










    井田リエ & 42nd Street
    恋の嵐
    1977



    これを朝方にかけると、盛り上がりますね。Curtis Mayfieldっぽい、日本のニュー・ソウルです。とくにオープニング・トラックの "恋の嵐”が大好きです。Curtisの"Tripping Out"っぽいですね。

    この曲良いですね。最近、日本の音楽は海外でとても注目されています。これはどのくらい続くと思いますか?

    ただのトレンドだと思いますね。2年くらいで終わってしまうんじゃないですか?ずっと続くことではないと思ってます。今、あちらこちらから日本の音楽のリイシューが出てますね。国内だけじゃなくてヨーロッパでもアメリカでも。あと2年したら、もう良いものは残ってないんじゃないですかね。どんな音楽でも同じことが起きます。ブームがあって、皆興味を持って、流行が廃れて。でももちろん、その音楽が素晴らしいことは変わらない。良い音質でリイシューを出して欲しい、というのが唯一の願いです。



    五井野正グループ
    宇宙からのメッセージ II
    1979



    これは日本の音楽史のなかでも群を抜いてクレイジーです���

    なぜですか?

    これを作った五井野正という人はとても奇妙な科学者だったんです。どうやら、変なカルトの教祖だったようです。レコードのインナースリーヴにはこう書いてあります。「3日間、宇宙からの信号を探していた… そしてその3日間で、宇宙からのメッセージを15分間キャッチすることに成功した。これは、そういったメッセージを使い、作った音楽である」。とてもクールです。



    早瀬優香子
    大きな言語と小さな願望
    1986



    これはどういったレコードですか?

    3人の作曲家が関わってるアルバムです。日向敏文、西平彰、そして矢野誠。日向敏文は80年代に素晴らしいニューエイジ・アルバムを何枚か出した人です。このLPの最後の曲は、彼の最高なアルバム『サラの犯罪』 と『夏の猫』に似たサウンドですね。でも個人的にハイライトなのは、 "大きな言語と小さな願望" 。これは矢野誠が作曲してます。細野さんのTin Pan Alleyにも関わっていた人で、Makoto Highland Band名義で『Injection』というディスコ・アルバムを1979年にリリースしてます。

    このレコードの雰囲気をどう説明しますか?

    アンニュイな感じというか、フォトジェニックな退屈感みたいなものがあって。それが好きなんです。早瀬優香子はポップ・アーティストだけど、ニュー・ウェイヴっぽいんですよ。Dip In The Poolっぽいというか。そしてこのクラシックな’80sっぽいサウンド、このデジタルなシンセ音が良いですね。

    Dip In The PoolはMusic From Memoryのリイシューのおかげで再評価されています。彼らは日本では有名なのですか?

    どうなんでしょうね?でも甲田益也子さんはファッション・モデルとして知られてます。最近彼女のアコースティック・ライブに行ったんですけど、とても良かったですよ。

    リイシューするために古い音源を探すことや、Organic Musicで売るために埋もれたレコードを掘り起こすことは、最近難しくなってきていますか?

    ここ2年くらいは、難しいですね。なぜかはわからないですけど。僕はあまり知られていないグッド・ミュージックを人に紹介していて、人はそれをいったん知れば、自分で探して買うことができます。仲の良い音楽仲間のJamie [Tiller], Tako [Reyenga] 、Bassoにとっても同じだと思うんですけど、僕らの仕事はグッド・ミュージックを人々に伝えること。でも僕がレコードを発見して、それをお客さんに売ったとしたら、そのお客さんがDiscogsで法外な値段で売るかもしれない。まぁ、僕は気にしないんですけど。

    広く知れ渡ってしまうんですね。

    でもそれはよくあることなんです。新しいものを探すしかない。お客さんたちのために、常に新しいものを探していないといけない。それが僕の仕事です。新しい音楽も古い音楽も、色んな方法で売ることはできないかと考えています。ただリイシューするだけじゃなくて、例えばカセットやCDの音源を見つけて、ヴァイナルでリイシューするとか。今そういったことをもっとやろうとしているんですよ。ただレコード・ストアをやるだけでは、グッド・ミュージックを人々に届けることは難しいんです。












    古家杏子
    晴海埠頭
    1982



    今一番気に入ってるのがこの曲です。Colored Musicの人が作った曲です。とてもシンプルだけど、最高なロック。歌詞は東京のベイエリアについて歌ってます。60年代後半から東京湾近辺は国際的な貿易スポットとして開発されてきたので、たくさんの工場とか倉庫が作られたんです。だから冷たい、人間らしさのない場所で。古家杏子は晴海埠頭の風景に一種の空虚感を見出していて。とても哀愁のある歌詞です。

    これはあなたが監修した『More Better Days』のコンピに収録されていますね。

    そうです。あと、コンピレーションのジャケは、このレコードのアートワークにインスパイアされたものだったんです。これが本当の東京サウンドですね。とてもミニマル。これはJapanismから7インチで出そうと思ってます。


    Ryo Kawasaki & The Golden Dragon
    You Are Like The Sunligh
    1980



    川崎燎は有名なギタリストですけど、これはあまり知られていないレコードですね。この良さをわからない人は多分多いと思いますけど、僕にとってはスペシャルな曲です。

    これは彼のもっと有名なアルバムとは違うサウンドなのですか?

    彼の有名なアルバムはクラブ・ジャズ・クラシックの『Mirror Of Mind』ですね。素晴らしいアルバムですよ。でも僕にとっては、こっちが彼のベストです。このレコードにはブラジルのミュージシャンがたくさん参加しているんです。たしかシンガーもブラジリアンだったと思います。こういった音楽はSHeLTeRで聴いたほうが断然良いんですよ。音がもっと広くて、見えてくるものが全然違う。

    こういったレコードの多くは日本で購入したものですよね?

    そうですね。

    東京のレコード・ショップ・シーンについて、どう思います?

    東京はディギングには良い場所だと思いますよ。でもレコードはたいてい、誰かがアメリカかヨーロッパで購入して、その後やっぱりいらないと思って売りに出したものが多いんで、すでに聴き尽くされた感があります。ヨーロッパに行くと、今でもたくさん知られていないものが見つかります。もしかしたらヨーロッパでは有名かもしれないですけど、僕にとっては初めて聴くものとか。東京だと、ひとつのジャンルに特化した専門家がたくさんいて、彼らはベストなレコードは自分用にキープして、残りを中古ショップに売ってるんです。

    好きなディギングの仕方はありますか?

    視聴しないことが多いです。スリーヴをチェックして、アートワークを見て、使われた楽器を読んで。そうやって選ぶのが好きですね。欲しいレコードリストはないんです。レコード・ストアとかレコード・ディーラーのところに行って、ただ見て、聴いて、買うだけです。それだけですね。もちろん、レコード・セラーとしては、お客さんたちのために良いレコードを仕入れる必要があります。あと、何かを探している人がいたら、それを探してあげます。それはビジネスです。でも、僕がショップに行ってレコードを見たり、聴いたりするときは、とてもピュアなプロセスなんです。ただそのレコードから、その音楽から、何かを感じようとしているんです。








    • 文 /
      Aaron Coultate
    • 掲載日 /
      Wed, 15 Mar 2017
    • 翻訳 /
      Danny Masao Winston
    • Photo credits /
      Dmbz Nicky
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