内閣官房参与の浜田宏一・米エール大学名誉教授は1日午前、日本経済研究センターと一橋大学が都内で主催したシンポジウムのパネル討論に臨み、トランプ米大統領が導入を検討している国境税について「(経済学における貿易理論によると)ドル高にならざるを得ない政策であり、円安・ドル高の動きに制限をかけようとする話とは両立しない」と話した。
トランプ大統領が日本を「通貨安誘導を繰り広げている」と批判したことを受けた発言。浜田教授は「トランプ氏が無理にドル高を是正するようなことをすれば日本を含む世界経済を破滅させてしまう」と懸念を示し「日本政府は為替政策については妥協せずに交渉してほしい」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕