今月もまた赤字、預金残高がどんどん減っている。
こんな状況になったらどうしますか?
家計を切り詰めようと考えるとき、真っ先に思いつくのが“食費”ですよね。確かに「牛肉?いやいや今月は厳しいから鶏肉にしよう」ということはよくあります。
では食費を切り詰めれば、本当に家計は楽になるのでしょうか?
======目次======
節約するなら食費?
私は1番削ってはいけないのが食費(内食費)だと考えています。
よく主婦雑誌などで「今月の食費は2万円」などと掲載されていますよね。
昔の話になりますが、真に受けた私はどうして食費が多いのだろう、多いのは私のやりくりが下手だからだと本気で悩みました。予算を1万円ほど低く設定して、品数を減らしスーパーは特売をはしごみたいなことを本気でやりました。
がんばって節約して得られたものは?
忙しい毎日、美味しいもの安全なもの食べたいものではなく安さを基準にすることのストレス、そして数千円〜1万円程度の節約でした。
毎月1万円削減すれば、理論上は年間12万円の節約にはなります。でも実際は節約に疲れて、リバウンドしたり外食に逃げたり、結局数ヶ月ともちませんでした。
それからは家族の健康、食の楽しみを犠牲にするような節約はするまいと誓いました。
羽仁もと子家計簿で有名な婦人友の会の家計簿セミナーに出席したときに、家族構成(夫婦+幼児2人)から食費を算出してみたのですが、実際の額よりだいぶ多くて安心したのを覚えています。
家庭の食事は家族の健康・生活・人生にもつながります。
買い物の工夫・料理の工夫で削減できる節約であれば努力したいのですが、家族の健康を損ねるような節約はしたくないのが本音。
できるなら食卓は豊かに、楽しくありたいですね。
変動費より固定費を減らそう
他にも光熱費・外食費・被服費・交際費など減らすべき項目はあります。
これらの変動費を少しずつ削減すれば大きな効果となるでしょう。
ただ困ったことに、これらの変動費は毎月しっかり意識して削減に取り組まねばなりません。
毎月の予算をキツキツに設定すると予算を守ることがむずかしくなったり、我慢からストレスを感じることもあるでしょう。
このように変動費の削減には強い意志が必要なのです。
私の場合、変動費に関しては上限(予算)を定めて大幅に超えなければオッケーとしています。
余談ですが、「電気をこまめに消す」に代表される削減効果の少ないものは後回しまたは関知しないことにしています。
固定費の削減は最初こそ思いきった決定が必要ですが、毎日の生活では特に意識することなく、気がつくと大きな成果(貯金)になります。
固定費を毎月きっちり削減できれば、貯蓄額は大きく増えます。また、変動費をあえて減らさないことで、節約によるストレスからも解放されます。
では、削減すべき4大固定費を見ていきましょう。
車を手放すことで得られるもの
まずは車です。
もちろん住んでいる地域、状況によって一概に車は必要ないなんて言えません。
数年前に車を手放した我が家の現状を例にしてみます。
我が家ではタイムズカープラスというカーシェアリングサービスを利用していて、必要なときのみ車を借りています。
ありがたいことに駐車場まで徒歩30秒。
必要な時間だけ借りることで無駄がなく、レンタカーのように営業時間に制限なくいつでも気軽に利用できるのが本当に便利。
▶︎カーシェア利用にかかるコストは?
私がタイムズカープラスを利用して感じたメリットは次のとおり。
- 初期費用0円
- 月額基本料金1030円は無料利用料金として使える
- 24時間いつでも予約・乗車・返却ができる
- ガソリン代・保険代込み
- 直前(予約時間の1分前)まで変更・キャンセルが可能
- 車種により料金差がない *プリウスやフリードも同料金、輸入車など別途費用がかかる車種もあります
1年の利用履歴から月平均5千円前後(約10時間)利用していることがわかりました。
基本的には1時間800円の価格設定。お得なパック料金や無料チケット利用のおかげで、平均すると1時間あたり500円という結果になりました。
そのほかの交通手段として公共交通機関やタクシーを利用しています。
▶︎マイカー利用にかかるコストは?
我が家のケースでは月平均4万円という試算結果になりました。
内訳(月額):駐車場代2.5万円、保険代0.3万円、税金0.3万円、ガソリン代0.5万円、車検代0.4万円
駐車場の相場が高く、全体的に高くなってしまいました。
他にも車本体の費用もありますね…。
もちろん車があることにより得られるメリットは大きいものです。
それでも差額月3万5千円、年間42万円は大きな節約につながります。
カーシェアは普及が進んでいない地域もありますし、何より自動車がないと生活に支障がある場合もあるでしょう。
私がカーシェアを利用できるのは、車がなくても生活に困らない利便性の良い住宅環境のおかげでもあります。
とはいえ、必要なときに借りるというスタンスは必要なとき以外借りないということ。
本音を言えば車を持っている生活のほうが楽ではあるのですが、不便なこと(電車を利用したり、歩いたり)は子供たちにとっていいはずだと自分に言い聞かせています。
家賃・住宅ローンの金利をおさえよう
住宅購入前の賃料は安く抑えたいですね。
我が家は社宅住まいですが、特優賃やURなどを利用して、賃料を安く抑えるのも1つの方法。
賃貸とはいえ住まいは大事です。ただ、間取り・利便性・環境・築年数など希望した分だけ家賃は上がります。
マイホームのために家賃を抑えて頭金を貯めるのは得策です。
住宅を購入した友人、それはそれは大きな一軒家を購入して優雅に暮らしていますが、引越し前に借りていたのは比較にならないほど小さなアパートでした。
「会社の補助がないから毎月の家賃は極力抑えたいの」と利便性だけを重視してあとは考えないと言っていました。そしてコツコツ貯めていたのです。
生活面では旅行に行ったり、外食したり、洋服を買ったりと充実していましたので、家賃という固定費に絞って節約した例かもしれません。
住めば都ともいいますから、未来のマイホームのため貯蓄に励みましょう。
住宅ローンを組んでいる人は金利を少しでも低く抑えたいと考えるのではないでしょうか。
別の友人の話ですが、毎月8万円のローン返済のうち利息が5万5,000円で元金は2万5,000円しか返済できていない事実に驚き、いろいろ比較してみたのだそう。
そして現状より低金利のローンに借り換えた結果、毎月の返済額を2万円ほど減らすことができたのだとか。
▶︎ローン借り換えシュミレーションをしてみる
ローン残高3,000万円・返済期間30年という前提で、固定金利2.33%から1.28%に借り換えるとします。
諸費用を差し引いた総支払額がおよそ470万円も少なくなりました。
単純に利息だけで見てみると約560万円おさえられることが分かります。
※諸費用は概算値です。
出典:価格.com - 住宅ローン 新規借り入れシミュレーション
やはり住宅は額が大きいですね。
ローンの借り換えには数十万単位の手数料がかかるため、金利だけでなくローン残金や返済期間を考慮して考えたいものです。
一般的に金利の差が1%を超えている・ローン残高が1000万円以上・返済期間が10年以上の場合には借り換えを選択したほうがお得なことが多いようです。
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保険を見直そう
我が家の保険についてはこちらの記事で紹介しました。
平成27年度 生命保険に関する全国実態調査によると、世帯の年間払込保険料の平均額は38.5万円、月々およそ3.2万円となっています。
私たち夫婦の年間払込保険料は約10.3万円、月々およそ8,500円。
学資保険の年間払込保険料は50.4万円、月々およそ4.2万円(2人分)。
家族すべての保険を合わせると我が家の年間払込保険料は60.7万円、月々およそ5万円となりました。
*実態調査の平均より多いのですが、貯蓄型が8割を占めています。
不安だからとやみくもに保険に加入するのではなく、本当に必要なのか?必要額はいくらなのか?きちんと向き合って考えたいですね。
通信費を見直そう
通信費は、いわゆるインターネット費用(固定電話やプロバイダー含む)と携帯電話費用のことですね。
インターネットと携帯電話会社を同じにすることで割引が受けられたり、お得なキャンペーンを利用したり、格安スマホにしたり。
同じようにスマホを利用しているのに、月額2,000円台の人もいれば1万円を超える人もいます。家族みんなで保有していれば見直し効果は大きいですね。
ちなみにガラケーを使っていた2年前、我が家の携帯料金は2台で1,800円でした。安い!
▶︎我が家の通信費はいくら?
- インターネット+固定電話:JCOMのマンションプラン3,400円
- スマホ:2台分 計7,500円(auセット割)
月額1万900円という結果になりました。
通信費の仕組みは複雑で分かりにくいですね。
最新の通信事情に興味をもち情報を得ることも大切だなと感じます。
格安スマホにしたらさらに削減できるのかな?
LINEモバイルが気になっています。
最後に
固定費を毎月3万円削減すれば、1年間で36万円、10年で360万円にもなります。
削減するには生活スタイルを変えたり、見直しを行ったり。
慣れるまで不便に感じることがあるかもしれません。
その分インパクトも大きくどんどん貯金が増えますよ。
みなさんも固定費の見直ししてみませんか?