日本のSteam売上比率は僅か1%
Steamにおける日本の存在感は微々たるもののようだ。
2015年に開催された”BitSummit 2015″にて、Valveは日本のユーザーと開発者の双方がSteamにとって重要な存在であると語っていたが、世界と相対的に見るとそうでもないようだ。
あるいはイベントが日本の京都で行われたものであったためのリップサービスだったのかもしれない。そう捉えるのは卑屈に過ぎるだろうか。
Steamが提供するAPIを用いて統計データを収集しているSteamSpyからのデータによれば、2016年に行われたSteamウィンターセールにおける日本からの売り上げは全体の1%であったという。
フィリピンの4分の1
グラフはGamesutraに掲載されたもので、アメリカが35%、中国が17%と続き、日本はロシアと並んで1%であることが分かる。この数字は売り上げ順位10位であることを意味している。
古いアジア観から失礼を承知で言えば、日本の購買力がフィリピンの25%しかないという事実は衝撃的だ。
Steamウィンターセール売上:
- アメリカ:35%
- 中国:17%
- イギリス:8%
- カナダ:7%
- フランス:6%
- ドイツ:6%
- フィリピン:4%
- オーストラリア:2%
- ロシア:1%
- 日本:1%
- その他:13%
海外デベロッパが日本を考慮するメリットは薄い
海外ゲーム開発者のRyan Sumoが投稿したコラムでは「今後のインディーゲームは中国をターゲットとするべき」との主張がなされており、そこに売り上げ1%の日本を推奨する声は無い。
市場規模から言って英語以外の言語へ対応する優先度は、世界2位の規模を持つ中国語が最もパフォーマンスに優れるためだ。
記事執筆時点でSteamSpyを確認すると、一人当たりのゲーム所有数平均は日本は26位(27.95本)。2週間当たりのゲームプレイ時間は14位(28.19時間)となっている。
Steam統計データから見る使用言語比率では、2015年7月時点で日本語ユーザーは0.98%であったが、2017年2月時点では0.97%と微減している。日々良好な成長率を記録するSteamにあって、相対的な人数比が押されているようだ。
それでも希望的な観測を見出すならば、国別のユーザー数で日本は上位15位圏外で紛れもないマイノリティだが、それでも売り上げ順位10位にランクインしていることだろうか。
「日本では売れない」の重み
日本のPCゲーマーの間では、よく日本は蔑ろにされがちだと不満の声が上がっているが、その理由として日本ファルコムが語ったように「単純に売れないから」、という状況はこの数字を変えていかなければなかなか改善されにくいのかもしれない。
かつての日本ゲーム産業を支えた日本ファルコムが発した痛烈な言葉に対して、我々日本のPCゲーマーはValveの言葉を心の支えにしてきた節がある。
今回垣間見えた数字の現実は残酷だが、日本のPCゲーマーは悔しさをバネに、これからもSteamの売上に貢献し地位の向上を願わなければならないのかもしれない。今こそ立てよPCゲーマー。