昨日はあることがきっかけで、都内にて行われた就活イベントにお邪魔してきました。
ぼくも去年はこういったイベントによく参加していたので、なんだか少し懐かしい。
やっぱりこの時期に動いている大学3年生は決して意識高い「系」ではなく、本当に意識の高い人ばかり。
イベントに参加するのは初めてだという人も多く、「服装自由」にも関わらずスーツ姿の学生がほとんどでした。
就活をするなら黒髪短髪で、慣れないスーツを着なければいけない。
こんなルールができたのはいつからだったんだろう?
なんてことを思いながら、ぼくはぼくが就活生だった頃の写真を見返したとき、改めて思いました。
就活における黒髪短髪黒スーツの重装備は個性を殺す。
こんな姿で「自分の強み」をアピールしろと言われたところで、ぼくには絶対無理なことだったな、と。
「強み」や「自信」は過去の経験に依存する
就活においては、どんな企業も面接で「あなたの強みは何ですか?」「1分間で自己PRをしてください」
こういった質問をして、学生の強みや自信を持っているポイントを探ります。
強みや自信って、その人の過去における経験に依存しますよね。
過去を振り返って「自分はどんなときに力を発揮するか?」「どんなことが得意だったのか?」
それを掘り起こす作業、いわゆる自己分析を経て初めて明確になるものですから。
当然、今まで自分がしてきたことも興味・・・つまり好きなことに依存するんです。
だって、興味がないことなんて誰もやりたくないじゃないですか。
自分が興味を持って経験してきたことの中から、
「こんなときに力を発揮できた」「これをするのが得意だった」
そう思えたことを、企業ウケするような形にまとめて個性をアピールするものです。
ぼくの「自信」はファッションに依存する
これが「前から〇〇に興味があって、××でインターンをしていました。そこで学んだ△△のスキルが強みで・・・」
なんて言えたら最強ですよね。実際、早々に内定を手に入れる学生にはそんな人が多かったのも事実です。
じゃあ、ぼくの強みや自信は何だったのか?
いくつか候補は挙がったものの、最初に浮かんだのはやっぱり大好きなファッションを楽しんでいるときのぼくでした。
強みは「どんなときに力を発揮するか?」というその人の特徴です。これならぼくも人事にアピールできた。
しかし問題は、そんな強みを堂々とアピールするための「自信」がないことでした。
強みを裏付ける自信。ぼくが胸を張って話すために必要な武器だって、やっぱり大好きなファッションだったんです。
「個性をアピールしろ」と言いながら、個性を奪っている矛盾
自信のもとになる経験があれば、それを裏付けに堂々と強みをアピールすることができますよね。
じゃあ、ぼくの自信になり得るものって何なのか?
それは言わずもがな、ファッションでした。
ファッションを楽しんでいるとき、大好きな洋服を身にまとっているときに、それらがぼくに自信を与えてくれるんです。
先ほどから何度も繰り返していますが、強みや自信はそれぞれが持つ過去の経験の上にしか成り立たないもの。
ファッションが好きで突き詰めてきたぼくは、就活におけるスーツのドレスコードに「自信」を奪われたも当然でした。
ぼくにとってのファッションは、個性を表現するためのツール
この写真に写っているのは両方とも、同じ人間であり同じぼくです。
スーツを着ているときと、大好きな服を着ているときにおける雰囲気の違いがこれ。
・・・なんだか笑っちゃいますよね。
ぼくにとってのファッションは、女の子にモテるためのツールではありません。
誰かに「おしゃれ」と言われるためのツールでもありませんでした。
ぼくにとってのファッションは、個性を表現するためのツールです。
その日の気分や「好き」にあわせて、ありのままの自分を表現するためのツール。
お気に入りの服を着ている日には何でも上手くいく気がするし、気分だって確実に上がります。
他の人と同じように、自分の興味に基づいて経験を重ね、強みや自信を手に入れた。
そんな自信のもとになる経験が具体的な何かなら、それを武器に就活だって乗り切れるでしょう。
けれど、ぼくが手に入れた自信はその類のものではなかった。
経験に基づいて磨いた感性を使って、自分の個性をファッションで表現するというスキルだったんです。
これはもはや、相手側に服装を縛られてスーツを着ている状況では機能しません。
そんな場所でぼくは個性を表現できる訳がなく、自分に自信を持って強みをアピールすることはできませんでした。
ファッションは人を変える力を持っている
スーツを着て就活していた頃の、とんでもなくパッとしない自分の写真を見て再認識しました。
大げさではなく、ファッションは人を大きく変える力を持っていると。
スーツを着ているときのモブキャラなぼくも、お気に入りの服を身にまとえば簡単に印象が変わります。
スーツを着ているときのぼくと、お気に入りの服を着ているときのぼくって別人みたいだと思うんですよ。
見た目や雰囲気だってまるで変わるし、みなぎってくる自信だって違う。
自分に自信を持っていれば、最終的には人生だって大きく変わっていくんですよ。
ぼくは大好きなファッションに触れているときにだけ、自信を手にします。
そんな自信がぼくに行動を促して、結果的にぼくという人間を大きく変えていく。
例えば、人生で初めてヒッチハイクをしたときもそうだったな。
あの日はお気に入りの洋服を着ていたから、なんだか自信にみなぎっていたんです。
それが根拠になって勇気を振り絞ることができたからこそ、ぼくは名古屋まで行くことができました。
こういった原動力を与えてくれるファッションって、大げさではなく人を変える力を持っているんです。
もちろん、誰もがファッションによって自信を手にするとは限りません。
ただ、ぼくの場合は確実にファッションがそれを与えてくれたし、人生すらいい方向に導いてくれた。
「自分が何を根拠に自信を発揮できるのかわからない」
まだこの悩みを抱えている人は、今日から少しだけ、着る服にこだわってみるといいですよ。
もしかしたらあなたに自信を与えてくれるのは、ファッションかもしれません。
そして、ファッションによって自信を手にした人が活躍するチャンスを、スーツのドレスコードで奪わないでほしい。
就活における黒髪短髪黒スーツの重装備は個性を殺す。こんな時代が早く終わることを、ぼくは心の底から祈っています。