地方金融機関で拡大するFinTech--IT支出額は3年で3倍に

飯田樹 2017年02月03日 07時00分

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 IDC Japanは2月1日、2016〜2020年の国内金融IT市場の予測を発表した。2017年は市場規模で2兆517億円、前年比成長率は1.1%増とし、FinTech関連でのIT支出規模は、2017年から2020年にかけて110億円から338億円に成長すると予測している。

2020年までの年間平均成長率も1.1%


IDC Japan ITスペンディング リサーチマネージャー 市村仁氏

 同社は、2015年〜2020年での国内金融IT市場におけるIT支出規模のCAGR(年平均成長率)は1.1%であると予測している。促進要因には、大手金融機関でのシステム刷新など「大型案件の継続」、2020年に向けた、海外カード対応やセキュリティ強化などの「インバウンド対応」、そして「ITの戦略的活用」がある。一方、阻害要因には、「マイナス金利」「地域経済の停滞」「海外展開の加速」があるという。

 前年度比の成長率としては、2016年はプラス成長を維持するも、マイナス金利の影響もあり、小幅の成長率となりそうということだ。2017年以降はインバウンド対応のため、IT支出は拡大を見込んでいるという。


2015年〜2020年での国内金融IT市場におけるIT支出規模のCAGR(IDC提供)

 また、「全ての産業分野に共通したIDCの予測として、2020年初頭にWindows7のサポート終了があるため、2018〜2019年に金融機関を含めた多くの企業でPCの更新があり、その反動で2020年はマイナス成長になると考えられる」(IDC Japan ITスペンディング リサーチマネージャー 市村仁氏)という。

 業態別では、カードが2.7%、ネット証券が2.5%と比較的大きな成長が見込まれている。カードは一部の大手で刷新プロジェクトが進んでいるほか、インバウンド対応のため加盟店への支援システムを強化している。ネット証券はもともとITが主流の業態だが、大手で業務系システムの入れ替えを積極的にしていることが背景にあるそうだ。

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