数年前、PTA会長を2年つとめました。
フルタイム勤務のため、それまで1度もPTAの委員や役員をしたことがなく、単発のボランティアのみの参加でした。
私も
PTAなんて不必要、非効率、時代に合わない、そもそも平日昼間の活動とか無理だし、なくなっちゃえばいいのに、PTA役員とかなんかこわいし
と思ってました。
そんな私が会長を引き受けたのは
PTAをなくしちゃおう、または外部委託にしちゃおうと思ったからです。
でも会長になってすぐにわかりました。
子どもたちの学校生活は、学校と、地域ボランティア団体と、PTAが互い違いに重なりあって成り立っているものなのだと。
少なくとも私のいた小学校はそうでした。
学校は、学校と保護者と子どもだけのものではなく、地域の財産として、子供たちは地域の宝として、とても大切にされていました。
地域ボランティア団体の活動は、子供たちにさまざまな体験をする機会をつくってくださり、学校生活を豊かなものにし、笑顔を増やしてくれていました。
だったら、ギブ&テイクで、保護者の私たちが地域行事をお手伝いするのは当然のような気がしました。
そして、地域の方々が、自分の子でもない子供たちのために学校のお手伝いをしているのに、保護者である私たちがめんどくさいといってやらないのも、なんだか義理に欠ける気がしました。
私は。ですが。
それに
PTAのお手伝いがなければ、わたしのいた学校は、授業参観さえ人手不足で行えないのです。
授業中、職員室はからっぽになります。
事務員さんは数人しかいません。
それでどうして、門を開けっぱなしにした学校の安全が守れるでしょうか。
受付での名札チェックは、子供たちの安全を守るための大切な業務でした。
それはPTAの役割でした。
人手がない学校が悪い、制度が悪い、学校がやれって文句をいうのは簡単です。
でもそれを自分たちでお手伝いすれば、授業参観を開催してもらえる。
だったらやればいいじゃないですか。
校外学習の引率もそうです。
先生だけではとても子供たちの安全を守れません。
PTAのお手伝いがあって初めて、子供たちは安全に校外学習に出られるのです。
そんなのボランティアを募ればいい?
募るのは誰の仕事ですか?
先生の仕事ですか?
これ以上、先生の仕事を増やすことが、我が子にとってよいことですか?
ボランティアを募るためには、ボランティアを募る組織が必要です。
それが、PTA本部でした。
PTA活動が子どもたちの学校生活を豊かなものにするために必要不可欠なものだということは、すぐにわかりました。
PTAや地域のお手伝いがなければ、子どもの学校生活は、校外学習も体験学習もできない、展示会も運動会も音楽会も学芸会も保護者参観日を設けられない、授業参観もできない、本当に小規模なものになるはずです。それが子どもたちにとって最良とは思えないからこそ、先生たちも、地域や、PTAの手をかりて、子どもたちに豊かな経験をさせてあげたいと思っているんです。それを学校の怠慢、組織がおかしいというのはちょっと違うと思う。
それに、自分の子どもがお世話になっている私たちが、お手伝いをたのまれて、時間的物理的気持ち的に可能であるなら、引き受けない理由はありません。
もちろん無理なら断ればいい。
実際わたしは、平日昼間のお手伝いには参加できたことはほとんどないです。
でも確かに、当時のPTAには無駄や非効率なこともたくさんあったし、そして入会届もありませんでした。
なので私は
『子どもたちにとって必要かどうか』
『フルタイム勤務のお母さんが参加できるかどうか』
『PTAは任意団体ということの周知』
を軸に
毎月あった運営委員の会議は年3回に減らし
無駄だと思った委員会や活動は廃止し
PTA活動の意義と任意加入の周知
入会届、継続届の導入
フルタイム勤務のお母さんでも参加できるよう、今まで委員会としての仕事だったものを、単発の1日だけのボランティアに解体して募集するなどしました。
そしてPTA総会はなくしました。
ベルマークは、子供たちが楽しんで積極的に集めていたし
集めたポイントで購入するものも子供たちが自発的に決めていて
私にはそれがとてもいい教育活動の一環に思えたので
不要な活動として切り捨てるという発想はありませんでした。
その活動を子どもたちから取り上げる理由がありませんでした。
こんな風に、さらっと書くとさらっと改革したように聞こえるかもしれないけれど
この改革をするにあたって、古い体質の元役員さんを説得する以上に
1番のネックで障害になったのは
『PTAに対するネガティブなイメージ』です。
それはかつての私が抱いていたものそのものでした。
私も世論に同調し、PTAなんて不要、悪害、役員こわいと思っていたので、多くの保護者の方々の気持ちはよくわかったし、だからこそ、その目が怖かった。
そんな先入観のある大多数の保護者に
『PTAは子供たちの学校生活を豊かなものにし、また学芸会や音楽会など、私たち保護者が我が子の活動を近くで応援する機会を設けるためにも必要だからこそ、存続させるために改革をしたいんだ』
と理解してもらうために、心身ともに本当に消耗しました。
志をもって
PTAを変えよう、健全な団体にしよう、時代とニーズにあった活動にしよう、不要なものは切り捨てよう、改革をしよう
そう行動を起こす人はPTA内部にいます。
だからこそ
知りもしないのに
世論に便乗して
PTAに対する偏見を助長するのはやめてほしいんです。
PTAを変えるためには
まず知ることからなんじゃないですか?
知りもしないで
知ろうともしないで
かつての私のように、役員さんたちを斜に構えた目で見るのはやめてあげてほしい。
PTAがどんな存在か知りもしないで
イメージだけでいらんとか悪害とかいうのやめてほしい。
地域差、学校差も大きいと思います。
だからこそ『PTA』とひとくくりにしてバッシングしないでほしい。
そんな思いで、前のエントリは書きました。
炎上してしまったのは感情的な私の伝え方に問題があったと思います。
またやらかしてしまいましたね。
いただいた多くのブコメで、具体例をあげろと言われていたので、自分が会長だったころの話をさせていただきました。
身バレが嫌なので微妙なフェイクは入れましたが、おおむね真実です。
ちなみに私にとってこの経験は、お金には代えがたい人脈を得たという点で、とても貴重でした。子供たちはもう1年会長をやってほしいと言っていましたが、2年で次の方に引き継ぎました。私の次も、お仕事をされている方が会長さんになりました。
以上です。
ちなみにこちらは、私の乱文から真意をくみ取ってくださった方のエントリです。