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落合陽一はいかにして“魔法使い”になったのか? 父・落合信彦の影響で読んだニーチェが「人生観を決めた」

[2017年02月06日]

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筑波大学「未来教室」で講義をする落合陽一氏

『週刊プレイボーイ』で短期集中連載中、“現代の魔法使い”落合陽一の「未来教室」。最先端の異才が集う最強講義を独占公開!

「筑波大学未来教室」の最終回は、これまでホスト役を務めていた“現代の魔法使い”落合陽一自身がゲストスピーカーとなり、これまでのキャリアを語る。

学界やメディアアートの世界にとどまらず、バラエティ番組に出演して“極度のグミ好き”が注目されるなど、広く知名度を得ている落合博士。だが、異彩を放つキャラクターに比べると、本業である研究・アート領域の活動内容や、彼自身が「デジタルネイチャー」と呼ぶ独特の未来ビジョンはテレビの尺に収めることが難しく、まだ一般にはあまり知られていない。

人格形成期から人生の転機、そしてちょっと過激な育児観まで語る今回の講義は、本人いわく“超レア”。まさに「落合陽一入門」だ。

* * *

落合 こんにちは、1987年産の落合陽一です。子供の頃の趣味は工作と実験と、あとピアノでした。初めてのパソコンは小学2、3年生のとき、あんまりよくわかってないじいちゃんに必要性を力説して買ってもらいました。今のiPhoneより処理速度が遅いやつが、当時は一台40万円くらいしたんです。

僕はこのウインドウズ95の上で、3DCGを描いたり動かすのがすっごい好きで。ムービーキャラクターを動かしたりして、ずっとカチャカチャ遊んでる8歳児でした。「砂場で泥んこ遊びするのに比べて、CGってめっちゃ簡単に動くなあ」というところから始まって、現実にある物体がどうやったら動くのか、どうやったらCGのように動かせるのかを気にするようになって、いろいろなものをいじくってましたね。

子供の頃のこうした興味は、後に彼の専門分野となるコンピューテーショナル・フィールド(「計算機ホログラムによる人用インターフェースのための物理場」を彼はそう呼ぶ)につながっているようだ。例えば代表作のひとつである『ピクシーダスト』では無数のビーズが、『フェアリーライツ』ではプラズマが、それこそCGのように、計算通りに三次元空間を動き回るのだ。

超音波を集約させてビーズや水滴を空中配置する『ピクシーダスト』(中央の白い十字がビーズ)

超音波を集約させてビーズや水滴を空中配置する『ピクシーダスト』(中央の白い十字がビーズ)

落合 僕の父(作家・落合信彦氏)は子供相手に「(ドイツの哲学者フリードリヒ・)ニーチェを読んでないヤツとは話ができねえな」とか言うような人で、その影響もあって本はよく読みました。で、19歳のときにはニーチェと(イギリスの哲学者)バートランド・ラッセルが大好きで、読みすぎて、ちょっとおかしくなっちゃった。「この世界にはホントに何も意味なんかないんだな。何をしても無駄じゃないか」と思いながら、心療内科に通ったりしていました。


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