エチオピアのごみ山崩落、死者46人に 地ならしが引き金か
2017年03月13日 08:27 発信地:アディスアベバ/エチオピア
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【3月13日 AFP】エチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)郊外にあるごみ廃棄場で巨大なごみの山が崩れた事故で、死者は13日までに少なくとも46人に増えた。敷地内で不法に生活している住民は、付近でのバイオガス工場建設に向けた地ならしが崩落の原因になったと話している。
現場は30ヘクタールに及ぶ国内最大のごみ廃棄場。その中にできていた最も大きなごみの山の一部が崩れ、不法住民の小屋数十軒が押しつぶされた。
アディスアベバ市の広報局長は、これまでに女性32人、男性14人の計46人が死亡し、子どもも数人含まれると明らかにした。犠牲者の多くはごみをあさって生計を立てていた人だった。
負傷者も数十人に上っているほか、崩壊したごみ山の下にはまだ人が閉じ込められているとみられている。
掘っ立て小屋を失った不法住民は「大きな音がして外に出ると、竜巻のようなものがすごい勢いで向かってきた。家族を集めて逃げ出した」と語った。
別の不法住民は、崩落は「3分間」続いたと話した。付近には300人余りが住んでいたもようだという。地元住民の話では、ごみ山の上に約50軒の小屋が建てられ、1軒に7人ほどが暮らしていた。
不法住民の一人は、ごみ山の上に建設中の新たなバイオガス工場用の地ならしによって山の中腹が圧迫され、崩壊を招いたと語った。(c)AFP/John Doeby Chris STEIN
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