昨日は夕食にナポリタンを作りました。
目玉焼きが乗っかってるだけで、個人的にごちそう感が3割増し。
基本的に夕食は翌日のお弁当を意識したメニューなんですが(夕食のおかずの一部が翌日のお弁当になる)、今日は同期の友人と外食ランチだったので(*'ω'*)
同期はいつも笑顔で人を気遣える心優しいみさきちゃん(仮名)。
彼女とは入社して最初に配属された部署が同じだったところからのお付き合いです。出会った頃からいつも人のことばかり考えて、ともすれば自分の事を後回しにして我慢してしまうみさきちゃんは「ものすごく優しくていい人」と評判です。
そんなみさきちゃんはあることを機にとうとう「聖母」と呼ばれるまでになりました。
彼女の旦那さんは同じ会社の先輩の広田さん(仮名)。彼は私たちが最初に配属された部署の先輩として一緒に仕事をしていた人です。年齢はみさきちゃんより10歳ほど上で、出会って20年ほど経ちますが彼は昔と全く変わらない。ある意味ピーターパンのような人です。
広田さんは身障者です。詳しいところを確認したことはないのですが、脳性麻痺のための手足の運動機能障害や言語障害があります。
私は広田さんと同じ係に配属され、広田さんがリーダーを務める業務の担当にもなったので人生で初めて身近に接する障がい者の方でした。
広田さんはとにかく明るいです。
「障がい者」と心のどこかで特別視してしまうガチガチの綺麗ごとでできた心の壁を、破壊的な明るさで本当に破壊してきた。
頭のいい方なので仕事はよくできますが、女の子大好きだし、おやじギャグ連発だし、たまに理不尽なこと言って当時新人だった私を悩ませたり、話してると8割の確率でよだれ垂らすし、でもなんか憎めない先輩でした。覚えがいいとは言えなかっただろう私に(よだれ垂らしながら)一生懸命仕事教えてくれたし、みさきちゃんを含む若手数人を連れてご飯にもしょっちゅう連れて行ってくれました。
みんなで飲んだあと、急に足が痙攣したらしくよろけながら畑に突っ込んでいった広田さんの姿は今も忘れられません。お腹痛くなるくらい笑いました。
綺麗ごと的にはそういうので笑うのはいかがなものか、なのかもしれませんが最初に壁を破壊されてる私たちにとってそこで笑わない方がいかがなものかです。
急に手足が痙攣するのも、慣れないと聞き取りづらい独特な喋り方も、よだれがだらだらなのも「障がい」というより広田さんのキャラクターとしか思えなくなってました。だから、よだれ垂らされたら「もうっ」て怒れるし、畑に突っ込んでいったら爆笑できたんだと思います。(後でちゃんと助けました)
そんな広田さんと付き合ってる、とみさきちゃんから打ち明けられたときは本当にびっくりしました。仲いいんだなとは思ってましたがマジか。。
可愛くて元気で明るいみさきちゃんを広田さんが好きになるのは非常によく分かるけど、みさきちゃんは広田さんでいいのかと(笑)←失礼①
仕事でお世話になってるし愛すべきキャラクターだけど、(悪い意味で)ピーターパンみたいな広田さんは恋愛対象じゃないと思ってました。←失礼②
普通に我儘なこと言って後輩相手に本気でケンカしてたし。私も困らされたし(笑)。
そして2人は結婚しました。たぶんもう13年くらいになるんじゃないかな。
子どもも生まれてとても幸せそうです。
結婚を機にみさきちゃんの周りからの評価が「優しい人」から「聖母」にランクアップしました。ある意味広田さんのお手柄(・ω・)
みさきちゃんはいつも周りを気遣う優しい人だけど、時に気を遣いすぎて自分が疲れてしまうことがあるんだと思います。そんなみさきちゃんは広田さんと一緒にいる時だけは気を遣わずにリラックスしているのが分かります。遠慮せず言いたいことをポンポン言っている。広田さんは「いつも言われちゃうんだー」と嬉しそうに笑っています。
きっと広田さんがみさきちゃんを好きになったように、みさきちゃんが広田さんを好きになった理由がちゃんとあるんだろうなと思います。
永遠のピーターパンの広田さんですが、年齢を重ねるにつれて身体が弱ってきているようです。みさきちゃんは会社まで車で送迎したり病院に付き添ったりと本当に一生懸命です。そんなみさきちゃんを広田さんはいつも気遣っています。
今日のランチで聞いた話では、仕事や家族のことなどでみさきちゃんは大変みたいです。頑張り過ぎてしまわないか少し心配だけど、広田さんと一緒ならきっと大丈夫だろうなと思います。