日本ハム 大谷 WBCでピッチャーとして出場できず

日本ハム 大谷 WBCでピッチャーとして出場できず
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プロ野球、日本ハムは、大谷翔平投手の右足首の状態がよくないとして、来月開幕するWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに、ピッチャーとして出場できないことを日本代表側に伝えました。
これは、球団がキャンプを行っているアリゾナ州で31日、明らかにしました。

球団によりますと、大谷投手は去年11月の日本代表の強化試合で、打者として内野安打を打ち、出塁した際に右足首を痛めたということです。

これまでに痛みは、ほぼ治まったものの、全力疾走ができない状態で、投球に必要な体作りができていないということです。

このため、来月7日に日本代表が初戦を戦うWBCまでに、投手としての調整が間に合わない見通しで、球団は日本代表側にピッチャーとして出場できないと伝えたということです。

大谷投手は「WBCは出たいな、投げたいなと思っていた大会だったので、そこで投げられないのは残念な気持ちです。状態はよくなってきているので、今は、いい方向に少しでも進むようにトレーニングをしていきたい」と話しました。

また、栗山監督は「非常に残念だが、体の状態などを考えたうえでの決断だった」と話していました。

日本ハムは現地時間の1日にキャンプに入り、大谷投手は今後1週間はキャッチボールやランニングなど別メニューで調整を続けると言うことです。

投手陣の起用 再考が必要に

日本代表の小久保裕紀監督は、WBCでの大谷翔平投手の起用について、「基本は投手で考えている。まずは先発で与えられたイニングを抑えてほしい」と話し、巨人の菅野智之投手とともに、先発投手の軸として期待していました。

大谷投手がピッチャーとして出場できないことは、「ピッチャーを中心とした守りの野球」を持ち味に、世界一奪還を目指す日本にとっては大きな痛手で、今後、先発投手を中心に投手陣の起用の再考が必要となります。