世界一の働く車「ハイエース」歴代モデルを振り返る

 
1967年の初代デビューから今年で50年を迎えるトヨタの「ハイエース」。 耐久性があり積載量が優れているということで、日本国内だけに留まらず世界各国で幅広く使用されています。街中など身近で見かけることの多い「ハイエース」について、デビューから順に見てみましょう。

トヨタ「ハイエース」ってどんな車?

2代目ハイエース

1967年にデビューした「ハイエース」は、2017年で50周年になり現行モデルで5代目になります。使用用途としては主に荷物の運搬で使用されることが多いのですが、送迎バスや救急車などにも幅広く用いられ働く車として国産車の中でも群を抜くに人気を誇っています。
また、企業だけではなく個人ユーザーにもトランスポーターとして人気を博し、アウトドアの人気に伴いキャンピングカーなどの改造ベースとしても人気があります。
車名の由来は「High(高貴な)」と「Ace(最高のもの)」をあわせた造語になります。

初代H10(1967年~1977年)

初代ハイエース

「トヨエース」の小型版トラックとしてデビューしました。エンジンの上に運転席のあるキャブオーバータイプで後輪駆動方式、乗用車の「コロナ」と共通の1.3Lエンジンを使用しましたが荷物を運ぶ為に出力が変更されました。そのトラックタイプの発売から8ヵ月後に、ビルトインフレーム式のセミモノコックを採用し、1.5Lエンジンを搭載しました9人乗りのワンボックスタイプ・ワゴンを追加。この時リアドアはまだヒンジ式でしたが、デリバリーバンが追加された時に左側のみスライドドアが採用されました。その後数度のマイナーチェンジを得て右側にもスライドドアを装備されたバンが登場しました。

9人乗りのワゴン以外には、ホイールベースとボディを延長した15人乗りのコミューターやワゴンベースの12人乗りのマイクロバスなども用意され、エンジンも1.6L、1.8L、2.0Lなどが追加されました。

2代目H20/30/40系(1977年~1985年)

2代目ハイエース

10年目にして初めてのフルモデルチェンジとなり、ヘッドランプが初代の丸型4灯タイプから丸型2灯タイプに変更、ボディタイプはワゴン・バン・トラックの3種類と初代のラインナップを継承しています。エンジンは2.0Lのガソリンエンジンのみでしたが、オイルショックの影響で5ヵ月後に排出ガス規制に適合した2.2Lのディーゼルエンジンがバンタイプに追加設定されました。ワンボックスタイプのホイールベースは、標準・ロング・スーパーロングの3種類が用意され、3人乗りから15人乗りまでそれぞれの仕様に合わせられました。トラックタイプは荷台の部分を初代から流用しつつ、荷室の延長やタイヤ系を小さくして床を下げるなどの変更が行われました。
最初のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンを全車に拡大採用し、5速MTにオーバードライブ付きに変更されました。

2代目ハイエース

2回目のマイナーチェンジでは、バンパーが大型化されてヘッドランプが丸型から角型に変更されました。
電動サンルーフやエアコンなどの快適装備も充実し、ワゴンのディーゼル車にはオーバードライブ付きの
4速ATが設定されました。

3代目H50系(1982年~1989年)

3代目ハイエース

2度目のフルモデルチェンジはワゴン、バンなどのワンボックスタイプのみで、トラックモデルは2代目をマイナーチェンジして継続生産されました。ワゴンタイプは新開発のガソリンエンジンに4速ATを組み合わせ、従来型から引き継がれていましたディーゼルエンジンも、2ヶ月遅れで新型に変更されました。
バンタイプには、後輪を小さくした低床タイプが設定されました。

最初のマイナーチェンジでは、ヘッドライトが丸型2灯タイプから上下に分かれた縦角型4灯タイプに変更されました。ワゴンには、セカンドシートにキャプテンシート、サードシートには電動リクライニングシートを採用し、サン&ムーンルーフなども設定するなど快適性と高級感が強まった最高級グレードが登場しました。
トラックタイプは2代目の継続生産でしたが同時期にフルモデルチェンジを行い、ワンボックスタイプから切り離され、トヨエースとダイナとボディを共用する三つ子車になりました。

2度目のマイナーチェンジは、ワゴンタイプがメインで行われ、新しいデザインの異形ヘッドランプを採用しました。そしてハイエース初の4WDもこのマイナーチェンジで採用され、ワゴンのスーパーカスタムとバンの全グレードに設定されました。

4代目H100系(1989年~2004年)

4代目ハイエース

3度目のフルモデルチェンジでは、外観は少し丸みを帯びた感じになり、シフトレバーやパーキングブレーキがフロアタイプへ変更。エンジン構成も再編され、新開発の2.0Lと2.4Lガソリンエンジンの2種類、ディーゼルは2.4Lと2.8Lの2種類を採用し、4WD車は2.8Lのディーゼルエンジンのみの構成になりました。ユーザーの要望に答えるべくボディも拡大し、標準ルーフの他にミドル、ハイルーフも選択出来るようになり、ワゴンタイプの最上級グレードは高級ワンボックスとして商品力を高める為、「クラウン」のような豪華な内装が用意されました。

4代目も年次改良や小変更、フェイスリフトや装備の充実などのマイナーチェンジが何度となく行われ、商品力を向上させました。4WDもパートタイム式からフルタイム式へ変更されました。
1999年には「ハイエース」がトヨペット店専売に切り替わり、「ハイエース」の販売ができなくなったビスタ店にはハイエースと同じバンタイプの「レジアスエース」が投入されました。
また、2002年には新しいミニバン「アルファード」が発売になり、それを機にワゴンからガソリンエンジンが廃止され、ディーゼルエンジンのみになりました。

5代目H200系(2004年~)

5代目ハイエース

15年ぶりにフルモデルチェンジが行われ、ボディサイズがロングボディとスーパーロングボディの2種類となり、ボディ幅も従来の5ナンバーサイズに加えて3ナンバーサイズも設定されました。
ガソリンエンジンは2.0Lと2.7Lを採用し、ディーゼルエンジンは従来の3.0L版では排出ガス規制に対応できなかった為、2.5L・ディーゼルターボエンジンへ変更されました。
運転席周りでは、シフトレバーがダッシュボードへ移動し、パーキングブレーキもフロアタイプからステッキ式へ戻され、ウォークスルーを考慮した変更がされました。

初めてのマイナーチェンジでは、外観の変更と2.5Lのディーゼルターボエンジンは規制に対応した3.0Lディーゼルターボエンジンに変更されましたが少し不具合があり、2度目のマイナーチェンジで大幅な改良をされた3.0Lディーゼルターボエンジンに置き換えられ、不具合の発生は無くなりました。
以後の年次改良や3度目のマイナーチェンジでは、燃費の改善や装備の充実、安全面の強化などが行われ、
現在も販売されています。

まとめ

初代の登場から日本の経済と共に成長し人気を誇ってきました「ハイエース」。輸出や海外生産が行われて途上国でも耐久性や積載能力の高い日本車として人気があります。その人気から国内で盗難に遭うことも多く、2007年から7年連続自動車盗難車両ワースト1となりました。
それでも国内で年間8万台近くが登録されており大半が小型貨物登録ですので、幅広いユーザーに支持され続け仕事には欠かせない車になっているようですね。

画像出典:wikipedia

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