OGRE YOU ASSHOLE、ミツメを迎えてレコードを聴きまくる〈RYA 第24回〉のフル尺文字起こし掲載
OGRE YOU ASSHOLEが、2年振りのオリジナル・アルバム『ハンドルを放す前に』をリリースした。『homely』『100年後』『ペーパークラフト』という3部作を経ての本作はメンバーによるセルフ・プロデュース。OTOTOYではバンド初の独占ハイレゾ配信、スタジオでのサウンドをそのままお届けする。本作のリリースを記念し、メンバーが好きなレコードをかけまくる動画番組〈RECORD YOU ASSHOLE〉にミツメを迎えた行った11月24日放送分を記事にて掲載。これを元にレコードを購入して聴き込むもよし、『ハンドルを放す前に』のヒントを探すもよし、活用していただけたら幸いだ。
フル・アルバムを独占ハイレゾ配信中
OGRE YOU ASSHOLE / ハンドルを放す前に(24bit/48kHz)
【Track List】
1. ハンドルを放つ前に
2. かんたんな自由
3. なくした
4. あの気分でもう一度
5. 頭の体操
6. 寝つけない
7. はじまりの感じ
8. ムードに
9. 移住計画
10. もしあったなら
【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV / AAC
【配信価格】
単曲 300円(税込) / アルバム 2,500円(税込)
1曲目 清水セレクト UB40 / Burden Of Shame
UB40「Burden Of Shame」
清水 : OGRE YOU ASSHOLEのメンバーがゲストと一緒にレコードを聴きまくる番組RECORD YOU ASSHOLE、第24回目の放送がスタートしました。こんばんは。
一同 : こんばんは。
清水 : 今回のゲストはミツメのお2人です。
ミツメ : よろしくお願いします。
川辺 : ヴォーカル、ギターの川辺です。
須田 : ドラムの須田です。
出戸 : 出戸です。
清水 : 全員喋るのが得意ではないという話をしていましたけど、得意じゃないんですか?
川辺 : 少々。
一同 : 少々(笑)。
| 左から、須田、川辺、出戸、清水 |
清水 : では全員少々得意じゃないってことで(笑)。1曲目は僕清水セレクトでUB40の『Burden Of Shame』っていうファーストのアルバムに入っているA面の曲ですけれども、制作は… ’80年って書いてる?
出戸 : (ジャケを見て)’80年。
清水 : だよね、このあとUB40はだんだん派手で陽気な感じになっていくんですけど、このファーストは暗ーい感じがしてて良いんですよ。
出戸 : メンバーは白人ですか?
清水 : 白人と、黒人の混成ですね…。あんま詳しく聞かないでください(笑)。
一同 : (笑)。
清水 : UB40の1stは前から好きなんですけど、これは1980年作っていうこともあって、機材がそれ以降のものと違ってて、聴きやすいっていう気がしますね。
出戸 : これがファースト?
清水 : ファースト。12インチ・シングル付きの限定盤もあります。まあどっちにしてもレコード屋で安く売ってて、あれば1000円以下で買えるかな。
出戸 : かっこいいですね。
清水 : かっこいいっすかね(笑)? (ミツメの2人に)この辺聴きますか?
須田 : そうですね、再発物とかでレゲエ物聴いたりしますけど、網羅しているってわけではないから…。
一同 : (笑)。
清水 : ポスト・パンク時代のものだから、ムードとしては完全にそっちが入ってて。
須田 : そうなんですね、かっこよく混ざってる。
清水 : ね、なんかハイブリッドな感じがして、ツルっとしてるっていうか、汗臭くないんですよね。
川辺 : コテコテのダブとかとは、ちょっと違う良さがありますよね。
清水 : 出戸くんこの辺聴きます?
出戸 : … いや全然聴かないですね。
清水 : あら!? そう。
川辺 : (笑)。
出戸 : レゲエでも、ここまでレゲエだと僕はもうダメなんですよ。
清水 : ああ、これくらいで? じゃあジャマイカモノとかは聴けない感じですか?
出戸 : 本場のはまた聴くんですけど、ポスト・パンクかレゲエってのは僕はあんま好きじゃないです。
清水 : あ、そうなんだ。
出戸 : 残念ながら。
清水 : 気が合いませんな(笑)。
一同 : (笑)。
清水 : でも、モーリッツォ(Moritz Von Oswald)とかとかまで行くと…?
出戸 : モーリッツォまで行くといいっすけど。あとスペシャルズとかは好きな曲もあるけど。アッパーな曲はあんまり。
清水 : ああ、暗い曲ね、あの…。
出戸 : 「ゴーストタウン」、あれとかは好きなんですよ。
清水 : 怪しいもんね。(ミツメの2人に)モーリッツォとかは聴きますか? Rhythm & Soundとか。
川辺 : 1番新しいやつはあのタオルみたいなやつですよね?
清水 : そうそう。
川辺 : 聴きます、好きです。
清水 : レゲエではないけど、ダブというかミニマル・ダブみたいな感じですよね。
川辺 : チャっていうのが入ってないですもんね。
清水 : そうですね、モワモワモワっていってるだけみたいな。
川辺 : そうですね、僕も裏でギターが入ってるみたいなのはあんま聴かないですね。
出戸 : モロみたいな?
川辺 : モロみたいな。
清水 : … 2人は気が合いますな(笑)。
一同 : (笑)。
清水 : そろそろ次の曲行きますか、次お願いします。
2曲目 須田セレクト CFCF / Pleasure Centre
CFCF「Pleasure Centre」
清水 : では2曲目の紹介をお願いします。
須田 : カナダCFCFっていうアーティストのアルバムで、『On Vacation』っていう今年出たアルバムの「Pleasure Centre」っていう曲ですね。モントリオールで活動してて、プロデュースとかもやりながら自分で曲とかも作ってる人で、まだ多分2作目か3作目の人だと思うんですけど。
出戸 : あれ、結構前からいないですか?
須田 : マイケルシルバーって名前でも活動してて、多分のんびりやってる感じ。
出戸 : あ、ゆっくりやってる感じだからまだ2枚目くらいなのか。
須田 : そうですね。
出戸 : CFCFって2000年代半ばくらいに1枚出してるのかな?
須田 : あ、そうかもしれないですね、その頃リベンジとからへんから出してて、このアルバムはINTERNATIONAL FEELっていうレーベルから。
出戸 : 昔はもっとエレクトロっぽい感じじゃなかった?
須田 : そうですね。
出戸 : だったよね。今回なんかこれ、フュージョンっぽいね(笑)。
須田 : そうですね、生の楽器が重なってる感じとか、そういう感じありますよね。
出戸 : かなりフュージョン感あって、ベースもチョッパーとか入ってきて… 良いですね。
須田 : あ、本当ですか? なんか以前とは作風が変わって、タイトル通りの「休暇」がテーマのアルバムらしくて。実際の休暇と、イメージの中の休暇がごっちゃ混ぜになってるみたいなんですけど。これはアルバムの中でもイケイケの曲で、他はもっとレイドバックしてるようなものだったりします。
出戸 : 幾つくらいの人なんですか?
須田 : いやー全然年齢とかわからないですけど、経歴とか見て想像をすると、ちょっと僕らよりは上の人なのかなって。
出戸 : 40代くらいとか?
須田 : かなって思います。まあ勝手な妄想で、僕もあんまりちゃんと調べなかったりするので(笑)。なんとなく良いな、みたいな。
出戸 : いいですね。
清水 : (A面が終わったので1曲目に針を落としなおす)
須田 : この1曲目はちょっと和っぽいような雰囲気になってまして、面白いんです。
川辺 : ちょっとバケーション感、あるね。
清水 : 須田さんは普段はどういうのを聴いてるんですか?
須田 : メンバーと大学の音楽サークルみたいなので知り合って、そこから色んな音楽を教えてもらって聴くようになった感じで。今もメンバーから教えてもらって聴いたり、自分で調べて聴いたりで、結構趣味もコロコロ変わってます。今年買ってるレコードだと、こういうリラックスしたインストの曲だとか、あとはアンビっぽいCraig Leonの再発のやつを買ってみたりしてますね。… こういうのは聴きますか?
出戸 : これは初めて聴ききました。なんか今っぽいですね。
清水 : ミツメは大学のサークルで知り合って結成したんですか?
川辺 : そうですね、サークルはコピーバンドサークルだったんですけど。そこで4人は趣味が合うから、自分たちで曲作ってみるのも良いかもってなって。そこからずっと同じメンバーでやってます。
清水 : 結構、長い付き合い?
須田 : 18、19歳で知り合ったんで、そこから10年位の付き合いはありますね。
清水 : そっか、ミツメってもう10年もやってるのかー…。
須田 : でもバンド活動は大学の終わりくらいから始めたので、ミツメとしては7年とかかな?
出戸 : 中堅バンドって感じですね(笑)。
須田 : そうですね(笑)。もう30歳手前ですから、若手バンドではないかなって自覚はしてきています。
清水 : 出戸くんもそうだよね。
出戸 : 僕らなんて、もう大御所とか言われだしてますけど(笑)。
一同 : (笑)。
清水 : いや、大御所ではないでしょ!
出戸 : でも「中堅でもない」って言われたのはショックでしたね(笑)。誰に言われたんだっけな? インタヴューの時ライターの人に言われて、いやいやいやと思ったけど。
清水 : 若輩者ですが、って思ってるのにね。
出戸 : 自覚がないのが恐ろしいですね。
須田 : OGREは今何年ですか?
出戸 : 正確には曖昧なんだけど、1stアルバムを出してから11年で、その前はちゃんと活動してなかったというか。いま残ってるメンバーも僕1人だし。OGRE YOU ASSHOLEって名前にしてから14年くらいたってるけど、最初の3年位は10代で、グダグダしてたというか、たまにライヴやってすぐ止まったり、メンバーがちょこちょこ変わったりで。
須田 : そんな時代もあったんですね。
清水 : 「JOY DIVISION」時代ってこと?
出戸 : そうそう、高校生の時「JOY DIVISION」ってバンドやってて。
須田 : すごいですね(笑)。名前をそのまんま使うっていう(笑)。
出戸 : 僕、元・JOY DIVISIONなんですよ(笑)。
須田 : 元・JOY DIVISIONのメンバーの出戸さん(笑)。
出戸 : そうなんです(笑)。
清水 : OGRE YOU ASSHOLEの前身バンドがJOY DIVISIONって… つまりNew Orderと一緒ってことか(笑)。
出戸 : そういうことになりますね(笑)。
清水 : (笑)。曲行きますか。次は出戸くん、お願いします。
3曲目 出戸セレクト J.J.CALE / Crying
Crying「J.J. Cale」
清水 : これは3曲目で出戸君セレクトで、
出戸 : J.J.CALEの「Crying」って曲ですね。最近これ良く聴いてて。実家の倉庫にレコードが追いやられてるのを何百枚も救出して、ジャケットを見ていらないのは省いていって、残りを1枚1枚聴いてるんですが、それのうちの1枚です。
清水 : これ、実家にあったんだ
出戸 : 家にあって、だからこんなにボロボロで。
須田 : (ジャケを見て)すごい裂けてますもんね(笑)。
出戸 : もうね、カビだらけ。ひどいよ(笑)。ひどい扱いを受けていたのを救出して盤も拭いて。コレも一応レゲエですけど、清水さんがかけたやつとちょっと違うでしょ?
清水 : 違う、違うね。
出戸 : こういう感じだったら聴けるんですよ。この人も本当のレゲエっていうよりも白人のブルースとかの人なんだよね。コカインって曲あるでしょクラプトンの。あれこの人の曲なんだよね。
須田 : クラプトンがこの人を好きなんだ。
出戸 : そう、クラプトンがこの人を好きで、この人の曲をいくつもカバーしてるんで、ブルース好きの人は結構好きなんじゃないかな。自分にとってはあんまりよくない曲もあるけど、要所要所が良くて。あとこのドラムの質感みたいなのも結構好きなんですよね。なんかこう…あんまり弾けてないというか。
清水 : そうだね、デットというかこう… なんか変わってるよね。
出戸 : うん、変わってる。
清水 : ほかのアルバムだとリズムがループしてる曲もあったよね。ちょっとCANっぽい感じというか。
出戸 : そう、どことなくCANっぽい感じもあるんですよね。
川辺 : (レコードを聴きながら)曲によって本当に雰囲気が違いますね。
須田 : 何年くらいのアルバムなんですか?
出戸 : これは’74年にリリースされたアルバムですね。3枚目のアルバムかな? J.J.CALEの初期のアルバムはみんな良いですね。5枚目くらいまでは結構どれも良いっすよ。
清水 : すごい抑制された感じの音の曲とかあるけど、なんでああしたんだろうね。
出戸 : どうなんですかね、この人自体もレコーディング・エンジニアとかやってるみたいな話は聞いたことあるけど。
清水 : じゃあ次、行きますか。
4曲目 川辺セレクト Benjamin S / Si Ateng
Apoll / Benjamin S.
清水 : 4曲目はミツメの川辺さんセレクトで。
川辺 : はいこれはBenjamin S、でも表には“Bunjamin”みたいに書いてあって、
一同 : (笑)。
出戸 : 確かに! 表と裏とでスペルが違う(笑)。
川辺 : ミツメでインドネシアにライヴしに行ったんですよ。(須田に)2013年?
須田 : そんぐらい、まあ3年前くらい。
川辺 : そのときに向こうで案内してくれる人いて、その人がレコードは古道具屋にあるって教えてくれたんですよ。
出戸 : リサイクルショップ的なところ?
川辺 : そうそう、そこに連れて回ってくれて。これいいよ、みたいな感じで紹介してもらって買ったのがこれなんです。コメディー・スターらしくて。
出戸 : そうなんだ。
川辺 : 言葉はインドネシア人仕様のタガログ語なんですけど。この曲は親と子の歌っぽいです。親と子を虫声みたいなので表現してて。教育っぽい曲が多く入ってて、教育番組っぽい感じなのかもしれません。
清水 : なるほど(笑)。
川辺 : それでこれ’60、’70年代のものなんですけど、いわゆる辺境の音だから、ギターとかもこんな音なの!? って感じになってて。
出戸 : ね、タンバリンが異様に主張してきて…左のチャンネルはタンバリンが音量の4割位を占めている感じで(笑)。俺が左側に座ってるからもしれないけど(笑)。
清水 : 異様にデカい(笑)。
出戸 : それでハイハットとタンバリンが歪んで、全体的に妙に騒がしいみたいな。… なかなかいいっすね。普通はやらないMIXですよね、こういうの。
川辺 : 僕はいびつなMIXが好きだったりするので。結構面白いなって思って(笑)。
出戸 : FUZZギターソロとね、さらに後ろにいるハイハットとタンバリンが全部同じ帯域にブワーと集中しているのはいいですね! 狂ってますね(笑)。
一同 : (笑)。
川辺 : これ、ジャケットもAPOLLOっていう宇宙船に乗ってどっかに行ってる設定みたいで。
出戸 : (ジャケを見ながら)でもこれ、着陸しようとしてるんじゃないの?
清水 : (ロゴを指差し)ロゴは宇宙に飛んでいってる感じ?
出戸 : 宇宙船の方は大気圏に突入してる感じが…。
川辺 : でもロゴは逆方向に向かってる(笑)?
一同 : (笑)。
清水 : 無茶苦茶だな(笑)!
川辺 : 面白いな(笑)!
出戸 : 僕も台湾に行ったときにこういうレコード買いました。なんか謎なのが多いよね。思ってもいないMIXしてて、それでいて(作品として)成立してるっていう。現地のレコード買うってのは良いですね。
清水 : いやー、いいもの聴きましたね〜。
出戸 : はい、これはなかなかいいですね。
清水 : これ、欲しくなっても手に入れようがないってやつですね。
川辺 : なんか調べた感じだと、まだ日本盤とかは出てなさそうでした(笑)。
清水 : 出てないですよねー(笑)。
川辺 : このBenyamin Sは見つけたらだいたい当たりみたいですね。
清水 : 「ベンヤミン」か「ベンジャミン」かわかんないけど。
川辺 : そこは統一してほしいですね(笑)。
清水 : いいですね〜。次いきますか、次はですね、OGREの曲を流しますか。
出戸 : お互いの曲を流し合うやつね。
5曲目 OGRE YOU ASSHOLE / 寝つけない(terribly humid mix)
| ※アナログ12インチシングルのみのリリースで、ネット上で視聴可能なリンクがありませんでした。 |
清水 : OGRE YOU ASSHOLEの「寝つけない」のMIX違いといいますか、Extended Mixを流しました。
出戸 : 最後のシンセの部分が長くなってて、怖い部分が入ってるバージョンです。
川辺 : 1人で聴いてたら「あれ?」ってなるかも(笑)。針が…。
出戸 : … 大丈夫かこれ? みたいな(笑)。 最後のシンセの音は、アレンジでどうするか悩んでた時、アナログシンセを運んできてて、そのまま鍵盤を押したらあの音が流れ出して。これでいいじゃん! って話になって(笑)。
清水 : たまたま出た音だったと(笑)。
出戸 : 本当に偶然できたアレンジと言うか、初めは凶暴なギターの音にしようと思ったんだけど、こっちのほうが恐ろしいと思って。
清水 : なんか怖いですよね、お化けっぽいというか。
川辺 : 何かのエラー音のような感じもするし。
出戸 : しかしこのレコード、音が良く出来ましたね。45回転ってのもあるのかもしれないけど。
清水 : 結構広くカッティングされてて。
川辺 : すごい分離がいい感じ。
出戸 : 悪い意味でのレコードっぽくないというか、抜けが良い感じに仕上がってます。
清水 : (突然かしこまって)えーとですえね、一応言います。11月9日にOGRE YOU ASSHOLEはアルバム「ハンドルを放つ前に」をリリースしたばかりなんですけど。そのレコードはまだないので、今回は9月に発売した12インチシングルをかけました。アルバムはCDしかないですが、是非聴いてほしいですね…って、一応そういうことも言ったほうが良いでしょ?
出戸 : そうですね、どんどん言っていきましょう(笑)。
清水 : あと、レコ発ツアーが11月26日の仙台公演からスタートして、全国を回って2月のLIQUIDROOMまで続くんですけどもぜひ来て欲しいです… って感じで、いいですかねこれで?
出戸 : はい(笑)。
清水 : では、互いの曲を聴かせ合うコーナーなので、次はミツメのお二人にお願いします。
6曲目 ミツメ / 会話
清水 : 5曲目は。
川辺 : ミツメで「会話」って曲を聴いてもらいました。これ、3年前?
須田 : うん、2013年。
川辺 : 今回、ちょっと新しいアルバムのレコードを用意出来なくて
出戸 : 途中の、リズムがアウトしてるようなアバンギャルド的なギターは誰が弾いてるんですか?
川辺 : あれはギタリストの雅生くんが弾いてますね。
出戸 : へえ、ミツメがああいうことやるってのが、なんか意外でした。
川辺 : アハハハ(笑)。
清水 : うん、なんかきっちりしてるイメージが有ったので。
須田 : さっきのアポロっていうインドネシアのレコードじゃないんですけど、この曲を作ったのはインドネシア行く直前で。その時アジアっぽいのとか、辺境の音楽にハマってたというか。2013年あたりはそういうの聴いてる人が多かったり、なんかちょっとした波があった気がするんですよ。それで僕らもそういうの聴いてて、ギターの大竹くんも不規則性というか、変な感じもちょっと影響されたのかもしれないですね。
清水 : この、ジャケの裏とかも…。
須田 : これは音があがってインドネシア行ってライヴして、よっしゃーって浮かれて撮ったときの写真ですね。
清水 : なんとなくインドネシアっぽくなってますね。
一同 : (笑)。
川辺 : 2人の距離が近い! みたいな。
清水 : 確かに(笑)。
出戸 : なんか左の2人、カップルで旅行しているみたいな(笑)。
清水 : 男同士の2つのカップルで旅行している写真と思うと… なかなかやばいですね(笑)。。
須田 : それはちょっと問題のある写真のような(笑)。
清水 : ミツメってこういうバンドだっけ(笑)? ミツメのアー写で、ホテルのベットに黒のタンクトップみたいなの着て座ってるのがあったじゃないですか。僕、あれ最高だなって思ったんですけど(笑)。
須田 : それ僕ですね(笑)。去年台湾に行って撮影をしようと思ったら、大雨で駄目になったんですけど。ホテルがいいホテルだったので、じゃあホテルの中でいい写真が撮れるかもね、って写真家のトヤマタクロウと一緒に撮ったんですよ。彼はファッションにもアドバイスをくれるので、洋次郎さん袖とかGジャン切ったら良いじゃないですか! みたいな話になって(笑)。
清水 : あの写真を見てミツメを身近に感じました。これは友だちになれるかも、みたいな(笑)。
須田 : じゃあ良かったです(笑)。あれ、間違ってないかなって心配だったんですけど。
清水 : いや、合ってるかどうかはわからないけど(笑)。
一同 : (笑)。
清水 : なんかDAFみたいだったよね。
須田 : そうですね、そういう風に感じていただけたなら良かったです。気取っている写真ではあるんですけど、なんかドラムが1番前にいて、しかも袖がなくて(笑)。
出戸 : フロントマン感あるよね。
須田 : ちょうど何故か川辺が構図の関係で後ろの方で座ってて…。
清水 : 付き合い切れないよ! って感じの顔で(笑)。
須田 : そうそうそう(笑)。
清水 : (笑)。あ、そしてミツメなんか告知があればお願いします。
川辺 : 名古屋で12月17日にDEERHOOFのツアーに出ます。でOGRE YOU ASSHOLEも?
出戸 : 京都でDEERHOOFとやります。
川辺 : で、翌週が12月25日に恵比寿のLIQUIDROOMで「WWMM」ってイベントをやるので良かったら来てください。
清水 : クリスマスにやるんですね。じゃ次の曲行きましょう。
6曲目 須田セレクト 坂本龍一 / Venezia
レーベル ミディ 発売日 2015/01/21
01. ぼくのかけら 02. サルとユキとゴミのこども 03. かちゃくちゃねぇ 04. The Garden Of Poppies 05. Relâché 06. Tell'em To Me 07. Living In The Dark 08. Slat Dance 09. Venezia 10. サルの家 11. ぼくのかけら (instrumental mix master) 12. サルとユキとゴミのこども (instrumental mix master) 13. かちゃくちゃねぇ (instrumental mix master) 14. The Garden Of Poppies (instrumental mix master) 15. Relâché (instrumental mix master) 16. Tell'em To Me (instrumental mix master) 17. Living In The Dark (instrumental mix master) 18. Slat Dance (instrumental mix master) 19. Venezia (instrumental mix master) 20. サルの家 (instrumental mix master)
※ 曲名をクリックすると試聴できます。
須田 : 坂本龍一の「Venezia」って曲でした。
清水 : これは何年頃ですか?
須田 : 80年代だと思うんですけど。このアルバムは聴いたことなかったんですが、今年のはじめにミツメのライヴでニューヨーク行ったとき、クロコダイルズのヴォーカルのブランドンが一緒に遊んでくれたりして、家に泊めてくれたんですよ。英語をペラペラ喋れるわけではないので、何して遊ぶ? ってなったときに、じゃあオススメの曲をかけ合って酒飲もうよってなって。彼がこの曲知ってる? っていってかけてくれたんでが、日本に帰ってレコードを見つけたら買って送るよってなって。彼の家で聴いたのは、誰かが英語で歌っていたんですよ。で調べてみたらプロデューサーのスコット…。
須田 : レコードに書いてある、ロビン・スコット
出戸 : ロビン・スコットプロデュースって書いてあるね。
須田 : はい、それでYouTubeで探したらその人が歌ってて。
出戸 : (ジャケットの裏を見ながら)このどっちかかな?
須田 : あ! そうかもしれないですね。なんか音で覚えてたんで、調べてたらYouTubeではタイトルも違ってて「left bank」ってタイトルになってるんですけど、トラックはだいたい一緒でした。で、レコード試聴したらイントロは同じ感じだけど歌は日本語で坂本龍一さんが歌ってて。すごく失礼かもしれないんですけど、ちょっとあどけない感じがして。
出戸 : 童謡っぽい感じのね。
須田 : あまり歌い込んでない、なんだかのっぺりしてる、でもなんかこだわりがあって敢えてそういう歌い方にしてるんだろうなって感じて、すごい好きになりました。
出戸 : 英語版のはメロディーも一緒だった?
須田 : メロディーも同じような印象ですね。その英語ヴァージョンも12インチが有ったりするらしいんですけど、それも良いです。
出戸 : この顔面ドアップジャケ、自信の証拠らしいですよ。アルバムが自分の顔のアップっていうのは、本人が作品に自信があるらしいです。
清水 : たしかに自信なかったら顔アップになんてしないですよね。どうですかミツメも(笑)?
川辺 : 顔面ドアップジャケ… 笑。でも僕達4人で写ってるジャケとかありますけど…それこそOGREとかはどうなんですか?
清水 : 出戸くんもドアップジャケやってよ(笑)?
出戸 : そもそもオウガはメンバーが写ってるジャケがないよね、まだ。
川辺 : じゃあ、良いんじゃないですか?
出戸 : いやぁ…(笑)?
川辺 : 多分同じ気持ちだ(笑)?
清水 : ミツメに「停滞夜」って曲あったじゃないですか? あの曲が好きで。
出戸 : 良い曲ですよね。
清水 : このレコードとも似た質感がある感じがします。機材もそのへん使ってるのかな?
須田 : リズムマシンのサンプリングですけど、ヤオヤ(ROLAND TR-808)の音を並べてトラックを作って。生のドラムはキックとスネアでドドンパンドドンパンって1曲ずっと続くってだけで、あとはリズムマシンでリズムが変わっていくっていう。
清水 : あの曲は結構びっくりした記憶ある。ミツメってこんな方向もやるんだって。
出戸 : 808の音が良かったですよね。
清水 : なんか安心するというか。
出戸 : ミツメと合ってると思った。歌声とか曲ともいい感じに馴染んでたよね。
須田 : あんまり迫力ないというか、音の粒がちょっとさみしい感じで。
出戸 : 全部生ドラムでやったらまた違ったテイストになるだろうね。
須田 : じゃあ「停滞夜」かければよかったですね。
一同 : (笑)。
清水 : 次行きますか、次は出戸くんですね。
7曲目 出戸セレクト Booker T and the M.G.'s「Last Tango in Memphis」
Booker T and the M.G.'s / Last Tango in Memphis
清水 : 第8曲目は出戸くんのセレクトで。
出戸 : Booker T and the M.G.'sの「Last Tango in Memphis」って曲ですね。これも実家から発掘系レコードで。
清水 : かっこいいすね。
出戸 : かっこいいんですけ77年発売のアルバムで、これはMG’sの中では全然評価されてないんですけど。
清水 : ジャケからしてちょっとヤバそうだもんね、MG’s感は全然ないもん。
出戸 : 僕、結構宇宙ジャケが好きで
一同 : (笑)。
須田 : ピンポイントですね(笑)。
出戸 : さっきのね、インドネシアのやつもね宇宙ジャケだから、見たらジャケ買いしちゃう可能性ある(笑)。
清水 : 確かに出戸くんって宇宙ジャケをよく買ってるよね。
一同 : (笑)。
出戸 : やっぱり評価されてないだけあって良くない曲もあるんですけど、ラストタンゴって曲はグッと来ましたね。
清水 : なんか1回活動やめてから再結成したんだっけ?
出戸 : 再結成してこれを出して、やっぱダメだってことでたやめて。
一同 : (笑)。
清水 : ちょっと黒歴史的な1枚なのかな?
出戸 : で、また90年代に活動再開して今もやってるみたいなんですけど。これは1977年作だから、時代とは合ってなかったんですね。でも今聴くといい曲もある。
清水 : この曲、ちょっとミツメっぽいねって話してたんですよ。
出戸 : ちょっとミツメにもこういう感じの曲ありそうって。リズムパターンとかドラムの隙間の感じとか、どうですか?
須田 : でも本当に刻みが少なくて、リズムセクションの隙間がすごかったですよね。すごい良い環境で録音しているんだろうなって感じの響きというか、気持ちいいですね。
川辺 : お金をかけられたからこそのサウンドというか。
須田 : 本当に全部の楽器がよく鳴らされてるっていうか、良い音だなって感じがしますね。
出戸 : 今と比べてこの時代の録音は良い音のが多いですよね。
清水 : そうだね、でも売れてない感じはあるますよね(笑)。はい、そろそろ終わり近づいてきましたね、最後は川辺さんセレクトの曲を聴いて終わるんですけど。ミツメとOGREは、渋谷nest企画で「ミツメとオウガ」ってタイトルで、今年の3月? にツーマンをやりましたよね。
川辺 : 3月3日かな? ひな祭りだった気がする。
清水 : そうだそうだ、そのときに少し終わってから話しましたよね。それ以来というか、話したのってあの時初めてだっけ?
出戸 : いや、でもあの時ほぼほぼ初めてで。お互い知ってはいたけどって感じかな。
須田 : そうですね、しっかりお話出来たのは。
清水 : あの時でしたよね。
須田 : また次回ご一緒出来るときはゆっくり打ち上げをしましょう。僕、勝浦さんのミステリアスな感じが大好きで。
出戸 : あー勝浦さんねー。
須田 : ゆっくりお話してみたいなと。こないだはスキがなかったので…。
清水 : 勝浦くんはそもそも打ち上げにいないことも多いんですよ。
出戸 : 渋谷とか来ると心拍数上がってきたとか言って、すぐ立ち去っちゃうんですよ。
須田 : なんか全然見えないんですよね、どういう人なんだろうなって思うんですけど。お話したこと無いんでわからないんですが、ドラムは大好きなんですよ。こんなこと最後に言ってもあれですけど(笑)。
''一同 : (笑)。
清水 : でも話は面白い人ですよ… ね?
出戸 : フリートークみたいなのが嫌いで、レコードの話ならレコードの話でひとつこうテーマがあるとすごい喋るんだけど…… って、なんでこんなことを俺が説明しなくちゃいけないの(笑)!?
一同 : (笑)。
須田 : でも次回話しかける時のヒントにもなりました。次またご一緒させていただけるのを楽しみにさせていただきます。よろしくお願いします。
清水 : こちらこそよろしくお願いします、今日は本当にありがとうございました。
出戸 : 最後の曲を、じゃあ。
清水 : 最後の曲はミツメの川辺さんセレクトで。
川辺 : The Lewis Conectionって人たちの「GOT TO BE SOMETHING HERE」って曲なんですけど、プリンスがギターとコーラスを参加していて。
出戸&清水 : へーー。
川辺 : プリンスがファースト・アルバムを録ってるときに近くで録音していたらしくて、ノリで参加なのかはわからないんですけど。あの時期のいい感じのサウンドで、まとまりすぎてなくて崩れた感じのミネアポリスサウンドのいい曲って感じですね。
出戸&清水 : へえー。
川辺 : ヌーメロから出てて、再発で。もともとは100枚位しかプレスされてなくて、伝説みたいな感じのレコードで。
清水 : これにプリンスが入ってるんだ、すごいね。
川辺 : それで再発になってて、ちょっと前に買ったんですけど。
出戸 : へえ、良さげですね〜。
清水 : ではもう1回曲名お願いします。
川辺 : The Lewis Conectionの「GOT TO BE SOMETHING HERE」です
清水 : では… 今日はありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
The Lewis Connection「Got To Be Something There」
OGRE YOU ASSHOLEの音源を絶賛配信中
OGRE YOU ASSHOLE / workshop
OGRE YOU ASSHOLEが、活動10周年にして初のライヴ・アルバム『workshop』をリリース。ライヴPAエンジニアリングを佐々木幸生が、サウンド・エフェクト(及びレコーディング、ミックス)を中村宗一郎が務め、アルバム・プロデューサーに石原洋が参加。彼らの現在をストレートに伝える盤石のライヴ・アルバムとなっている。
OGRE YOU ASSHOLE / ペーパークラフト
ポストパンク、サイケ〜プログレ、AOR、ノイズ・エクスペリメンタルなど、様々なモードを咀嚼した末に、叙情的でありながらクールでデカダンな「ミニマルメロウ」とでも言うべき新境地に至った、彼らの最新にして最高傑作がここに…。
OGRE YOU ASSHOLE / 100年後
OGRE YOU ASSHOLEの通算5作目となるアルバムは、その名の通り100年後にも残るであろう名盤。絵画的、都会的なサウンドに、出戸学の叙情的なメロディがとけ込み、唯一無二の世界観を描き出している。音楽の持つエネルギーに静かに圧倒されることは間違いない。
ミツメの音源を絶賛配信中
ミツメ / A Long Day (24bit/96kHz)
バンドで演奏する」ということに重きをおいて制作したという4thアルバム。OTOTOYでは独占ハイレゾ配信中。
ミツメ / ささやき
3rdアルバム。現在の4人の気分が反映された新曲のみで構成されている。全12曲が目まぐるしく展開していき、シリアスさと不真面目さ・緊張感とユルさが交互に現れる作品。
ミツメ / eye
メンバー4人がそれぞれの興味を追求する中で、さらに多様なアプローチを貪欲に取り入れていった本作は、ダブからシンセポップ、ファンクチューンまで実に多様な楽曲が収録されている。
LIVE INFORMATION
OGRE YOU ASSHOLE
アルバム発売記念・全国ツアー・14公演
OGRE YOU ASSHOLE ニュー・アルバム・リリースツアー 2016-2017 ツアーファイナル
2017年2月4日(土)@恵比寿 LIQUIDROOM
時間 : OPEN / START : 18:00 / 19:00
料金 : 前売り 3,600円 / 当日 4,100円(別途ドリンク代 500円)
ミツメ
A Long Long Tour
2017年3月4日(土)@岩手県 the five morioka
2017年3月5日(日)@福島県 clubSONICiwaki
2017年3月11日(土)@熊本県 NAVARO
2017年3月12日(日)@鹿児島県 SR HALL
2017年3月18日(土)@広島県 福山Cable
2017年3月20日(月・祝)@京都府 UrBANGUILD
PROFILE
OGRE YOU ASSHOLE
出戸学 guitar,vocals
清水隆史 bass
勝浦隆嗣 drums
馬渕啓 guitar
ミツメ
2009年、東京にて結成。4人組のバンド。
オーソドックスなバンド編成ながら、各々が担当のパートにとらわれずに自由な楽曲を発表し続けている。そのときの気分でいろいろなことにチャレンジしています。