口にテープ、女子高生か 重体男性は大学生
不明女子高生 高校前バス停近くに携帯電話入りかばんが放置
10日午後9時50分ごろ、石川県能登町宇加塚の民家で、10~20代とみられる女性が死亡しているのを、民家を訪ねた県警珠洲(すず)署員が見つけた。女性は粘着テープで口と手を縛られ、頭から血を流していた。一方、能登町内の高校に通う女子生徒が10日夕方から行方不明になる事案があり、県警は、女性がこの女子生徒の可能性もあるとみて、殺人事件とみて捜査している。遺体発見現場の民家に出入りしていた男性は同日夜、同県穴水町の路上で、車にはねられ、意識不明の重体。県警が死亡した女性と男性との関連を調べている。
県警などによると、この男性は長野県在住の20代の男子大学生。穴水町の自動車専用道路「能越自動車道(国道470号)」で歩行中に車にはねられた。男性をはねた車の運転手は調べに「男性が飛び出してきた」と話しており、事故と自殺の両面で調べている。
現場付近の路肩には、男性が乗っていたとみられる乗用車が停車。珠洲署員が車の名義人の関連先として能登町の2階建て民家を訪ねたところ、1階居間で女性が倒れていたという。
一方、10日午後8時20分ごろ、能登町内の高校に通う女子生徒の父親から「娘が行方不明になった」と110番通報があった。女子生徒は同6時半ごろ、ラインで母親に「迎えに来てほしい」と伝え、母親が出向いたが、見当たらなかった。高校前のバス停付近には女子生徒の携帯電話が入ったかばんが放置されていたという。
県警は遺体は、行方不明になった女子生徒の可能性が高いとみて、11日に司法解剖をし、身元や死因を調べる。【道岡美波、竹内望】