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米原発で巨額損失 大幅赤字発表へ

東芝本社=東京都港区芝浦で2017年1月20日、本社ヘリから

 経営再建中の東芝は14日午後、米原発事業で発生した損失額を発表する。合わせて発表する2016年4~12月期連結決算で損失を計上し、最終(当期)損益は大幅な赤字となる見通し。半導体事業を分社化して外部出資を仰ぐなどして、17年3月期で負債が資産を上回る債務超過の回避を目指す。

 東芝は16年末、米原発事業で数千億円規模の損失が発生する恐れがあると発表し、額の確定を急いでいた。綱川智社長らが14日夕に記者会見し、巨額損失の原因や原発事業の見直しなどについて説明する予定。

 原発事業の損失は、子会社の米原子炉メーカー、ウェスチングハウス(WH)が15年に買収した米原発建設会社のCB&Iストーン・アンド・ウェブスター(S&W)の資産価値を見直した結果、判明した。11年の東京電力福島第1原発事故の影響で原発の安全規制が強化され、米国で建設中の原発のコストが膨れ上がり、S&Wの資産価値が低下した。

 東芝は15年に発覚した不正会計問題で16年3月期に4600億円の最終赤字に陥った。経営の健全性を示す自己資本は16年9月末時点で3632億円に減少している。16年4~12月期で大幅赤字を計上すると、自己資本も大きく減る。

 このため、好調な半導体事業を分社化し、新会社の株式を売却するなどして資金を調達し、17年3月期の債務超過を回避する考えだ。【小川祐希】

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