ビーコンは工場内を動き回る人やモノにタグとして装着する。ビーコン経由で収集した位置情報とMESを組み合わせることで、刻々と変化する生産ラインの進ちょくや人の配置が一目で分かるダッシュボード画面も提供する。
モノづくりの見える化でMESとビーコンを連携するのは業界初という。価格は対象とする作業工程数が5工程で、ビーコン50個を繰り返し使用する場合、500万円前後から。組み立て・加工業界向けに拡販する。
工場内には、生産ラインや倉庫などに専用のアンテナを配置する。1アンテナ当たり10メートル四方での検知が可能。ビーコンタグを装着した人やモノが近づいたら、電波を検知して位置情報を自動検出する仕組み。
ビーコンは無線識別(RFID)タグのように逐一読み取り機にかざす必要はなく、通常の現場作業を一切変えずに導入可能。現品表や作業指示書にタブを添付する場合、何度でも繰り返し利用できる。
ダッシュボードのテンプレート(ひな型)はモノの流れや工程が決まっている「ライン生産」、さまざまな工程を渡り歩く「ジョブショップ生産」、少数のチームで全工程を担当する「セル生産」の3方式をそろえる。
ビーコン以外に、RFIDとの混在利用などにも適材適所で対応する。さらに2017年度には、エリア内の座標軸まで検知できる超広帯域無線(UWB)もサポートする予定。
ファシリテーター・八子知礼氏
MESとビーコン連動させたものは世界初だという、富士通の生産現場見える化ソリューション。工程の中でなかなか可視化できなかった人やモノの動きまでトラッキングし、ボトルネックとなるところをダッシュボードに集約されたデータをもとに判断して最適化をはかるわけだ。
ダッシュボードまでセットにした取り組みは自社もものづくりビジネスを手がける総合SIer富士通ならでは。複数の生産方式に応じたダッシュボードテンプレートを用意するのも気が利いている。
<続きはコメント欄で>
八子 知礼
9時間前
今後はより一層このようにパッケージ化され、すぐに導入して上がってきたデータを見ながら議論でき、商用化につなげることが可能なソリューションが求められる。業務を理解したデータの見せ方見え方まで想定したITの仕組みを、モデル化しにくい業務環境の中に、要件などを定義しなくても導入できる手軽さ・わかりやすさがウケるフェーズに入ってきた。ITベンダーにとっても業務側にとってもわかりやすくコモディティ化されたものであることが必須の要件となりつつあるということだ。
次は生産ラインに入る以前の、コスト意識のあまりない「設計段階の見える化」がターゲットだ。MBSE(Model Based System Engineering) に代表される設計情報そのものの共有化を通じたシミュレータブルな環境構築にも期待したい。
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