「森友会」名前似てますが「森友学園と違います」
大阪市の学校法人「森友(もりとも)学園」が4月に大阪府豊中市で開校を予定している小学校について、土地の取得価格や許認可などを巡って批判が高まる中、大分市の社会福祉法人「森友会(しんゆうかい)」に思わぬ余波が及んでいる。全く無関係なのに、名称が似ているためか不安の声が寄せられているためで、森友会はホームページ(HP)のトップに「一切関わりはございません」と掲げている。
森友会(立山貴史理事長)は2001年設立の社会福祉法人。大分市や福岡市、東京都国分寺市や中野区など3都県で、認可保育園やこども園など計13施設を運営している。
森友学園については報道が相次ぎ始めた先月中旬「名前がよく似ている」などと職員間で話題になったが、気にしていなかった。ところが最近、会が本部を置く「よいこの森こども園」(大分市、坂本秀文園長)に都内在住者から電話があり「森友学園が今ニュースになっているが、森友会は大丈夫ですか」と聞かれ、職員が「関係がない」と答えた。その後、保護者や利用者に心配が広がらないよう、HPに「連日の報道により、ご心配の連絡を受けたので、一切の利害関係等がないことを掲載します」などとする「おしらせ」をアップした。
坂本園長は「うちは教育勅語の唱和はしておらず、一人一人の資質を育てることを大切にしている」と話した。【安部志帆子】