Raspberry Pi Zero 取扱開始のお知らせ
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2015年11月27日に Raspberry Pi Foundation(ラズベリーパイ財団)は、5ドルという超低価格でRaspberry Pi Zero(ラズベリーパイ ゼロ)を発表しました。
Raspberry Pi Zeroは、Raspberry Piシリーズへのゲートウェイ(入り口)という位置づけから、 価格はもちろん供給マーケット、流通なども既存のRaspberry Piシリーズとは全く異なり、一部の国での発売にとどまっていました。
国内ユーザー様からも多くのご要望をいただき、メーカー(Raspberry Pi財団)との交渉の末、この度、弊社が販売代理店となりRaspberry Pi Zeroを国内供給していくことが決定いたしました。
Raspberry Piは、初期の教育用コンピューターという枠を超え、現在では電子工作などのホビー、さらには、産業分野での応用と幅広い市場に、 オープンで、ローコストという驚きを提供してきました。累計出荷台数は、全世界で1,100万台を突破し、国内でも多くの方から支持され、30万台(弊社取扱数より推測)を突破していると思われます。
しかし、国内において、Raspberry Piの本来のターゲットである教育分野、小学校、中学校の学生ユーザーへの浸透が、英国などに比べ遅れていると、Raspberry Pi財団も弊社も感じていました。また、これまでもプログラミング教育は、中学校の技術・家庭科(技術分野)や、高校の情報科で扱われてきましたが、文部科学省により小学校段階での教育が検討され始めています。
そこで、より低価格で、扱いやすく、IT(情報技術)、コンピュータ テクノロジー、プログラミングをより手軽に体験できる「Raspberry Pi Zero」を、この分野、学習への入り口として提供していこうと、国内発売を決定いたしました。
販売予定
- 発売日(当サイト)
- 2017/02/24(金) 夕方以降
- 販売規制
- 本製品は、より多くの方に、より手軽にRaspberry Piを体験していただくことを目的とした商品です。
そのため、個人のお客様に、お一人1点に限定し販売させていただきます。 ご理解、ご了承ください
なお、Raspberry Pi複数台利用したシステムをご検討の方、ビジネスユースでの採用をご検討の方は、同等の性能でより汎用性の高い 「Raspberry pi Model A+」をお求めください。
教育分野での活用
Raspberry Piの見た目は、一般的なパソコンとは大きく異なりますが、モニターや、キーボードなどを接続すれば、パソコンと同じように扱えます。
更に、パソコンとは違い下記の様な特徴があり、これからより一層、必要とされてくるであろう 「IT、コンピュータ テクノロジー、プログラミング学習のための入門機」に最適なソリューションです。
- 低価格
Raspberry Pi Zeroは、Raspberry Piシリーズの中でもメーカー販売希望価格が5ドル(弊社販売 税抜価格650円)と最も安価なモデルです。
学校現場においても、生徒一人1台環境をより低費用で実現できます。
導入コストを低く抑えられることにより、学校、ご家庭においても、より手軽に自由にお子様にお使いいただけます。 - 汎用性
Raspberry Piはパソコンです。なので学校や家庭にあるパソコン用の周辺機器が利用できます。それら既存機器・デバイスを利用すれば、より導入コストを低く抑えられます。
一般的な使用においては、Raspberry Pi本体以外に下記の様なものが必要となりますが、どれも入手が安易で安価なものばかりです。- 画面表示器(モニター)
パソコン用モニターのほか、ご家庭にあるテレビなどでも代用できます。 - 入力操作装置(キーボード・マウス)
パソコン用として販売されているUSBキーボード・マウスが利用できます。 - データ記憶装置(micro SD)
スマートフォンなど小型デジタル デバイスで利用される安価なmicro SDが利用できます。 - 電源(micro USB電源アダプター)
電源もスマートフォン、コンパクト デジタル カメラなどで使用されている一般的なUSB電源アダプターが利用できます。
- 画面表示器(モニター)
- 低レベル入出力(GPIO)
Raspberry Piがパソコンと最も異なる点は、GPIOピンヘッダを搭載していることです。
このピンヘッダにLEDやセンサー、モーターなどを接続すれば、プログラムから直接制御できます。Raspberry Pi上のプログラムから、もの(デバイス)を制御し、ソフトウェアとハードウェアの関係、画面の中から外へと広がるプログラミングの楽しさ、可能性が体験できます。 - ソフトウェア
Raspberry PiのOS(≒Windows、macOS。基本ソフト)には、Raspberry Pi本来の想定ユーザーである子供達が、直感的に簡単に操作できるよう沢山の工夫が施されています。
また、「子供達が楽しみながら学習していける」ようなソフトがOSに標準で付属します。- Scratch(スクラッチ)
極力キーボードを使わずに、マウス操作で視覚的にプログラミングが行える初心者向けプログラミング言語・ツールです。
文字とにらめっこしながらコードを書く一般的なプログラミングとは異なり、キャラクターを動かすなど、ゲーム感覚で、直感的で、分かりやすいのが特長です。 - Sonic Pi (ソニック・パイ)
「音」を扱うプログラミング環境です。フルオーケストラが奏でる第九だってプログラミングで出来ます。 - Minecraft Pi (マインクラフト・パイ)
仮想空間の中でお城やいろいろなものが作れるゲームです。が、Scratchなどでプログラミングすることで、 Raspberry Piに接続したLEDを光らせたり、スイッチなどでアクションを起こしたりと、仮想空間と現実世界を繋げる事ができます。
- Scratch(スクラッチ)
- 豊富なオプション
Raspberry Pi財団からリリースされているフル ハイビジョン ビデオカメラ、赤外線カメラ、センサー・LED制御学習ボード(Sense HAT)以外にも、世界中のメーカー、コミュニティーから数え切れないほど多くのオプションがリリースされています。
例えばSense HATを使えば、はんだ付けなどの工作を必要とせずに、Raspberry Piに接続したモニターで温度を表示するプログラムが作れたり、その温度をLEDマトリクスに表示させたりできます。Raspberry Piでロボットを作製するためのオプションなど、単機能な簡単なものから高度なものまで様々なものがあります。 - 広大なユーザー コミュニティー
Raspberry Piは、世界中で大変多くのユーザーに使用されています。そのユーザーの方々が、インターネットなどで、Raspberry Piを使用した作品、授業カリキュラム、応用例やRaspberry Piのノウハウ、使い方など、膨大な情報を発信しています。Raspberry Piの専門書・誌も多数発行されています。また、Raspberry Pi財団の公式フォーラムでも活発に情報交換が行われています。 この様に、簡単に情報が入手できることこそ、ラズパイの最大の利点です。Raspberry Piの可能性はラズパイを愛するファンが広げています。