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zoom RSS そりゃ数値も跳ね上がるわ、パージする意味ぐらい抑えとけよ

<<   作成日時 : 2017/03/05 06:47  

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 1

第4回専門家会議でも指摘済だが、採水をしたときに地下水が濁り土の粒が入ったことで、その粒にあるものが地下水の濃度を上げてしまう。だからパージ後時間を置いて状態が落ち着いてから採水することで、不純物による濃度上昇を抑える。

ましてパージ水を計測するなんて論外
異常な数値が出なかったらOKとかそういう意味じゃない。
対象物を計測していないという体たらく。

【念のためパージとは】
一度観測井戸を空にして、採水前に雨水や外部から井戸に入った不純物を取り除く作業。空になった井戸が再度復水して状態が落ち着いたら採水する。



勘違いしている奴が多すぎるのでメモ程度に書いておくが…

水溶液中のベンゼン濃度を測る一般的な方法はガスクロマトグラフィーで、これは対象の液体に振動等を与え、キャビテーション(気泡発生)を起こし(脱気方法は色々あるけど、湘南分析センターは超音波で脱気してた)、その気泡で生成したガスをクロマトグラフィーの原理によって各成分に分離し、検出器で電気信号に変換してクロマトグラムを作り、濃度を計算する。

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つまり、キャビテーションさせる過程で土の粒子等の不純物があると、本来地下水に溶けていなかった物質までもが溶けてしまい、計測値がおおきく跳ね上がる


土中のベンゼンは水溶性ですからね。そんなもんが試料に混じっていて、念入りにキャビテーションが起こるほどシェイクしたら…
えぇ 一気に溶けますわw そらもう限界まで溶けますわ。よく環境基準値の79倍程度で済んだもんですわwww


地下水が濁っていない状態なら短くてもいいけど、地下水管理システムが動いて地下水に濁りが見られる第8〜9回モニタリングでは、パージ後に充分な時間を置いて沈殿による状態安定が必要

つまり1〜7回(ついでに8回)のモニタリングは、パージ後の時間にばらつきがあっても、大きな差は出にくいけど、8回や9回は地下水の濁りが報告されているので、この時間をわざわざ20分とかにするなんてあり得ない。


なんで、そんな(モニタリングの数値を跳ね上げる)指示を出したんだ?都の役人は?
頭の黒い鼠か?
共産党系の都職員による工作か?(陰謀論)


それにしても、マスコミもこんな当たり前の事すら理解せずに報道してるのか?
そんなんだから、パージ水か否かでバカが大騒ぎするんだよ。


あと、おかしな陰謀論も散見したので…

全体の数値を下げる捏造説を唱えるなら、その労力を考えたほうがいいよ。そもそも採水して計測する作業が数百万〜一千万近い入札価格になる作業なんだからwww(検査部分に費用がかかるにせよ)

毎回毎回 2年間で8回(1回に数日かかる) 一度も休まず(9回だけサボった)200箇所以上の観測井戸のパージ作業を確認した後、観測井戸に適量の純水を注入して回るのか…
それも鍵(観測井戸は鍵付きのハンドホールで蓋されている)盗んで、警備員等の目を盗み…(´Д⊂ヽドリョクカヤナァ

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>今にして思うと、1〜8回までは汚染が出ないようにパージ時間昼夜までかけてたと見れるんでは?
あほー(;・∀・) パージ後の静置時間が長いほど、不純物が減って正確な値に近づくんだよ!
モニタリングで測っているのは地下水に溶けている汚染物質の濃度です。不純物がどれだけ溶けるか遊んでいるんじゃありません。


2017年3月4日21時31分 朝日新聞
東京都の豊洲市場で2014〜16年に計9回あった地下水検査のうち、1〜8回目と9回目とで検査の手順が一部、違っていたことが分かった。検査は土壌汚染対策の効果を確認するもので、9回目は環境基準の最大79倍の有害物質が検出され、過去8回とは大きく異なる結果だった。都は専門家による会議で、手順の違いが、結果に影響を与えたかどうかを検証してもらう方針だ。

 同市場をめぐる問題について審議する都議会の特別委員会が4日、検査を請け負った全10業者のうち参考人招致に応じた6業者から聴取し、判明した。

 検査は、市場の敷地内にある直径約5センチの井戸201カ所で、いったん井戸内を空にした後、再び出た水を採水し、有害物質の有無や濃度を調べるもの。国が作ったガイドラインに基づいて都が計画書を作り、実施した。

 都や業者によると、土壌汚染対策を終えた14年11月〜16年9月にあった1〜8回目の検査は、井戸内を空にした翌日か2日後に採水。一方、16年11〜12月の9回目は空にした当日に採水していた。

 都によると、ガイドラインにはいつ採水するかは明示されず、都の計画書でも指示しなかった。9回目の担当業者から検査前に質問があり、都が採水時期について「同日と想定している」と回答。検査後に、主な施設下の地下空間にたまった水の排出を予定しており、「スピードを優先した」(担当者)という。

 豊洲市場の地下水検査では、ほぼ環境基準内の結果だった8回目までと9回目の結果が大きく違うため、都の専門家会議が1月末から複数の業者に依頼し、再検査している。結果は今月中旬にも公表される見通しだ。都は9回目までの検査方法について「ガイドラインの範囲内で一貫している」との立場だが、採水時期の違いが結果に与えた影響の有無について、「専門家会議に評価を委ねる」としている。

 9回目の検査では、ほかに、1カ所の井戸で、空にするために採った水を、都の指示でそのまま検体とした事例があったことも分かった。空にした後に必要量の水が得られず代用したが、有害物質は検出されなかったという。

 また、9回目の業者によると、検査した時点で、水没していたり、変形や目詰まりがあったりする井戸が数十カ所あり、検査に手間がかかったという。都は不具合がある井戸の数や、8回目の検査までにこれらの不具合があったかなども確認する。

 地下水検査は、8回目までは、検査開始前の検討作業をした業者や市場の施設を建設した大手ゼネコン中心の共同企業体などが担当。9回目は、横浜市の業者が入札で受注した。
http://www.asahi.com/articles/ASK34640QK34UTIL00K.html



【参考】
第4回専門家会議議事録
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/pdf/expert/04/giziroku.pdf
P15-17 辺りから抜粋


○平田座長
私も、このデータが上がってきましたのは1月10日でございますので、火曜日にこれを見せていただいて、なぜだろうというふうな感じでございます。先生方につきまして、現在で考えられるような原因といいますか、要因といいますか、その辺のご審議をいただきたいと思ってございます。あまりにも今までの傾向と違っているということです。個々のデータ、その経時変化を見てみましても、第9回のもので急激に上がっているという状況だと思います。それにつきまして、先ほど東京都のほうからもありましたけれども、なぜこうなったのかということで、今採水から前処理、分析等々について、担当業者のほうに確認中である。そういう意味で暫定値という形で扱わせていただきたいという報告がございました。

○平田座長
今座長のほうから説明がありましたように、ベンゼンとそれからシアンについて、各30点を超えるような地点で基準超えということで、これはデータを最初に見たときに、非常に驚きといいますか、こんな短時間で急速に変化する例、私は地下水をあちこちで調べていますが、例えば石炭の乾留施設とか、油槽所の跡、それからガソリンスタンド、こういったところでもなかなか見られないような現象が急速に起こったということかなと思います。要因を考えてみますと、一番考えられるのは、地下水管理システムが動き始めたのが8月以降ということですので、恐らく地下水の動きというのが一番大きな要因だったかなとは考えております。一番大きいのは、地下水位の変化だけではなくて、土壌の中の水圧の変化が大きく影響していますので、地下水流、それから地下水の状態がかなり変わっているのではないかと思います。動きだけではなくて、例えば地下水の濁りとか濁質とか、こういったものもこれからかなり慎重に調べていく必要があるかと思います。地下水の中の粒子が懸濁している状態で測定しなかったかどうかとか、そういった細かい調査が必要かなと思います。
それから、観測井がここ半年の間に、場合によっては詰まりとか、泥がたまっていったりとか、こういった観測井の影響ももしかしたら見られるのではないかというふうにも思っております。ということで、今注目しているのは、その地下水の動きと、それから地下水の状態、それから観測井の状態ということをデータの確定をする上で集中的にこれからやっていく必要があるのではないかと思います。再確認という意味でも、そういった調査が必要かなと思っております。

○内山委員
私も測定のほうに関しては素人なので、座長とか駒井先生のご意見の通りだろうと思いますけれども、1回でこれだけ急激に変化しているというのはやはり奇異に感じますので、これからもう少し要因を議論しながら、何回か測定を重ねていくということが重要ではないかと考えて、1回だけでなかなか判断できない問題かなというふうには考えております。

○中島フェロー
地下水質の変化といいますと、私の場合、実務で調査対策をやっていますので、割とこういうモニタリングデータをみずからとっているケースもあるんですが、正直言いまして、初めての経験であるデータでございます。特に地下水をここまで1回きれいにして、基準に適合しておいて、その後、なぜ2年たって急に上がるのかという意味では、私にはちょっとこのデータは理解できていない。
よく土壌汚染対策のみやりますと、若干土壌がなくなって地下水の濃度が変化をしながら、下がっていく過程で、下がった後少しリバウンドするというのはあるんですが、対策が終わって基準に適合された後すぐ上がっているのではなくて、これだけ時間がたって上がっているというときには、東京都のほうからも少しサンプリング、その他を確認されるということでしたが、このデータについては慎重に扱ったほうがいいのかなと。再度この結果がどう動くか、あるいはこれをとったときにやり方等に問題がないか、これは少し慎重に扱うべき数値かなということで暫定値として扱われていることは妥当ではないかと思います。

【中略】

全ての物質の濃度が上がる原因というのは、ひょっとすると一つである可能性も、何かの要因があって全部濃度が上がっているんじゃないかという可能性も検討してみる必要があるのではないか。
よくありますのは、採水をしたときに地下水が濁りで土の粒が入ったことで、その粒にあるものが地下水の濃度を上げてしまうというケースは我々も経験しております。だけど、そのときに土壌は多分基準に適合しているんではないですかと皆さんお思いになると思うんですけれども、土壌から溶け出す量と、それだけを含んでいるものが水に入ったときに、実際には基準に適合しているところの土でも濃度が出ることは例えば鉛なんかですと我々もよく経験するんですが、ひょっとすると、そういう影響があり得るのかなと。
ただ、それにしてはいくつかは濃度が高過ぎるかなと思うところもあるんですが、いくつかについては、そのあたりの影響があるのかないのか。今の段階はそういう可能性もあるというだけですが、少し検証していかないと、あまりにもショッキングな状況、本当にこれが全てをあらわしているのかというところを確認していく必要があるかなと思っております。



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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
記事アップありがとうございます。
すごく参考になりました!

都民
2017/03/05 07:38

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