神奈川県藤沢市の工事現場で今月、空撮のため飛行していた小型無人機「ドローン」が墜落し、顔にあたった作業員が負傷していたことが国土交通省への取材で分かった。飛行中に通信障害が起き、操縦できなくなったとみられる。
国交省によると、2月18日午前10時すぎ、同市の工事現場の上空を飛行していたドローン(重さ約1キロ)が上空約70メートルでクレーンに接触し墜落。操縦者とは別の30代の男性作業員に衝突し、作業員は顔を数針縫うけがをした。
ドローンなど無人航空機を巡っては国が報告を求めるようになった2015年12月以降、約50件のトラブルが報告されているが、人身事故は初。それ以前の14年11月には、神奈川県大磯町で湘南国際マラソンの様子を撮影していた無線操縦の小型ヘリコプターが墜落し、大会運営の女性スタッフが顔に軽傷を負っている。
【内橋寿明】