インターネットで超話題のこの動画。韓国の大統領罷免について、BBCのインタビューに答える釜山大のロバート・ケリー准教授。
Twitterは大騒ぎ。「何度も見ちゃう。テレビ史上、一番面白い

」
I literally can't stop watching the BBC guy whose kid walks into the shot. It is hands down the funniest piece of TV in history 😂😂😂
— Anthea Poulos (@antheaknowsbest)
英デイリーメールによると「珍入者」はマリオンちゃん(4歳)とジェームズちゃん(9ヶ月)。
ケリー准教授の両親・ジョセフさんとエレンさんは米オハイオ州に住んでおり、息子家族とはスカイプを使ってよく話をするという。
エレンさんは同紙の取材に「子どもたちはパソコンから聞こえる声をおばあちゃんだと思ったんでしょう。笑いが止まらないです」と話す。
ネットで物議
だが、この動画は「かわいい」だけでは終わらなかった。タイムは、子どもたちを連れ出したケリー准教授の妻Jung-a Kimさんを「子守り」と呼んだ。(後に、妻と訂正)
1) It's his wife, not a nanny or maid 2) She has a name, Jung-a Kim 3) Cute kids 4) Life happens ❤️ 5) 😂😂😂😂😂😂😂
— Maria Chong (@mariachong)
アジア人の女性は、子守りや乳母だと思われている偏見を浮き彫りに。これがネットで物議を醸した。
「アジア人女性は、従順で、受け身で、なんらかのサービスを提供しているという偏見がある。みんなそんな想定をしがちだ」。Angry Asian Manのブロガー、フィル・ユーさんはロサンゼルスタイムズの取材に、指摘する。
「母親のことを子守りだと思った人たちは、なんでそう思ったのかじっくり考えてみるべき」
Some of you should look long and hard at why you assume that mother is the nanny.
— roxane gay (@rgay)
ライターのソラヤ・チマリーさんは、母親かもしれないし、子守りかもしれないとリツイートした自らの偏見を振り返り、ハフィントンポストに寄稿した。
「私は偏見について考えてもみなかった。でもこれこそがどう偏見が働くかを示している」
チマリーさんは、自らも子どもが小さいときに子守りと勘違いされた経験があり、ハイチ出身のおばはアメリカで子守りとして働いていたという。
「もし動画の男女が同じ人種にみえたら、二人が結婚しているかと疑問に思った人は少なかったでしょう」
人種だけではなく、ジェンダーをめぐる偏見も指摘した。
「女性が専門家で、男性が子どもたちを引きはがしていたなら、こんな議論すら起きなかったでしょう。夫じゃなくて、子守りだと思った人は少なかったでしょうから」
Twitter上では #NotTheNanny(子守りじゃない)というハッシュタグでツイートも相次いだ。
「私はこの子のお母さんです。子守りじゃありません」
「この愛らしい動画について、間違った考えを持ちました?笑…笑ってすませることもできるけど、自らの偏見について学び、賢くなるチャンスでもあります」
Did you come to a wrong conclusion about this sweet video? Lol...we can laugh it off, learn about our biases, grow smarter.
— Maria Chong (@mariachong)