東芝 主力3銀行が支援続ける方針示す

東芝 主力3銀行が支援続ける方針示す
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アメリカの原子力事業で7000億円を超える損失を計上する見通しとなった経営再建中の大手電機メーカー「東芝」は15日、取引銀行などへの説明会を開き、融資の継続による資金繰りの支援を要請しました。これに対し、「三井住友銀行」など主力銀行の3行は、支援を続ける方針を示しました。
「東芝」は15日午前10時半から、東京・港区の本社で、取り引きのあるおよそ80の金融機関を対象にした説明会を開きました。

関係者によりますと、説明会はおよそ1時間40分にわたり、「東芝」側は、アメリカの原子力事業で今年度計上する損失は7125億円となる見通しで、去年12月の時点で、負債が資産を上回る債務超過に陥った厳しい財務状況について説明しました。

そして、財務の改善に必要な資金を工面するため、収益の最大の柱である半導体事業を他社への売却を含めて検討するなどして、経営の立て直しを急ぐ方針を示したということです。

そのうえで「東芝」は、金融機関が協調して行っている融資を、来月末まで継続して資金繰りを支援してほしいと要請したということです。

これに対し、「三井住友銀行」と「みずほ銀行」、それに「三井住友信託銀行」の3つの主力銀行は要請を受け入れ、当面の資金繰りを支援する方針を示したということです。

ただ、「東芝」は、おととし不正会計問題が発覚したばかりにもかかわらず巨額の損失が明らかになったことで、金融機関の間では不信感が高まっていて、説明会では、情報開示の徹底や経営管理の強化を求める意見が相次いだということです。

「東芝」の再建は、金融機関の支援を基に事業の売却などによって財務を改善するとともに、安定して収益が上がる事業方針を確立することができるかどうかが焦点となります。
巨額の損失が出る見通しを14日に発表した東芝の東京・港区の本社では、社員の表情は一様に硬く、取材の問いかけにも応じずに足早に建物に入っていきました。

事業売却で取引先減少も

東芝は部品の仕入れ先や製品の販売先など全国に取引企業も多く、今後、東芝が経営の立て直しのために事業売却などを進めれば、こうした企業への影響も懸念されます。

民間の調査会社、帝国データバンクによりますと、不正会計問題が明らかになった直後のおととし7月時点では東芝の国内の主なグループ会社は30社あり、その取引企業は全国で2万2244社でした。

しかし、不正会計問題を受けて、東芝が傘下の医療事業や家電事業の子会社を売却するなどした結果、今月には東芝の主なグループ会社は24社に減り、取引企業は前回の調査に比べて38%少ない1万3603社に減ったということです。

東芝では、アメリカの原子力事業で巨額の損失を計上する見通しになったことを受けて、今後、収益の柱である半導体事業の売却も視野に入れて財務基盤の強化を進める方針です。

この調査会社では「今後、東芝との取引企業が減少することは確実な情勢だ。こうした企業の経営面への影響が懸念される」と話しています。