不動産、金融、商社…各業界で営業成績1位獲得者たちに聞いた良書8冊
営業にこそ読んでほしい本とは
三度のメシが食えれば満足。
どうも、ぐりりばです。
今回は
営業の営業による営業のための本セレクション ~タイプ別~
という特集をやっていこう。
ただ本を紹介してもおもしろくないので、DIAMOND Onlineさんの営業タイプ診断を拝借して、各タイプごとにオススメの本を紹介していく! ここでオススメしている本はそれぞれの営業タイプに該当する人から回答をもらったので、よりあなたにフィットした本を知れるだろう。
目次
- 営業にこそ読んでほしい本とは
- 営業型診断
- 診断が面倒な方へ
- 雑食系 A(対人) × C(思考)
- 肉食系 A(対人) × D(感性)
- 草食系 B(単独) × C(思考)
- 偏食系 B(単独) × D(感性)
- 雑食系 にオススメ!
- 『人を動かす』デール・カーネギー
- 『最強の営業戦略』栗谷 仁
- 肉食系 にオススメ!
- 『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール
- 『問題解決プロフェッショナル』齋藤 嘉則
- 草食系 にオススメ!
- 『ドリルを売るなら穴を掘れ』佐藤 義典
- 『ノヤン先生のマーケティング学』庭山 一郎
- 偏食系 にオススメ!
- 『自助論』S スマイルズ
- 『考える技術・書く技術』バーバラ ミント
- 営業も多様であるべき
営業型診断
今回はDIAMOND Onlineさんにあるこちらの記事から営業の仕方で4タイプに分類していく! 下記のサイトより「雑食系」「草食系」「肉食系」「偏食系」の診断を行うとより自分にあった本を見つけられる。
なお、診断中に登場するAとB、CとDはそれぞれ相反する関係性を持っている。
A「コミュニケーションを利用した活動」
B「単独での活動」のどちらに強みをもつか、
C「主に思考に基づいて行動」
D「主に感性に従って行動」のどちらが多いか、
以下の4タイプはこれら4つの属性をそれぞれ掛け合わせることでできている。
C(思考) | 雑食系 | 草食系 |
D(感性) | 肉食系 | 偏食系 |
診断が面倒な方へ
下にはそれぞれのタイプの特徴も引用しておいた。診断が面倒な人はこちらを眺めて、自分がどのタイプかをなんとなく知るだけでもよいだろう。
雑食系 A(対人) × C(思考)
器用になんでもこなしてしまうあなたは、どんな相手にも対応できる雑食系。他人の目には「明るいいい子」に映り、好かれる。しかし、仕事では「そこそこ」「中途半端」に終わりがちなところが難点。(テストでタイプ診断! 目指すべき営業型はこれだ)
肉食系 A(対人) × D(感性)
対人感受性が強く会話がうまい反面、カンで動くことが多いあなたは肉食系。しかし、うまく成長できれば周囲を巻き込むリーダーになる可能性もある。(テストでタイプ診断! 目指すべき営業型はこれだ)
草食系 B(単独) × C(思考)
ガツガツしては見えないが物事を着実に進めていくことができるあなたは草食系。人間関係には不器用なので、他人と親しくなるのに時間がかかるほう。その代わり、きちんと考え、きちんと準備するところが美徳。(テストでタイプ診断! 目指すべき営業型はこれだ)
偏食系 B(単独) × D(感性)
好き嫌いがはっきりしているあなたは偏食系。時々周囲をうならせることを言うものの、わが道を行く人なので、下手をすると組織から逸脱してしまうかも。(テストでタイプ診断! 目指すべき営業型はこれだ)
ではタイプごとにオススメの本を紹介していこう!
雑食系 にオススメ!
雑食系の本はU・Kさんがオススメする!
U・Kさんとは…
大学卒業後、新卒採用コンサルティング会社で3年、中小企業オーナー社長へのコンサルティング会社で4年、外資系生命保険会社で1年と様々な業種での営業を経験。営業のみならず、新規事業立ち上げ、人事で中途採用、個人事業主になるなど幅広い形においてその活躍を見せる。
『人を動かす』デール・カーネギー
創元社
売り上げランキング: 646
U・Kさんのオススメ
歴史に残る名著。営業として、相手を動機づけ成約に結びつけるために必要な考え方が詰まっている。また考え方だけでなく、実際の事例から「人がどう動くか」のケーススタディも掲載されており、実戦向きの教科書となっている。1対1の営業でこれに勝る名著なしと言っても過言ではない。
概要
あらゆる自己啓発本の原点とも言うべき本書は、1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。『How to Win Friends and Influence People』は初版の発売当時と同じように今日でも十分通用する内容となっているが、その理由は、著者のデール・カーネギーが決して変わり得ない人間の本質を理解していたからに他ならない。(Amazon 商品の説明)
『最強の営業戦略』栗谷 仁
U・Kさんのオススメ
グローバルの経営戦略立案を得意とするコンサルティング会社「パートナー」の力作。マクロな営業戦略立案のメソッドと、それをいかに現場で発揮するかという落とし込み方を学べる。『人を動かす』とあわせて読みたい名著。
概要
本書は、営業力を強化することを目的に、A.T.カーニーにおける幾多のプロジェクトで有効と実証された内容を、「ものの見方・考え方の枠組み=フレームワーク」として凝縮し、体系的にまとめたものである。本書で紹介しているフレームワークを現実の営業活動に適用することにより、営業力は飛躍的に強化できると確信している。(Amazon 商品の説明)
肉食系 にオススメ!
雑食系の本はT・SさんとM・Aさんがオススメする!
T・Sさんとは…
大手証券会社にて四年間個人・法人問わず営業を担当。転職後も、創立当初の営業部に尽力するなど、多様な営業経験をバックグラウンドにもつ。
M・Aさんとは…
新卒1期生でベンチャーに入社して以降、メディア、人材、アドなどの新規事業立ち上げ時の営業を担当。現在では人事総務等の経験を踏まえ、日々広報として奔走中。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 2,705
T・Sさんのオススメ
この本の要旨は、投資をするならアクティブ運用じゃなくてインデックス運用がいいよ、というものです。平たく言えば、短期利益(投機的)にはとらわれず、中・長期利益(投資的)を求めるべき、ということになります。様々なデータに基づいてこの法則が解説されており、発行されてから既に40年以上経過している本ですが、今もなお変わらない一つのメソッドとして残り続けています。
この本は一見、営業と関係ないようにも見えますが、考え方そのものには通ずるところがあると思っています。営業に限らずどんな仕事にも当てはまると思うのですが、調子が良いときとイマイチな時の波が絶対あります。その時、目先の結果ばかりに振り回されずに、いかにコンスタントにやり続けられるかがトータルで仕事の出来を見た時に、違いとなって出てくるのではと思っています。
概要
本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなもの。なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、明確なデータを示して論じている。過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快である。(Amazon 商品の説明)
『問題解決プロフェッショナル』齋藤 嘉則
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 4,787
M・Aさんのオススメ
営業のポイントは、クライアントの課題を引き出し、解決すること。課題に合わせて、クライアントにあった商品を提案もしくは、クライアントに合わせたメリットを提案することができる営業マンこそが、できる営業マンだと思います。この本にはそれが書いてあります。
概要
「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE(ミッシー)」「ロジックツリー」など、 2つの思考、2つの技術、1つのプロセスを通じて、ビジネスの現場で問題解決を実践する方法を体系化。問題解決の基本的考え方はここにある。旧版のシンプルで明快な問題解決理論はそのままに、企業事例や演習課題を刷新。(Amazon 商品の説明)
草食系 にオススメ!
草食系の本はO・Kさんがオススメする!
(O・Kさんは雑食系と診断されたものの草食系と値に限りなく近かったため今回は草食系として本を紹介してもらう)
O・Kさんとは…
不動産業界向けポータルサイトを運営する会社で、約2年新規開拓営業を経験。抜群に営業センスがある、話がうまい、頭の回転が早いわけではないため、数をこなすことで経験値を増やしていく。結果、成績トップの営業マンとなった。現職でも営業を担当。
『ドリルを売るなら穴を掘れ』佐藤 義典
O・Kさんのオススメ
マーケティングに関する考え方の入門書。僕みたいなマーケ初心者は専門的知識がないから、この本ぐらい簡単な内容の方が応用もしやすい。セグメント(分ける)、ターゲティング(狙う)などの考え方は、広告商材を扱う企業とかでは重宝するし、現に自分も役立っている。
モノを売るすべての人に向けたマーケティングの入門書です。タイトルの「ドリルを売るには穴を売れ」とは、マーケティング業界でよく言われる言葉で、「商品を売るには、顧客にとっての『価値』から考えよ」という意味です。(Amazon 商品の説明)
『ノヤン先生のマーケティング学』庭山 一郎
O・Kさんのオススメ
さっきの本はマーケ全般を解説していたけど、こちらはBtoBマーケを解説している本。業界理解にも使えるけど、自社の見込客増やすためには?みたいなときにはもっと役立つ。BtoB業界にいる人なら、マーケ〜営業が連動しないとダメだから、どこの部門の人が読んで価値はあるんじゃないんかな。
ノヤン先生の話は骨太で本格的ですが、とってもわかりやすいと評判です。「STP」「SWOT分析」「ホールプロダクト戦略」といったマーケティングの代表的な理論やフレームワーク、展示会やセミナーなどの現場で起こったエピソード、さらにはマーケティングから見えてくる日本企業の未来まで、この1冊で広く知識を身につけることができます。(Amazon 商品の説明)
偏食系 にオススメ!
偏食系の本はK・Tさんがオススメする!
K・Tさんとは…
新卒で5年間、東証1部BtoBクラウドサービスメーカーにて新規営業を担当。その後は、ネットワークセキュリティーの総合商社に移り、代理店開拓とルート営業で約3年間従事。それぞれで、入社後最年少でトップの新規営業成績、常に上位10%の営業成績など、十分な実績も残す。
『自助論』S スマイルズ
三笠書房
売り上げランキング: 2,368
K・Tさんのオススメ
諦めない強さ、克己心、人に流されず信念を貫く必要性が込められている。営業職は毎月、目標数字に追われているので時として、未達が見えてくると挫けそうになったり、諦めそうになったりする。そのときにいつも見返して奮起する材料としてこの本を読んでいた。
「克己心(こっきしん)」
自分の欲望をおさえる心。自制心。
(weblio辞書より)
概要
1858年に出され、日本では福澤諭吉の『学問のすすめ』と並んで読まれたという明治の大ベストセラー『西国立志編』の現代語訳版(原題は『Self-Help, with Illustrations of Character and Conduct』)。「天は自ら助くる者を助く」という独立自尊の精神を広めた、古典的名著である。
アダム・スミスやニュートン、シェークスピア、ミケランジェロ、コロンブス、ガリレオ・ガリレイ…。さまざまな分野で活躍した有名、無名の人々のエピソードや言葉を引用しながら、「自助」の精神の重要性を訴えている。(Amazon 商品の説明)
『考える技術・書く技術』バーバラ ミント
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 385
K・Tさんのオススメ
ロジカルシンキングの基礎が記載されている本。IT系の営業は顧客との業務をメールで行うことがあり、私はメールで内容を簡潔に分かりやすく伝える技術が足りないと感じていたので、購入し読み込んだ。ロジックツリーの解説からMESEで考える際のコツなど基本的な事が丁寧に記載されており、文章の他にプレゼン資料を作る際にも応用できた。ただ、すごく長い本なので心が折れないように注意が必要。
概要
明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない――。本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。(Amazon 商品の説明)
営業も多様であるべき
今回は営業にオススメの本をそれぞれのタイプ別に紹介してみた。本紹介者にはこのタイプの本を紹介してくださいと言わなくても、そのタイプらしい本を紹介してもらえた。
上司の言うことが間違っていたとは限らないものの、それが自分にあっているかはまた別の問題。自分オリジナルの営業を極めていくほかないであろう。
◆編集後記◆
いろんな人にアンケート取ったのはいいんだけど、なんでこうも肉食ばっかりだったんだろう… けっこう幅広いひとに聞いたのに…