「こうのとり」 宇宙ごみ除去実験失敗 燃え尽きる
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先月28日に国際宇宙ステーションを離れ、宇宙ごみを取り除くための実験に臨んでいた日本の宇宙輸送船、「こうのとり」6号機は、最も重要な宇宙空間への金属製のワイヤーの打ち出しができないまま、実験の期限を迎え、実験は失敗しました。「こうのとり」は、すべての予定を終えて、日本時間の6日未明、大気圏に突入し燃え尽きました。
去年12月に打ち上げられ、国際宇宙ステーションに物資を届けた日本の宇宙輸送船「こうのとり」6号機は、日本時間の先月28日に国際宇宙ステーションを離れ、深刻化する「宇宙ごみ」を取り除くために開発中の新しい技術の実験に臨みました。
今回の実験は、金属製のワイヤーを700メートル伸ばしたうえで電流を流すというもので、地球の磁場と影響し合うことで進行方向とは逆方向のブレーキをかけるような力を得ることを目指しました。
しかし、「こうのとり」6号機では、実験で最も重要な宇宙空間へのワイヤーの打ち出しができず、実験は中断していました。
JAXAによりますと、その後、「こうのとり」では再挑戦を試みていましたが、結局、ワイヤーの打ち出しができないまま、実験の期限の5日を迎え、実験は失敗したということです。
JAXAでは、ワイヤーを宇宙ごみに取り付けることで大気圏に落下させ燃やすという世界初の技術を、2020年代半ばまでに実用化したいとしていますが、今回の失敗で開発計画に遅れが出る可能性もあります。
JAXAによりますと、「こうのとり」は、これで、すべての予定を終え、日本時間の6日午前0時すぎに、大気圏に突入して燃え尽きたということです。
今回の実験は、金属製のワイヤーを700メートル伸ばしたうえで電流を流すというもので、地球の磁場と影響し合うことで進行方向とは逆方向のブレーキをかけるような力を得ることを目指しました。
しかし、「こうのとり」6号機では、実験で最も重要な宇宙空間へのワイヤーの打ち出しができず、実験は中断していました。
JAXAによりますと、その後、「こうのとり」では再挑戦を試みていましたが、結局、ワイヤーの打ち出しができないまま、実験の期限の5日を迎え、実験は失敗したということです。
JAXAでは、ワイヤーを宇宙ごみに取り付けることで大気圏に落下させ燃やすという世界初の技術を、2020年代半ばまでに実用化したいとしていますが、今回の失敗で開発計画に遅れが出る可能性もあります。
JAXAによりますと、「こうのとり」は、これで、すべての予定を終え、日本時間の6日午前0時すぎに、大気圏に突入して燃え尽きたということです。
実験の責任者 “ボルトを切り離す際にトラブルか”
「こうのとり」6号機が大気圏に突入して燃え尽き、すべての日程を終えたことを受けて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は6日午前、茨城県の筑波宇宙センターで記者会見を開きました。
この中で、宇宙ごみを取り除くための新しい技術の実験の責任者を務めたJAXAの井上浩一チーム長は、「今回の実験を達成できなかったことは残念に思っている。原因を調べ問題を克服して、次に進むことができるよう引き続き努力したい」と述べました。
また、「宇宙ごみの問題は差し迫った課題で、世界中が取り組んでいるが、まだ、どこも目立った進歩が見られていない。引き続き、世界に先駆けて宇宙ごみの問題を解決できる技術を実現できるよう取り組んでいきたい」と述べました。
井上チーム長によりますと、先月28日にワイヤーを打ち出すために4本のボルトを切断する信号を送った際、このうち1本について、切断したことを示す信号がやや遅れて返ってきたということで、ボルトを切り離す際に何らかのトラブルが起きた可能性があると見て、引き続き詳しく調べているということです。
この中で、宇宙ごみを取り除くための新しい技術の実験の責任者を務めたJAXAの井上浩一チーム長は、「今回の実験を達成できなかったことは残念に思っている。原因を調べ問題を克服して、次に進むことができるよう引き続き努力したい」と述べました。
また、「宇宙ごみの問題は差し迫った課題で、世界中が取り組んでいるが、まだ、どこも目立った進歩が見られていない。引き続き、世界に先駆けて宇宙ごみの問題を解決できる技術を実現できるよう取り組んでいきたい」と述べました。
井上チーム長によりますと、先月28日にワイヤーを打ち出すために4本のボルトを切断する信号を送った際、このうち1本について、切断したことを示す信号がやや遅れて返ってきたということで、ボルトを切り離す際に何らかのトラブルが起きた可能性があると見て、引き続き詳しく調べているということです。