トランプ大統領 国防費10%増額の方針明らかに

トランプ大統領 国防費10%増額の方針明らかに
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アメリカのトランプ大統領は新政権として初めて示す2018年度の予算の編成方針について、公共の安全と安全保障を重視するとして国防費を大幅に増やす一方、その増加分をほかの省庁の予算の節約などで賄う方針を明らかにしました。政府高官は国防費の増加は前の年度と比べて10%、日本円で6兆円になるとしています。
アメリカのトランプ大統領は27日、ホワイトハウスで開いた全米の州知事との会合で、新政権として初めて、来月、議会に示す2018年度の政府予算の編成方針「予算教書」に言及しました。

この中で、トランプ大統領は「公共の安全と安全保障を基礎にした非常に強力な予算になる。消耗した軍を再建するため国防費を歴史的に増やす」と述べました。一方で、「増加分は連邦政府全般の大幅な節約と効率化を図ることにより相殺されるだろう」と述べ、国防費の増加分をほかの省庁の予算を減らして賄う考えを示しました。

アメリカの国防費は2017年度では海外での対テロ軍事作戦など臨時の費用を除いた予算の総額がおよそ5500億ドル(日本円にして60兆円余り)で、政府高官は2018年度の増加分は前の年度と比べて10%(日本円で6兆円)になるとしています。

大統領が示す予算教書は、10月から始まる次の会計年度に向けて、予算配分の権限を持つ議会に対する政府の要求をまとめたもので、トランプ大統領として、これまで主張してきたアメリカの軍事力の強化を目指す方針を改めて打ち出したかたちです。