あらすじ
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、
長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。
しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた<ホンモノ>で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。
見た後の感想
映画の序盤から笑わせてくれます。
そして、ヒトラーを演じるオリバー・マスッチが本当にすごいと思います。
まるで本物のように見えてしまいます。
序盤はジャンル的にコメディのように感じますが、ドキュメンタリーにも感じる作品です。
「ヒトラーがもし、現代のドイツに蘇ったら?」が題材なんですが、
なにも考えないで答えると、「ヒトラーは何も出来ないだろう」と思えますが。
しかし、独裁者というのは頭が良いからなれたんでしょう。
群集を操る術を常人の何倍も知っているのだと思います。
そして、大事なのは「正しいことをおどおどして言うよりも、間違っていることを堂々と話すことのほうが群集を動かすことが出来るということ。」を独裁者は知っています。
現代は第二次世界大戦の頃よりインターネットの発展により世界は狭くなりました。
それはグローバリズムの発展でもあるけれど、その先にはグローバリズムの反対が待っていて、更にその先には独裁者が操作しやすく破滅の未来が待ってるのかも。
と、そんなことをこの作品は言っているのかもしれません。ちなみにこの映画、歴史をほんの少し知っていなければ全くつまらない映画にもなります。私は簡単な歴史本を前に読んでいたので楽しむことが出来ました。しかし、歴史には興味がないんだけれどほんの少しヒトラーは知ってる。そんな適度の人とこの映画を一緒に見たんですが、途中で居眠りをしていました。
ドイツ人にとっては一般教養で知っているのだろうけど、日本から見るとドイツは他国ですし、興味がないと知ることもないんでしょう。
歴史とか政治に少しでも興味があるとこの映画ものすごくおススメです。
スポンサーリンク