トリマーテーブルは、DIYにハマってくると欲しくなる大工道具です。しかし市販のテーブルは高価なのでとても手が出ません。
トリマーは治具を駆使すれば同等の仕上がりになりますが、DIY製作の効率化と正確さを考えてトリマーテーブルを自作する事にしました。今回製作するテーブルは、大きさ600×350mmの脚なし基本作業タイプです。
◆ 本日の目次 ◆
材料
- シナベニア(9mm厚):600×450mm…2枚
- ベニア合板(12mm厚):600×450mm…2枚
- SPF2×2材:900mm…1本
- ヒノキ棒:15×10×600mm…1本
- コーススレッド(スリムタイプ):16mm、32mm
- ステンレス直尺:2枚
※シナベニアとベニア合板は、曲がりや反りの無い部材を選んで下さい。
道具
- 丸ノコ
- トリマー
- ジグソー
- グラインダー
- ドライバードリル
- インパクトドライバー
- 木工用ボアビット30mm
- 5mmドリル 皿取錐(さらとりきり)
- 差し金、メジャー
- 接着剤:木工用ボンド、ボンドG17
- クランプ各種
- カンナ(細部の寸法微調整で使います。)
- 金ヤスリ
- ノミ各種
- サンドペーパー#240
- ロウソク
図面の作成
今回はテーブルの製作なので、寸法の精度が必要になります。図面上である程度使用する場面を考えながら検討します。
使っているCADソフトは、フリーソフトの「jw-cad」です。フリーソフトですが、高機能なCADソフトです。
DIYレシピ
トリマーテーブル本体は、シナベニア9mm厚(上)とベニア合板12mm厚(下)を組合せて製作します。
テーブル(上部)の製作
まずは、シナベニアの縦寸法を350mm幅にカットします。
自作丸ノコガイドを使って真っ直ぐカットします。
トリマー取付位置は作業スペースを確保するため、シナベニアの中心から少し後ろにします。前から50mm下がった所の対角線上にトリマーを取り付けます。
トリマービット用の穴は「木工用ボアビット30mm」を使い、一気に開けます。
木工用ボアビットは六角タイプなので、インパクトドライバーに装着して使います。
真っ直ぐに掘り込んで行きます。結構、抵抗なくスムーズに掘れます。
30mmの穴が開きました。捨て板を下に敷く事を忘れずに!
テーブル(下部)の製作
ベニア合板から350×250mmを2枚、100×70mmを1枚、100×130mmを1枚切り出します。
上記の画像を参考に、トリマーテーブル上部の部材(シナベニア9mm厚)に、ベニア合板300×250mmを木工用ボンドで接着しクランプで圧着します。
テーブル上部の部材に正確に重なるよう注意しましょう。
その他のベニア合板もクランプで圧着したら、コーススレッド16mmで固定していきます。
テーブル裏の製作
トリマーテーブルはクランプで固定して使用します。そのためには立ち上がりが欲しいので、テーブルの裏に脚を付けます。
脚はSPF2×2材(900mm)を使用し、そこから600mmを1本、150mmを2本切り出します。
木工用ボンドで接着し、クランプで固定します。位置がズレないよう確実に圧着させます。
さらにテーブル自体の強度をアップさせるため、脚同士をベニア合板で固定していきます。
もう1枚のベニア合板(600×450mm)から、350×150mmを2枚切り出します。
それらを同じくボンドとクランプで圧着したら、コーススレッド32mmで固定します。
このとき、ビス頭が出ないように皿取錐(さらとりきり)を使って皿取り加工を行い、固定します。
※別作品の画像ですが、皿取り加工を行うと下記のような状態になります。
トリマー取付部分の製作
トリマーのベースプレートを本体から外し、穴の位置に印を付けます。
その印の部分に、5mmのドリルでビス用の穴を開けます。
インパクトドライバーに皿取錐(さらとりきり)を取り付け、皿取り加工を行います。(こちらもビス頭が飛び出ないように処理を行います。)
皿取り加工が完了しました。ビス頭がしっかり収まるか、ビスを入れて確認をしましょう。
トリマーテーブル本体の大まかな製作が完了しました。
直尺の取り付け&レール加工
ガイド位置の目安となる直尺(ちょくしゃく)埋め込み用と、ガイドレール用の溝掘りを行います。
直尺の加工&墨付け
まず、直尺の長さを決めます。今回は300mmの直尺のうち250mmまでを使いたいと思います。
グラインダーを使って、250mmのラインで直尺をカットします。
カットが完了しました。直尺のカット面をヤスリで整えます。
今回、左右2ヶ所に直尺を取り付けるため、寸法が同じになるよう直尺を置いて墨付けをします。
レールの墨付け
次にレールの墨付けを行います。トリマーテーブルの両端から150mmの位置にレールラインを引きます。そのラインから15mm幅にラインを引き、レールの墨付けが完了です。
続いては、墨付けした部分をトリマーで溝掘りしていきます。トリマービットのビット出幅は直尺用は1mm、レールは10mmに調整します。
まずはレール部分から溝掘りを始めます。レール溝ラインから40mmの所に、トリマー用のガイドフェンスを設置します。
溝掘りは1回で行わず、2本の溝を1つに合体させて仕上げていきます。
曲がりのない製材(or端材)をガイドフェンスとして使用して下さい。
レールの左側の切削が完了しました。右側も同様にガイドフェンスを設置して溝掘りをします。
レールと同様に、直尺用も深さ1mmの溝を掘ります。トリマーを使用すると角が丸くなるので、ノミを使い直角に掘ります。
サンドペーパー#240で角を整え、レール溝と直尺用の溝加工が完了しました。
ボンドG17で直尺を貼り付けます。
トリマーガイドの製作
トリマーガイド本体は、もう1枚のシナベニア(9mm厚)を長さ520mmで、幅100mm、90mm、110mmの3種類にカットして製作します。
幅100mmと90mmは厚みを増すために使います。(12mm厚以上であれば1枚板でも大丈夫です。)
幅100mmと90mmを木工用ボンドで貼り付けます。
そして、クランプでしっかりと圧着します。乾燥したら、コーススレッド16mmで8ヶ所を固定します。
ガイドの支え材として、70×70mm(シナベニア合板9mm厚)を4枚用意します。
さらに、ガイドにトリマービット用の切り欠き40×40mmを墨付けます。
墨付けの角を5mmドリルで穴あけします。
そして、ジグソーで墨線に沿ってカットしていきます。
カットが完了したら、サンドペーパーやヤスリを使って切断面を整えます。
幅110mmのシナベニア合板上に、垂直になるよう2枚重ねにした板と支え材を接着します。直角を確認しながら固定しましょう。
ガイド本体にレール用のヒノキ材(15×10×200mm…2本)を接着します。
ヒノキ材をレール溝に入れ、木工用ボンドを付けガイド本体を乗せて接着すると作業がしやすいです。
木工用ボンドが乾燥する前に、直角や寸法を確認し微調整します。
レール溝にロウソクを塗り、滑りを良くします。
完成
トリマーテーブルが完成しました!結構工程が多かったですが、基本性能のみのシンプルなテーブルが出来上がりました。
ガイド本体の裏側ショットはこんな感じです↓
動作テスト
完成したトリマーテーブルをテストします。作業台のウマにクランプでしっかり固定します。
トリマーのベースプレートを取り外し、トリマーテーブルにM4 15mm皿ビスで取り付けます。
裏側から見るとこんな装着状態です。
直尺の目盛りを目安にガイドの位置を調整します。念のため、差し金で直角と寸法を確認します。位置が決まったらクランプでガイドを固定します。
スイッチを入れて切削スタート!!
ストレスなくトリマー加工ができました。
ガイドの裏側は切削カスが…。(集塵機能を追加したいですね。)
応用編
その他製材をストッパーとして固定すると、切削幅を固定することもできます。
また、部材押さえを付ける事で部材の浮きを防止する事も出来ます。
製作を終えて
トリマーテーブルを製作するとき重要なのは、精度を可能な限り高めて、正確な寸法を大切にする事です。特に「直角と平行」に重点を置きましょう。微調整や確認を何度も行いながら行うため製作時間は掛かりますが、完成したトリマーテーブルは今後のDIYにおいて大活躍する道具になることは間違いありません。
今後はさらに機能を加えて、高機能トリマーテーブルの改造と改良もしていきたいと思います。次回もお楽しみに!
おすすめ商品
リョービ製のトリマーは、基本性能がしっかりしています。
15mm以上の穴加工に便利な5本セットです。
皿取錐(さらとりきり)は、下穴と皿取りやダボ穴加工ができる便利工具です。
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