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ネット販売のパソコンに中学生名 美濃加茂市教委が廃棄

 岐阜県美濃加茂市教委は23日、廃棄したはずの市立中学校のパソコンのハードディスクがインターネットオークションで販売されていたと発表した。ディスクには、2009年度の全生徒約750人と教員らの氏名が記録されていた。市教委は、廃棄処分を委託した業者がデータ消去などを怠ったとして、損害賠償請求などを検討する。

 市教委によると、ディスクは中学のパソコン室にあったサーバーに内蔵されていた。タブレット端末の導入で不要となり、昨年8月、業者に廃棄処分を委託。受託業者は、さらに別の業者に下請けに出し、データ消去や破壊の処理を終えたとの廃棄証明書を12月に、市教委に提出していた。

 だが、ディスクをオークションで購入した男性から「生徒の氏名のデータがある」と昨年11月に、学校に連絡があった。市教委は今月10日、男性からディスクを落札価格で買い取った。中古ディスクは数百〜数千円で販売されることが多いという。市教委は流出経路などを調べている。

 データは09年度の全在校生と各担任教諭の氏名で、情報流出に伴う被害は確認されていない。市教委はこの全員に報告書を郵送し、25日に市文化会館で説明会を開く。

 市教委は12年度以降、他の小中学校10校のパソコンの廃棄処分も同じ業者に委託していた。

(中日新聞)

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