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「全地球で200Mbpsの通信網」にソフトバンクが惚れたワケ──2019年にも実現、1100億円出資

気球を飛ばすより現実的なのかも

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これで通信革命が起こると思っている──そう語るのはソフトバンクグループの孫正義社長です。2月8日の決算発表で、全地球に下り200Mbpsのインターネットアクセスを提供する次世代低軌道衛星通信「One Web」に約1100億円を出資する意義を語りました。

約700機の衛星が、全世界にインターネットを提供する

One Webは、安価かつ高速なインターネットを全世界に提供することを目的にした米国のスタートアップです。ソフトバンクグループが昨年12月に10億ドル(約1100億円)の出資を発表し、筆頭株主となる予定です。

人工衛星を使った通信は従来からありますが、One Webの特徴は低軌道衛星を使う点。孫社長によると、従来の静止衛星を使った通信では、衛星が地球から3万6000キロも離れているために、通信に1秒近い遅延が生じていたといいます。一方のOne Webは低軌道衛星を使うため「地球からの距離が30分の1」(孫社長)に減り、遅延を20〜30msほどに抑えられると説明します。

そのぶん1機の衛星でカバーできるエリアは限られますが「1メートルくらいの安くて軽い衛星を、700機周回させる」(孫社長)ことで全地球をカバー。通信速度は下り200Mbps、上り50Mbpsに達するといいます。


約700機の低軌道衛星が地球上をカバーする


下り最大200Mbps、上り50Mbps通信の実現をうたう

「宇宙からブロードバンド。飛行機や船など離れた所でも全部繋がるようになる。例えば光ファイバーもつながらない田舎の方、災害のところ、山のところ、外れたところでも宇宙だから繋がる(中略)宇宙から光ファイバー並みの接続で家庭に、基地局に、あるいはコネクテッド・カーの屋根にアンテナをつければ、どこに走っても繋がるようになる」(孫社長)

また「One Webであれば全世界をカバーするのにかかる固定費、および設備投資の合計は1年間で1000億円ちょっとで済む」とも説明。中国では通信事業者1社が1年に2兆円を、米国でも1兆5000億円を費やしているとしたうえで、それと比べたコスト優位性も強調しました。


コネクテッド・カーへの応用例、One Webのアンテナは比較的大きく携帯電話には組み込めない

なおOne Webへの1100億円の出資は、10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資案件第1弾となる見通し。孫社長は同ファンドについて「短期的な利益を狙うのではなくて、筆頭株主として、起業家・創業者とともに経営・戦略を議論し、有機的・同志的な結合をはかる」としていて、One Webについても経営や戦略に関与することを示唆しています。

One Webによれば、2018年初頭に人工衛星の打ち上げを開始予定、順調にいけば2019年の早い段階で低遅延のインターネットサービスが利用できるようになります。
関連キーワード: iot, network, oneweb, satellite, softbank, space
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