今日は午後までに仕上げたい仕事があったので、昼休みを取らずに一気に仕事を片付けていました。
仕事が一段落した時間が中途半端だったので、昼食はコンビニで買ったおにぎりで済ませました。
コンビニのおにぎりって、いろんな種類がありますよね。
最近のお気に入りは、海苔も具も入っていない「塩むすび」です。
塩むすびを食べながら、幼い頃に丸いおにぎりと三角おにぎりの違いを教えてもらったことを思い出しました。
そんなわけで、今日はおにぎりについて書いてみたいと思います。
おにぎりの歴史
石川県にある杉谷チャノバタケ遺跡は、弥生時代後期の遺跡です。
この遺跡から、米粒の塊が炭化したものが出土されました。
発見当時は「日本最古のおにぎり」と言われたそうですが、その後の研究で、炊かれて握られたものというよりも、蒸された後に焼いた「ちまき」に近いものだとされたそうです。
その他にも、全国各地の遺跡からおにぎりに似た米の塊が発見されました。
現在、おにぎりの直接のルーツと言われているものは、平安時代の「屯食」(とんじき)とされています。
貴族が宴会をする際に振る舞われたもので、1合半の米を使って握られた、楕円形の食べ物です。
その後、戦国時代に武士が戦場へ持っていく携帯食として用いられ、江戸時代になってからは海苔を巻く「海苔巻きおにぎり」が一般化し庶民の食べ物として定着したそうです。
おにぎりの形の変化
長い歴史の中で、おにぎりの形は変化してきました。
最初は握りやすいボール型で、それがやがて丸型に変化します。さらに三角形へと、おにぎりの形は変化してきたと言われています。
「おにぎり」と「おむすび」
昔の人にとって、山は神聖な場所でした。神がおわす神聖な山をかたどって、米を山型にして神の力の恩恵を得ようとしたそうです。また、五穀豊穣を司る日本の神の名前が語源となって「おむすび」という名前が付いたと言われています。
他にも、昔は川の水を手のひらですくうときの形を「むすび」と呼んでいました。
むすびの形で米を手に取り、握りかためることから「おむすび」と呼ばれるようになったという説もあります。
いずれにせよ、三角形でないと「おむすび」とは呼べず、「おにぎり」は丸型や俵型など形を問わず呼んで良いとされているようです。
おにぎりの形が持つ意味
少し前までは、地震などの災害や火事が起きた時の炊き出しや、通夜の席では「丸い形」のおにぎりが一般的でした。
通常の食事や花見の際には、おにぎりは「三角に握る」ものでした。
俵型のおにぎりもありますが、こちらも花見や行楽、運動会などの「ハレの日」に食べることが多かったようです。
その理由は至って単純で、丸い方が早く握れるからです。
緊急時は、綺麗な三角や俵型に形を整えている余裕などないはずです。それがやがて、暗黙のルールやしきたりとなったそうです。
ただ、地域によっては、三角おにぎりを通夜で振る舞うとされている場所もあるようです。
現在の「おにぎり」
現在、コンビニのおにぎりは三角形や丸型のものが多いと思います。
おにぎりと言われて真っ先にイメージするものは、三角形のものではないでしょうか。
地域によって「おにぎり」「おむすび」の呼び方や使い方は違うようです。
「おにぎり」と「おむすび」の語源についても、他にたくさんの説があります。
「おにぎらず」なんてのも、レシピがたくさん公開されていますよね。
時代と共に変化する「おにぎり」と「おむすび」。
我が家では結婚生活が長くなるにつれ、「おにぎり」を作ってもらう機会が少なくなってる気がするのですが、これはどの家庭でも共通している「おにぎりの歴史」の1つなんでしょうか。
誰か教えて。