奄美群島を国立公園に指定 貴重な生き物が生息

奄美群島を国立公園に指定 貴重な生き物が生息
アマミノクロウサギなど貴重な生き物が生息する、鹿児島県の奄美群島について、環境省は7日、新たに国立公園に指定し、地元の奄美市では指定を祝う式典が開かれました。
鹿児島県の奄美群島は、国内最大規模の亜熱帯照葉樹林が広がり、固有種のアマミノクロウサギなど貴重な生き物が生息していて、このうち、奄美大島と徳之島については政府が来年の世界自然遺産への登録を目指しています。

環境省は、登録へ向けた条件となっている厳格な自然保護を行うため、7日、奄美群島を国内で34か所目となる国立公園に指定しました。

これを受けて、奄美大島にある奄美市役所の前では7日朝、指定を祝う式典が開かれ、朝山毅市長が「奄美群島民にとって、将来に大きな夢を抱く日になりました。先人が残してきた豊かな自然を引き継いで守っていきましょう」とあいさつしました。
そして、市役所の壁に垂れ幕が飾られると、集まった人たちが大きな拍手で指定を喜んでいました。

式典のあと、朝山市長は「希少な生き物を野生化した猫が襲う被害の対策などが課題となっている。ほかの自治体とも連携して豊かな自然環境を守っていきたい」と話していました。