一人暮らし男で、不器用、味音痴、雑な性格という料理にはまったく向かない人間である。
とはいってもこれまで自炊はしないでもなかったが、飯を作るにしても、
材料を全部鍋に入れて煮る、全部フライパンで炒める、全部飯と混ぜる、みたいにドチャッと雑な一品を作って食べる程度だった。
で、先月、弁当でも作ってみるかと思って2段タイプの弁当箱を買ってみたら、弁当作りにハマってしまった。
上段は飯、下段におかずとなるが、おかずを野菜炒め一色とかにするのはあまりにあまりなので、
簡単な常備菜を調べていろいろ作ったり、時間がなければありもの惣菜や冷凍食品などで最低三品は入れるようにした。
飯も白飯ではつまらないのでいろいろ炊き込んでみたり混ぜてみたり。
すると、そうやって弁当箱という空間を埋めていくのが楽しくなった。埋め終わって完成した「弁当というモノ」を眺めるのもとても良い。
これは弁当箱という制限があるがゆえの楽しさだと思う。量や器が無制限だとどうしても雑になってしまう。
弁当は会社へ持っていくこともあるが、会社の昼飯は同僚と外食することも多いので、
大抵は家に置いておいて夜に家で食べる。食べ終わったら洗って翌日用の弁当を作る。