そもそもコスプレっていつから?
コスプレの起源については、Wikipediaを見れば、その起源が江戸時代にあると書かれてはいます。
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コスプレ歴史をイベントと共に振り返る
江戸時代……(汗)。
そんな昔のことから掘り起こしてもあまりピンと来ないので、昨今のコスプレに直結する歴史を、各イベントと共に振り返ってみましょう。
70年代~コミックマーケット開始
今でこそ一大イベントに成長し、東京ビックサイトで開催しているコミックマーケット(コミケ)。
1975年、わずか4名の中心スタッフによってスタートしたそうです。
79年、一大ブームだったガンダムコーナーの大混雑を経て、翌80年からは規模を拡大。
ほぼそれと時を同じくして、コスプレ来場者が激増したのには、そのガンダムの影響もあったことでしょう。
その後、ロリコンファッション⇒軍服ファッション⇒キャプテン翼コスなどが、コスプレ人気の中心となった歴史があるようです。
会場を幕張メッセに移した90年には来場者数が20万人を突破し、97年には40万人、2004年には50万人と、年を追うごとにイベントは成長の一途を辿っております。
ちなみに、コスプレイヤーもイベントの成長に比例してその数を拡大しており、2013年には25,000人のコスプレイヤーの来場が記録されたそうな。
恐るべし、ですね。
80年代~機動戦士ガンダム
出典:GUNDAMまとめ連合軍
表のニュースにコスプレが出て来るようになったのは、やはり、このアニメからではないでしょうか?
ガンダム以前にも、無論、日本のアニメのキャラに扮する人は大勢いました。
ただ、サブカルチャーだったアニメが社会現象化したのは、近年ではガンダムが始まり、と言えると思います。
アニメが市民権を得ることになったのには、色んな意味で「機動戦士ガンダム」(ファースト・ガンダム)の影響が大きいのは、もはや周知の事実ですよね。
1981年、2月22日。
新宿にて行われたイベント「アニメ新世紀宣言」に訪れた若者は15,000人ともいわれ大きなニュースになりました。
出典:朝日新聞
中にはシャアやララァのコスプレをした人も多く含まれており、これは、アンダーグラウンドだったアニメのコスプレが、陽の目を見たという良い一例であると思います。
ちなみに、そのコスプレイヤーの中には、その後、有名声優や有名漫画家になった者も含まれていたということを付け加えておきましょう。
機動戦士ガンダムが時代に撒いた、大いなる種。
ただ、それが次の大輪の花を咲かせるのは、90年代に入ってからでした。
80年代~コスプレダンスパーティー
出典:MANDARAKE
コスプレダンスパーティー(以降コスパ)の始まりには諸説あります。
一説には「超時空要塞マクロス」のリン・ミンメイ(のちの時祭イヴ(メガゾーン23)や初音ミクにも通ずるアニメの中の初の本格アイドル)のコスプレをした女性たちのカラオケ大会を、アニメ雑誌が取り上げ、それが発展した・・・・・とも言われております。
出典:ヒカルのアニメ話 リン・ミンメイ
ホールやクラブなどでアニメのコスプレをした参加者が、主にダンスミュージックで踊るこの形態は、2010年代まで続いたようです。
ただ、昨今は「アニソンクラブイベント」(アニクラ)の出現に合わせて、全国的にコスパは縮小している模様。
90年代~新世紀エヴァンゲリオン
出典:アニメサーチ
ガンダムに多大な影響を受けたクリエイター達は多くの作品を発表しました。
結局、ガンダムに比肩したものはこれしかなかったかもしれませんね(エヴァに関してはどちらかといえば同じ富野作品でも「イデオン」を意識していますが)
エヴァンゲリオンの大成功は、サブカルチャーだったアニメとアニメ好きが、世の流れを作る力があることを改めて示した形となりました。
コミケには、綾波レイに扮する女性がたちまち溢れ、以降、アスカの姿でアスカの真似をする女性人気芸人なども出現。
アニメを発祥とするコスプレは、ここで完全にポピュラー化を果たしたと言えます。
90年代~ビジュアル系バンド
出典:つぶやきの延長線上
元々、海外ではマイケルジャクソンやKISS、そして日本においても、KISSの流れを汲む聖飢魔Ⅱなど、ファンがその個性的な格好を真似るということはよくありました。
ただ、それが音楽業界のメインストリームになったのは、90年代に入ってからです。
エヴァとほぼ時を同じくして、音楽業界にも新たな潮流が生まれます。
いわゆる「ビジュアル系バンド」の出現——。
代表格であるXJapanを筆頭に、黒夢、GLAY、SYAZNA、GACKTがボーカルを務めたMALICEMIZERなど、いわゆる視覚表現を重要視するバンドが大挙して出現し、大ヒットを連ねるようになりました。
出典:スクランブルトーク MALICEMIZER
これにより、自然とファンは目当てのメンバーの姿を真似てライブに行くようになり、その流れは現在も続ていると言えますね。
90年代~風俗業界では
大人の世界でも、ひそやかにコスプレは浸透していったようです。
ナース服、チャイナ服、セーラー服などのポピュラーコスチュームに、「うる星やつら」のラムちゃんやバドガールなども加わり、まさにお花畑は百花繚乱。
出典:ヤフオク ラムちゃん
中には長襦袢やチマチョゴリなど、一風変わったものもあり、どんな要望にも応えられる勢いです。
そして遂には、「コスプレ専門」の風俗店も沢山開店し・・・・・・。
あとは大人になってから、自身で確かめてみましょう(笑)
2000年代~各コスプレフェスタ
出典:ORICON NEWS
「世界コスプレサミット」に代表される、コスプレ好きたちが集うイベント。
皆が思い思いのコスプレをするコスプレイヤーの来場者と、自身はコスプレをしない撮影目的の参加者が巡りあえる場所でもあるようです。
大規模なものからミーティング的なものまで含めると、現在も毎年、全国津々浦々で行われており、その勢いはとどまることをしりません。
2010年代~ファッションのコスプレ化
出典:楽天
最近、小学生の私服がコスプレ化していると言われますが、これには間違いなく授業に取り入れられた「ダンス」が影響しているでしょうね。
ヒップホップダンスを習いにゆく子供たちは、皆、エイベックスの養成所員気取りです(笑)
ポーズも昔の単純なピースサインではなく、【チェケラー】的な?(笑)
ものになっておりますが、それもこれも、「ビジュアルから入る」という風潮が生んだものでしょう。
SNSから飛び出してきた、存在がコスプレであるりゅうちぇるの需要を見ても、今後もコスプレと一般ファッションの融合化は進んでゆくでしょう。
かつてはあり得なあったような「オシャレな名前」が、今では普通になり名前人気ランキングの上位を独占しております。
「たかし」や「よしこ」が減ったように、【個性】という名の主張が姿に現れる時代は、もうしばらく続いてゆくように思います。
さいごに
著作者: AzurBlueDragon
今回は、コスプレの歴史について書きました。
この記事を書き終えて振り返った時、自分が書いてて一番楽しかったのは90年代~風俗業界ではの項目でした。
次回はこちらを突っ込んで、もっとアダルトなコスプレの記事を書きたいと思います。
お楽しみに~!!