森友学園理事長に感謝状 海上幕僚長が推薦理由を説明

森友学園理事長に感謝状 海上幕僚長が推薦理由を説明
大阪・豊中市の国有地が鑑定価格より低く売却された、学校法人「森友学園」の理事長に対し、去年、防衛大臣感謝状が贈られたことについて、海上自衛隊トップの海上幕僚長は、学園が運営する幼稚園から15年以上にわたって部隊が激励を受けていたことなどから推薦したと説明しました。
海上自衛隊トップの村川豊海上幕僚長は28日の記者会見で、感謝状を推薦した理由について、「学園が運営する幼稚園の園児たちから、艦艇が入港する際に演奏をしてもらったり、海外派遣されている隊員に手作りの絵本を届けてくれたりと、激励を受けたことに対して、感謝の気持ちを込めて大臣に上申した。こうした激励は、少なくとも15年以上行われている」と述べ、森友学園が運営する幼稚園から、長年、激励を受けたことなどから推薦したと説明しました。そのうえで、「国会でさまざまな議論があることは承知している。感謝状を渡したことが正しかったどうかも含めて、事実関係を確認後、適切に対応したい」と述べました。

感謝状をめぐっては、稲田防衛大臣が衆議院予算委員会の分科会で、「問題が発覚した場合に取り消すことはあるのか」と問われたのに対し、「一般論として、仮に感謝状の贈呈がふさわしくないと判断した場合、感謝状を取り消すこともありえる」と述べています。