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新百合ケ丘駅周辺のまちづくり検討 横浜市営地下鉄延伸で川崎市

カナロコ by 神奈川新聞 2/28(火) 7:03配信

 横浜市営地下鉄3号線の延伸計画(あざみ野-新百合ケ丘)について、川崎市は27日、新線の起終点駅となる新百合ケ丘駅周辺のまちづくりなどを2017年度から検討する方針を明らかにした。同日の市議会本会議で、自民党の松原成文氏(中原区)の代表質問に金子督まちづくり局長が答えた。

 延伸を巡っては横浜市が17、18年度の2年間で鉄道事業者の視点で調査を行い、18年度末までに事業化を判断する方針を示している。金子局長は「新百合ケ丘駅周辺など本市に関係するまちづくりについて横浜市の調査と合わせて17年度から検討を進めていく」と答弁。ルートや中間駅に関しても川崎にメリットがある計画となるよう横浜市と連携する考えも示した。

 新百合ケ丘駅周辺に関しては「延伸に伴うターミナル機能の強化は広域拠点として大変重要な要素。駅北口を含め3号線延伸を想定したターミナル機能の整備や土地利用方針の方向性などについて基礎的な調査を行い、将来を見据えたまちづくりの在り方を検討したい」と述べた。

 同計画は、市営地下鉄終点のあざみ野駅(同市青葉区)から、新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)までの約6キロ区間を延伸するもの。昨年4月の国の交通政策審議会の答申でも「事業化に向けて2市が合意形成を進めるべき」と位置付けられている。

 3号線の延伸は川崎市北部と横浜市中心部の利便性を高める効果が見込まれている。川崎市が川崎縦貫高速鉄道(新百合ケ丘-川崎)の計画を「休止」したこともあり、とりわけ市北部住民の期待が高まっている。

 横浜と川崎両市は11年6月に3号線延伸計画とJR南武線連続立体交差化で相互に連携協力する覚書を交わしており、15年度から土地利用状況や地質調査にも着手している。

最終更新:2/28(火) 20:45

カナロコ by 神奈川新聞