特殊なiPS細胞で重い目の病気治療 患者を募集へ
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拒絶反応を起こしにくい特殊なiPS細胞を使って、重い目の病気の患者を治療する「他家移植」と呼ばれるタイプの世界初の臨床研究を進める理化学研究所などのグループが6日に会見し、今後、5人を目標に患者の募集を始めることを明らかにしました。
6日の会見には「他家移植」の臨床研究を共同で進める理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーと神戸市立医療センター中央市民病院の栗本康夫眼科部長らが出席しました。
この研究は京都大学の山中伸弥教授のグループが作った他人に移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊なiPS細胞を使って「加齢黄斑変性」という重い目の病気の網膜の組織を再生しようというもので、今月2日、厚生労働省が実施を了承しました。
会見で高橋プロジェクトリーダーは「将来の治療の形がどうなるかが決まる重要な研究で、短い期間で実施するため、気持ちを引き締めていきたい」と述べ意気込みを語りました。
また移植手術を担当する中央市民病院の栗本部長は、「今回は、実用化に向けた大きなステップなので身が引き締まる思いだ」と話しました。
グループでは今後、5人を目標に患者の募集を始めるということで、拒絶反応を起こしにくい他人のiPS細胞を使って重い目の病気を治す世界初の手術は、早ければことし前半にも行われる見通しです。
iPS細胞をめぐっては、3年前に患者本人から作製したiPS細胞を使った「自家移植」と呼ばれるタイプの手術が行われましたが、半年以上の期間と数千万円に上る費用が課題になっていました。
今回の「他家移植」の手術ではコストや期間が大幅に減るとされていて、iPS細胞を使った医療の普及につながると期待されています。
この研究は京都大学の山中伸弥教授のグループが作った他人に移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊なiPS細胞を使って「加齢黄斑変性」という重い目の病気の網膜の組織を再生しようというもので、今月2日、厚生労働省が実施を了承しました。
会見で高橋プロジェクトリーダーは「将来の治療の形がどうなるかが決まる重要な研究で、短い期間で実施するため、気持ちを引き締めていきたい」と述べ意気込みを語りました。
また移植手術を担当する中央市民病院の栗本部長は、「今回は、実用化に向けた大きなステップなので身が引き締まる思いだ」と話しました。
グループでは今後、5人を目標に患者の募集を始めるということで、拒絶反応を起こしにくい他人のiPS細胞を使って重い目の病気を治す世界初の手術は、早ければことし前半にも行われる見通しです。
iPS細胞をめぐっては、3年前に患者本人から作製したiPS細胞を使った「自家移植」と呼ばれるタイプの手術が行われましたが、半年以上の期間と数千万円に上る費用が課題になっていました。
今回の「他家移植」の手術ではコストや期間が大幅に減るとされていて、iPS細胞を使った医療の普及につながると期待されています。